darktableとデジタル画像処理

レンズの価格と性能(7)ボケと主題

カメラは、APS-CとMFTを使っています。 フルサイズを使う計画がありましたが、歳と病気で、体力が落ちたので、頓挫しています。 最近は、小型のフルサイズカメラもあるので、2024年は、一部をフルサイズカメラに移行できるか検討しています。 センサーサイズ…

レンズの価格と性能(6)古いレンズの話

古い時代のレンズは、最近のレンズに比べると、性能が落ちます。 収差と解像度は、見劣りします。 それでも、古い時代のカメラマンは、そのレンズで名作を生み出していました。 これから、極端に、レンズの性能にこだわる必要はないことがわかります。 主題…

レンズの価格と性能(5)マクロレンズ

マクロレンズは初心者が理解しにくい分野です。 マクロレンズは、クローズアップ撮影ができるレンズです。 しかし、マクロレンズという単語は、広角レンズ、望遠レンズと並ぶカテゴリーではありません。 マクロレンズには、広角のマクロレンズ(30㎜)、標準…

レンズの価格と性能(4)ボケ量

50mmF1.8のレンズでボケを考えます。 ボケ量は、焦点距離、F値、距離できまります。 一般に、どれかを基準にして考えると、感覚的に納得できます。 50mmF1.8は、こうした場合に基準になります。 許容錯乱円径 0.03mmで、最短距離で撮影した場合の被写界深度…

レンズの価格と性能(3)周辺画質

周辺画質が良いレンズは、大型になり高価になります。 問題は、本当に周辺画質の良いレンズが必要かという点になります。 逆に、周辺画質が必須の撮影は、天文写真になります。 天文写真のカメラマンの中には、製品のバラツキを気にして、同じ型番の数本のレ…

レンズの価格と性能(2)ズームとプレミアム

ズームレンズとプレミアムレンズという言い方があります。 プレミアムは、premiumは、「品質がよくて高価な,高級な.」という意味なので、プレミアム・ズームレンズという用例も可能ですが、一般には、プレミアムレンズは、単焦点レンズに使います。 ズーム…

レンズの価格と性能(1)センサーサイズ

レンズの価格と性能について、少しだけ理解できたので、メモをしておきます。 最初は、センサーサイズです。 PetaPixeの記事が以下に引用されています。 digicame-info.com この記事は、概ね同意できます。 レンズの性能は、画角と最小絞りで決まります。 こ…

GIMP3.Xの状況

darktableは、Lightroomと比べて、大きな問題はないと思いますが、Lightroomには、Photoshopがあります。 darktableには、Photoshopに相当するソフトはありません。 近いソフトは、Kritaか、Gimpになります。 最近では、windowsもで、Snapspeedを使うことも…

電子接点のないレンズデータの整理法

マウントアダプターを使うと古いレンズをミラーレスカメラで使うことができます。 マニュアルフォーカスの古いレンズの場合には、電子接点がないので、EXIFに、レンズデータが保存されません。 あるいは、マウントがあっていても、電子接点がないとEXIFにレ…

darktable 4.6.0のリリース

クリスマス前ですが、darktable 4.6.0が、リリースされました。 www.darktable.org

darktable4.6の開発状況

darktable4..6は、クリスマスに、リリースされると思います。 開発版は、dakrtable4.5で、毎週改訂されています。 前回の改定は、12月10日でした。 本来であれば、12月17日に、4.5(開発版)の最終リリースが出るはずです。 window版については、これは、コ…

レンズ二刀流の話

レンズの種類の少ないEF-Mマウントでレンズ二刀流の説明をします。 簡単な話ですが、重要にもかかわらず、議論されることが少ないので、とりあげてみます。 1)キットレンズ EF-Mマウントのダブルズームのセットは、販売の初期と後期で分かれます。 初期: …

MFTの広角レンズの性能

LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 の性能を調べていて、意外に思った点がありますので、メモしておきます。 最近のレンズの解像度は、3000本はクリアするとばかり思っていましたが、広角レンズの周辺は、難しいことがわかりました。 「とるなら写真道楽道中記 LEI…

darktableの SAMYANGの7.5mm F3.5 FISH-EYEのレンズ補正データ

darktableのレンズ補正データには、lens funのデータに基づくレンズ補正データが使われています。 残念ながら、網羅されていないレンズもあるので、その場合には、類似のレンズデータをつかっています。 たとえば、EF-Mマウントでレンズデータがなくとも、EF…

darktableの開発版の利用法

クリスマスに向けて、darktable 4.6の開発が進んでいます。 今のところ、開発版には、次の機能が載っています。 ビッグワンズ以下は、darktable 4.6 に追加された主な機能の概要です。個々の変更の詳細については、ユーザー マニュアルを参照してください (…

EF-Mマウントのディスコン

EF-Mマウントがディスコンになりました。 RFマウントが出た時点で、予想できたことではあります。 RFマウントでも、APS-Cのカメラがありますが、マウント径が大きいので、EF-Mマウントに比べると、カメラが大きくなります。 マウントがディスコンになること…

被写界深度と解像度

デジタルカメラには、被写界深度と解像度があります。 フィルムカメラの時代には、解像度の問題はなく、被写界深度だけが問題でした。 被写界深度をあげるためには、絞りを絞れというルールです。 フィルムカメラの時代には、解像度と被写界深度を区別する必…

中古レンズのごみ

レンズ原価の最大の構成要素は、設計費用です。 メーカーは、設計費用を節約するために、レンズのバージョンアップを繰り返します。 旧型のレンズを改良するのであれば、設計費を押さえられます。 レンズのバージョンアップは、コーティング、特殊レンズの素…

モアレ

写真1では、2つのスズメ蛾の間にモアレがみられます。 画像は、1080x1080ピクセルにスケールダウンして、Google Documentに張り込んだものを、パソコンで見ています。 写真1は、ディスプレイのハードコピーです。 写真2は、同じ画像をdarktableで編集し…

Pentax Limitedレンズと像面湾曲

ペンタックスは、1997年に、smc Pentax-FA 43mm f/1.9 Limited の2 年後、1999 年に、smc Pentax-FA 77mm f/1.8 Limitedを、2001年に、smc Pentax-FA 31mm f/1.8 Limitedを発売しました。 ペンタックスのレンズでは、スターレンズが最上位にランクされます。…

Eマウントのマウントアダプター

マウントアダプターを使って、ミラーレスカメラで、一眼レフのレンズを使う場合を考えます。 1)基本 マウントアダプターは、中古レンズを対象にしています。 同じような性能のレンズが異なったマウントで、中古市場にある場合、マウントによる価格の違いが…

MFT(マイクロフォーサーズ)とは何か(8)レンズの設計費用

8)レンズの設計費用 カメラがデジタルになって、レンズの性能が劇的に改善されました。 これには、ディスプレイで等倍に拡大して見ることが可能になったこと、レンズがコンピュータで設計できるようになったこと、特殊レンズの価格がさがったこと、デジタ…

MFT(マイクロフォーサーズ)とは何か(7)はじまりとおわり

7)はじまりとおわり 7-1)はじまり MFTのはじまりは、言うまでもなく、フォーサーズにあります。 フォーサーズの前身は、フィルムカメラでした。 フィルムカメラの時代は、レンズの性能がカメラの性能でした。 オリンパス・ペンは、24×18mm(ハーフ)判…

輝度マスク(Luminosityマスク)(1)

輝度マスク(Luminosityマスク)は、輝度ごとに、画像をレイヤー分解して、レイヤー毎に、画像処理をする手法です。 darktableでは、レイヤーは使えませんが、マスクを使うことで、概ね、同じ機能が実現できます。 画像をレイヤーに分解する場合の問題点は、境…

MFT(マイクロフォーサーズ)とは何か(6)マーケティングの問題

6)マーケティングの問題 6-1)EF-Mとの比較 EF-Mは、CANONの最初のミラーレスのマウント規格ですが、現在は、廃盤になっています。 CANONのレンズ交換式カメラのベストセラーは、EF-SマウントのKissシリーズにはじまり、ミラーレスでは、EF-Mマウントの…

MFT(マイクロフォーサーズ)とは何か(5)サイズと位相差AF

5)サイズと位相差AF 5-1)位相差AF パナソニックは、最近まで、位相差AFを採用しませんでした。 これは、パナソニックに限定しませんが、最近の日本企業の経営の意思決定には、合成性を欠くところがある気がします。 10年前には、一眼レフか、ミラーレ…

蝶を撮影するレンズ

蝶を撮影するには、一般には、マクロレンズを使うことになりますが、被写界深度がとれないこと、蝶が止まってくれいないと、画角が不足します。 この場合、望遠レンズで撮影することになります。 MFTの望遠レンズは、マクロ代りに使えると宣伝していますが、…

MFT(マイクロフォーサーズ)とは何か(4)レンズのラインアップ

4)レンズのラインアップ MFTのカメラは、2008年に発売されます。 この時点で、カメラとレンズの設計思想(MFTの設計思想)と、基本的なレンズのラインナップはそろっていたはずです。 4-1)ズームレンズ ズームレンズは、以下のように、2010年中には、5…

MFT(マイクロフォーサーズ)とは何か(3)買い替え需要

3)買い替え需要 前回まで、ズームレンズの話をしたので、今回は、単焦点レンズを考えてみます。 レンズ交換式カメラでは、レンズを販売することも、大きな収益の柱になっています。 CANONのEFマウントであれば、1万円代のEF50mmF1.8は、入門用のレンズで、…

MFT(マイクロフォーサーズ)とは何か(2)混迷の時代へ

2)混迷の時代へ 問題は、標準ズームです。 LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6は、製造中止になり、2011年に、LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6に置き換わりますが、このレンズは単体では販売されておらず、カメラ本体とのセットでのみ提供されているため、価…