darktableとデジタル画像処理

レンズを巡る旅;レンズの性能は物理特性で決まる

レンズの性能は、第1に物理特性で決まります。 レンズを通過する光は、光学の物理に従って移動します。 したがって、レンズの性能は、第1に物理特性で決まります。 これは、科学的な真実ですが、レンズレビューでは、物理特性ではなく、価格が高いレンズが性…

レンズを巡る旅;マクロレンズ(2)

マクロレンズの差は小さいという例を示します。 EF-MマウントのEF-M28mmF3.5を取り上げます。 写真1と写真2は、EF-M28mmF3.5です。 写真3は、前にも形成したEF50mmF2.5です。 2本のレンズの間には、20年近い開発時期の差がありますが、大きな差はわかりま…

レンズを巡る旅;マクロレンズ(1)

50mmF1.8は、レンズの性能評価の基準になるレンズであるといいました。 そこで、忘れてしまいそうなので、マクロレンズも、基準になるレンズに付け加えておきます。 マクロレンズは、観察研究の記録を残すために使われます。 ボケの美しさや、極端は解像度は…

レンズを巡る旅;EF50mmF1.8

(基準レンズを考えます) レンズについて考える時に、比較の基準があると便利です。 一般には、50mmF1.8のダブルガウスのレンズが、安価に入手できるので、これを基準にします。 センサーがフルサイズの場合には、50mmF1.8のレンズを基準に考えればよい…

レンズを巡る旅;フイルム時代のガウスレンズの色収差

フィルム時代のカメラには、50mmのレンズをつけて使っていました。 ズームレンズは、1980年頃から普及しますが、それ以前は単焦点レンズでした。 今回は、フィルム時代のPentaxのSuper Takumar 55mm F1.8の例です。 写真1のように、白い雪柳の花には、色収…

レンズを巡る旅;中華ガウスレンズの色収差

ガウスレンズ(ダブルガウスレンズ)は、高屈折レンズや非球面レンズを使わないため製造が容易で、かつ、レンズの中心部においては、高画質が期待できるので、標準レンズとして、フィルム時代から、広く使われてきました。 ガウスレンズの色収差は大きいです…

レンズを巡る旅:中華レンズ

中国製のレンズを中華レンズといいます。 変化が速いので評価は難しいです。 韓国のSAMYANG(サムヤン)は10年で、日本製のレンズに追いつきました。 中華レンズの変化の速度をみれば、5年で、日本製のレンズに追いつきそうです。 評価をしても2年くらいで、…

中華レンズの進化

最近の中華レンズは、進化しています。 Yongnuo ヨンヌオ は、CANONのEF50mmF1.8のデッドコピーの製品をだしたことで知られています。 図1は、EFマウントの35mmF2のレンズです。 これは、2018年ころのレンズで、MTF曲線はかなりあれています。 2万円以下…

MTF曲線の旅(6)周辺劣化の問題

前回は、ガウスタイプのレンズは、周辺画像が劣化しやすいが、レンズ枚数が減るので、中央の抜けがよい画質になることを説明しました。 もっとも、佐藤氏は、ガウスタイプでも、まだ、枚数が多い場合があるといっています。 3群3枚構成のトリプレットである…

MTF曲線の旅(5)MTF曲線の限界

MTF曲線でわかることには、限界があります。 色のりは、わかりません。 そもそも色のデータは基準化が遅れています。 MTF曲線では、解像度がわかるはずですが、チャートを撮影した解像度とは必ずしも一致しません。 非球面レンズとUDレンズが安価になったの…

MTF曲線の旅(4)LUMIX G 42.5mm / F1.7

デジタルカメラは、2000年頃から始まります。 レンズ設計も、2000年頃に、第1段として、変化します。 2000年頃は、センサーが高かったので、APS-Cのようなクロップセンサーが主流でした。 クロップセンサーであれば、カメラとレンズを小さくできます。 しか…

MTF曲線の旅(3)EF50mmf/1.8 II

ウキペディアの英語版には、次のように書かれていました。 < CANONEF50mmf/1.8 IIまたはニコンAFニッコール50mmf/1.8D は非常に安価ですが、非常に高速で光学的に高く評価されています。 > 今回は、ここから、スターとします。 写真1が、AFニッコール50mm…

MTF曲線の旅(2)ボケとF値

F値の論点を整理して置きます。出典は、英語版のWikipediaです。 まずは、絞りに関係する経験則を説明します。 晴れ16ルール(Sunny 16 rule) 写真における F 値の使用例は、晴れ 16 ルールです。 晴れた日には、f/16 の絞りとフィルムの ISO 速度の逆数に最…

最近のレンズの価格

最近のレンズの価格の高騰は異常です。 1)OMDSのED 9-18mm F4.0-5.6 M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6のII型がでました。 レンズの構成は同じです。光学系を継承しつつ、鏡筒デザインを変更し、別売だったレンズフード(LH-55D)を同梱としています。 …

Jpegの闇

OMDSが、「OM SYSTEM OM-1 Mark II」を発表しました。 ハーフNDフィルターがセールスポイントになっています。 しかし、ハーフNDフィルターは、カメラ内現像です。 ハーフNDフィルターには、汎用性がありません。 フジフィルムのフィルムシミュレーションもJ…

レンズの価格と性能(10)24㎜F2.8の単焦点レンズ

最近では、F1.7やF2.0のズームレンズも出ていますが、一般には、一番明るいズームレンズは、通しでF2.8です。 単焦点レンズを購入する場合、F2.8未満であれば、単焦点レンズでなければ、実現できない撮影条件があります。 このためF2.8以上の暗い単焦点レン…

レンズの価格と性能(9)ズムームレンズの進歩

今回は、新旧のズームレンズを比較してみます。 EF20-35mm F3.5-4.5 USMは、フィルム時代の広角のズームレンズです。 希望小売価格[税込]は、¥88,000なので、キットレンズではなく、一応の水準のレンズと思われます。 図1に示すように、特殊レンズは使われ…

レンズの価格と性能(8)悪魔のレンズ

昔のカメラマンは、古いレンズで写真を撮影していたのだから、古いレンズでも、良い写真が撮れるはずであると書きました。 ただし、これには、断りが必要です。 昔のカメラマンは、ズームレンズは使っていません。 ズームレンズの性能は、電子補正を前提とし…

レンズの価格と性能(7)ボケと主題

カメラは、APS-CとMFTを使っています。 フルサイズを使う計画がありましたが、歳と病気で、体力が落ちたので、頓挫しています。 最近は、小型のフルサイズカメラもあるので、2024年は、一部をフルサイズカメラに移行できるか検討しています。 センサーサイズ…

レンズの価格と性能(6)古いレンズの話

古い時代のレンズは、最近のレンズに比べると、性能が落ちます。 収差と解像度は、見劣りします。 それでも、古い時代のカメラマンは、そのレンズで名作を生み出していました。 これから、極端に、レンズの性能にこだわる必要はないことがわかります。 主題…

レンズの価格と性能(5)マクロレンズ

マクロレンズは初心者が理解しにくい分野です。 マクロレンズは、クローズアップ撮影ができるレンズです。 しかし、マクロレンズという単語は、広角レンズ、望遠レンズと並ぶカテゴリーではありません。 マクロレンズには、広角のマクロレンズ(30㎜)、標準…

レンズの価格と性能(4)ボケ量

50mmF1.8のレンズでボケを考えます。 ボケ量は、焦点距離、F値、距離できまります。 一般に、どれかを基準にして考えると、感覚的に納得できます。 50mmF1.8は、こうした場合に基準になります。 許容錯乱円径 0.03mmで、最短距離で撮影した場合の被写界深度…

レンズの価格と性能(3)周辺画質

周辺画質が良いレンズは、大型になり高価になります。 問題は、本当に周辺画質の良いレンズが必要かという点になります。 逆に、周辺画質が必須の撮影は、天文写真になります。 天文写真のカメラマンの中には、製品のバラツキを気にして、同じ型番の数本のレ…

レンズの価格と性能(2)ズームとプレミアム

ズームレンズとプレミアムレンズという言い方があります。 プレミアムは、premiumは、「品質がよくて高価な,高級な.」という意味なので、プレミアム・ズームレンズという用例も可能ですが、一般には、プレミアムレンズは、単焦点レンズに使います。 ズーム…

レンズの価格と性能(1)センサーサイズ

レンズの価格と性能について、少しだけ理解できたので、メモをしておきます。 最初は、センサーサイズです。 PetaPixeの記事が以下に引用されています。 digicame-info.com この記事は、概ね同意できます。 レンズの性能は、画角と最小絞りで決まります。 こ…

GIMP3.Xの状況

darktableは、Lightroomと比べて、大きな問題はないと思いますが、Lightroomには、Photoshopがあります。 darktableには、Photoshopに相当するソフトはありません。 近いソフトは、Kritaか、Gimpになります。 最近では、windowsもで、Snapspeedを使うことも…

電子接点のないレンズデータの整理法

マウントアダプターを使うと古いレンズをミラーレスカメラで使うことができます。 マニュアルフォーカスの古いレンズの場合には、電子接点がないので、EXIFに、レンズデータが保存されません。 あるいは、マウントがあっていても、電子接点がないとEXIFにレ…

darktable 4.6.0のリリース

クリスマス前ですが、darktable 4.6.0が、リリースされました。 www.darktable.org

darktable4.6の開発状況

darktable4..6は、クリスマスに、リリースされると思います。 開発版は、dakrtable4.5で、毎週改訂されています。 前回の改定は、12月10日でした。 本来であれば、12月17日に、4.5(開発版)の最終リリースが出るはずです。 window版については、これは、コ…

レンズ二刀流の話

レンズの種類の少ないEF-Mマウントでレンズ二刀流の説明をします。 簡単な話ですが、重要にもかかわらず、議論されることが少ないので、とりあげてみます。 1)キットレンズ EF-Mマウントのダブルズームのセットは、販売の初期と後期で分かれます。 初期: …