デジタルカメラは、2000年頃から始まります。
レンズ設計も、2000年頃に、第1段として、変化します。
2000年頃は、センサーが高かったので、APS-Cのようなクロップセンサーが主流でした。
クロップセンサーであれば、カメラとレンズを小さくできます。
しかし、画角がクロップされれので、画角とF値とボケ量の関係が変化します。
第2段は、2010年頃から始まったミラーレスカメラです。
ミラーレスカメラは、電子補正を原則にしています。
正確にいえば、パナソニックが電子補正を原則にして、オリンパスが追従しました。
写真1は、LUMIX G 42.5mm / F1.7のMTF曲線です。
MTF曲線は、右端で下がりますが、それ以外は水平です。
CANONのMTF曲線は、10本と30本でしたが、ここでは、20本と40本になっています。
一方、写真2は、LUMIX G 20mm / F1.7のMTF曲線です。
このMTF曲線は、5㎜までは、水平ですが、その後は、CANONの50mmと同じようにさがっています。
つまり、周辺の解像度が落ちています。
LUMIX G 20mm / F1.7は小さなレンズなので、サイズを大きくするか、特殊レンズを使えば、LUMIX G 20mm / F1.7と同じように、MTF曲線の水平部分を長くできたはずです。
つまい、サイズを優先して、MFT曲線を妥協したように見えます。
写真3は、42.5mmF1.7で撮影しています。ボケ量は、50mmF1.8と同じレベルです。
左が、普通の現像、右は、周辺の画像を劣化させています。
左は、EF50mmF1.8と比べると画像の劣化は少ないですが、全体にのっべりして見えます。
右のように、主題以外の部分の画像は劣化した方が、見栄えがすることもあります。
Jpegで検討するのであれば、周辺の画像劣化はプラスかもしれませんが、編集で調整できるのであれば、自由度を考えれば、MTF曲線は水平の方がよいと考えます。
古いレンズに味があるという説明は、このレベルの問題が多いと思います。