最近では、F1.7やF2.0のズームレンズも出ていますが、一般には、一番明るいズームレンズは、通しでF2.8です。
単焦点レンズを購入する場合、F2.8未満であれば、単焦点レンズでなければ、実現できない撮影条件があります。
このためF2.8以上の暗い単焦点レンズは、種類が少なくなります。
F3.5のレンズは、マクロレンズと魚眼レンズにはありますが、それ以外の単焦点レンズの種類は少なくなります。
単焦点レンズで、F値を暗くするメリットは、レンズが小さくなる、解像度などの性能が実現しやすい点にあります。
CANONは、24mmF2.8と40㎜F2.8の単焦点レンズを作っています。
今回は、24㎜F2.8のレンズを振り返ります。
CANONは、1988年(昭和63年)11月に、EF24mm F2.8(43,800円)を発売しています。
特殊レンズも、超音波モータも使っていません。
しかし、ヨドバシカメラの作例は、見事なものです。
CANONは、2012年(平成24年)6月に、EF24mm F2.8 IS USM(80,000円)を、発売しています。
ヨドバシカメラの作例は、主題が違いますが、EF24mm F2.8の方が印象が強いです。
作例は、成功した写真のみを載せますので、成功の打率がわからないことに注意する必要があります。
RFマウントでは、RF24mm F1.8 MACRO IS STM(96,800円(税込))が対応レンズです。
ヨドバシカメラの作例はありません。メーカーの作例は、マクロが中心です。
2024年現在、RFマウントのF2.8の単焦点は、RF28mm F2.8 STM とRF16mm F2.8 STMの2本だけです。
伝統的な40㎜F2.8はまだありませんが、PMo非球面レンズを使用して、リニューアルされるかもしれません。
さて、簡単に言えば、EF24mm F2.8も、EF24mm F2.8 IS USMも、作例をみて、すぐにどちらのレンズを使ったかがわかるほどの大きな違いはないと思います。
マウントアダプターをつかって、他のマウントで、マニュアルで撮影する場合には、絞りのある旧タイプのEF24mm F2.8の方が使いやすいです。
作例を見ると、古いレンズで撮影した写真が良く写っているので、不思議な気がします。
これは、風景の場合で、動いている鳥の場合には、各段の進歩が確認できます。
写真1は、もうひとつの24㎜F2.8であるEF-S 28mmF2.8を、F8.0で撮影しています。