ウキペディアの英語版には、次のように書かれていました。
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CANONEF50mmf/1.8 IIまたはニコンAFニッコール50mmf/1.8D は非常に安価ですが、非常に高速で光学的に高く評価されています。
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今回は、ここから、スターとします。
写真1が、AFニッコール50mmf/1.8DのMTF曲線です。
写真2が、EF50mmf/1.8 IIのMTF曲線です。
写真3が、EF50mm F1.8 STMのMTF曲線です。
こちらのレンズはまだ現役ですが、RFマウントに移行しているので、時間の問題で、廃番になります。
写真4が、EF50mm F1.4 USMのMTF曲線です。
CANONは、10本のMFT曲線が、0.6以上を良いレンズの基準としているので、0.6のラインに赤い矢印を入れてあります。
写真1と写真2を比べると、CANONEF50mmf/1.8 IIとニコンAFニッコール50mmf/1.8Dの差は小さいので、以下では、CANONで説明します。
なお、CANONは、「波動光学的MTF」を、ニコンは、「幾何光学的MTF」を使っているので、MTF曲線の作り方が違います。
「幾何光学的MTF」は、光の波動的性質を考慮しないため、簡易的に計算できるメリットがあります。しかし、回折現象を考慮しないためF値が大きくなるほど実写性能よりも値が高くなる傾向を持っています。
しかし、50mmF1.8では、差は小さいので、無視できます。
MTF曲線は、空間周波数を特定の値(10本/mmと30本/mm)に固定した状態で、横軸に横軸が画面中心を0とした像高(画面中心からの対角線上の距離/単位・mm)をとり、縦軸にコントラストの値(最大値1)を示したものです。
フルサイズのセンサーサイズは36×24mm、対角線は約43.27mmで、半分の21.6mmが、MFT曲線の右端になります。
APS-Cの場合は23.5×15.6mmくて22.3×14.9mm、対角線は約28.2mm、半分の14.1mmが、MFT曲線の右端になります。
CanonのAPS-Cは他社よりも少しセンサーが小さくて22.3×14.9mm、対角線は約26.8mm、半分の13.4mmが、MFT曲線の右端になります。
マイクロフォーサーズのセンサーは17.4×13mm、対角線は約21.7mm、半分の10.9mmが、MFT曲線の右端になります。
MFT曲線の10本/mmが、0.6以上の基準は、画面中心からの対角線上の距離が離れると維持できなくなっています。
しかし、APS-Cで使う場合には、14㎜でクロップされますので、MFT曲線の10本/mmが、0.6未満の部分はなくなります。
写真2の1990年発売のEF50mmf/1.8 IIのMTF曲線と写真4の1993年発売のEF50mm F1.4 USMのMTF曲線を比べれば、中心部では、EF50mm F1.4 USMの方が、10本/mmの線が高くなっています。
MFT曲線は、開放絞りなので、EF50mm F1.4 USMをF1.8まで絞った場合には、EF50mmf/1.8 IIとEF50mmf/1.8 IIのMFT曲線の差は小さくなります。
写真2のEF50mmf/1.8 IIのMTF曲線と写真3のEF50mm F1.8 STMのMTF曲線を比べると、0-5mmの0本/mmの線が大きく改善されています。
MTF曲線は。水平に近い方が、画質の均一性が高いことになります。
通常の撮影では、主題はフレームの中央にあるので、周辺の画質が問題なりません。
例外は、天体撮影です。
EF50mm F1.4 USMやEF50mmf/1.8 IIを愛用していたプロのカメラマンもいました。
悲惨なMFT曲線ですが、これで、良い作品がとれないわけではありません。
写真5は、EF50mmF1.8STMをAPS-Cで使っています。
各段の問題はありません。
50mmF1.8は、王道ですが、人と変わった写真をとることは難しくなります。
変わった、目立つ写真を撮影するには向いていません。
さて、デジタルカメラになるとレンズの設計仕様が大きく変化します。
この点を次に考えます。
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