レンズを巡る旅;中華ガウスレンズの色収差

ガウスレンズ(ダブルガウスレンズ)は、高屈折レンズや非球面レンズを使わないため製造が容易で、かつ、レンズの中心部においては、高画質が期待できるので、標準レンズとして、フィルム時代から、広く使われてきました。

 

ガウスレンズの色収差は大きいです。しかし、非球面レンズをつかっていないので、ボケは、丸ボケになります。

 

色収差が大きいとコントラストが強くなります。

 

中華ガウスレンズの評価は、オールドレンズのように、色収差を楽しめるかという点が大きく影響します。



なお、ミラーレスカメラのメーカー純正レンズでは、RAW画像やJpeg画像作成時に、カメラ内で、画像補正を行なっています。

 

中華レンズでは、補正は一切されません。

 

なので、メーカー純正レンズと比較するのであれば、撮影はRAWで行なって、RAW現像した結果と比べる必要があります。しかし、RAW現像には手間がかかるため、こうした例は少ないです。

 

今回は、TTArtisan 35mm f/1.4の作例です。



写真1は、F1.4で撮影した雪柳の写真です。色収差はありますが、スマホで撮影きえいない写真になっています。

 

写真2は、色収差の補正前、写真3は、色収差の補正後の拡大写真です。

 

 

なお、TTArtisan 35mm f/1.4はマニュアルフォーカスですが、F1.4で白い花にAFで焦点を合わせることはかなり困難なので、マニュアルフォーカスで十分です。

 

花の色が白の場合には、大きな色収差が目立ちますが、色がある場合には、これほど目立つことはありません。

 

写真4は、同じ画像のもう一つのRAWの現像例です。

 

写真1

 

写真2

 

写真3

 

写真4