レンズを巡る旅;MFTの設計思想

カメラとレンズの評価では、サイズや価格と切り離して、性能を論じる場合が多くありますが、ナンセンスです。

 

MFのレンズに、AFがないというクレームをつける場合もありますが、MFのレンズは、AFを使わないことを前提に、サイズや価格が設定されています。

 

こう考えると、カメラとレンズの評価は、設計者の設計思想がどこまで、実現されたかを無視して、論じられません。

 

問題は、設計思想が明示されていないことです。

 

MFTのカメラとレンズは、パナソニックが初めてつくりました。

 

パナソニックは、 G1やG2のダブルズームキットとして、LUMIX G 14-45mmとLUMIX G 45-200mmの2本のレンズを用意しました。

 

MFT のこの2本のレンズは、MFTの設計思想を示しています。

 

価格、サイズ、描写のバランスで、APS~Cより、メリットが大きいという主張です。

 

 LUMIX G 14-45mmは、かなり前に、製造中止になりました。

 

LUMIX G 45-200mmは、2017年に、II型がでたのですが、2023年の7月頃に製造中止になっています。

    

これは、MFTに、何を求めるのかという設計思想が、変化したことを意味します。

 

2023年に、購入したLUMIX G 14-45mmの中古が大変よかったので、LUMIX G 45-200mm(I型)の中古も購入しました。

 

これは、MFT のMFTの設計思想考える基準になると考えたからです。

 

I型は、II型に比べて、AFの性能が落ちますが、レンズ構成は同じで、良く写ります。

 

おそらく、この描写が、パナソニックは、MFTで実現したかった写真と思います。

 

より高価で、性能の高いMFTのレンズはありますが、大きく、重くなるので、APS-Cやフルサイズと比較されて、不利になります。

 

パナソニックは、MFTで実現したかった写真規格は、失われたのかも知れません。

 

写真1がサンプルです。

 

拡大すると写真2のように、少しだけ色収差があります。

 

写真1 LUMIX G 45-200mm

 

 

写真2 LUMIX G 45-200mm