今回は、新旧のズームレンズを比較してみます。
EF20-35mm F3.5-4.5 USMは、フィルム時代の広角のズームレンズです。
希望小売価格[税込]は、¥88,000なので、キットレンズではなく、一応の水準のレンズと思われます。
図1に示すように、特殊レンズは使われていません。
MTF曲線もあまりよくありません。
図2は、EF-M18-150mmのMTF曲線です。
世界最小の便利ズームなので、画質優先とはいえません。
しかし、EF-M18-150mmのMTF曲線は、EF20-35mm F3.5-4.5 USMのTF曲線よりはよいです。
2つのレンズを35㎜付近の絞り開放で比べてみます。
写真1は、特殊レンズは使っていませんが、しっかり写っています。
写真2は、写真1より、コトトラストが明確になっています。
結論を言えば、ズームレンズは、ミラーレス以降に劇的な進歩がありましたので、古いレンズをつかうメリットはありません。
ミラーレスになって、レンズの価格が高騰していますので、とりあえず、コストをかけずに、利用できる画角を確保するのであれば、中古のズームレンズを入手する選択はありえます。
図1と図2のMTF曲線のレベルが大きくことなるので、撮影前には、写りのレベルも、劇的に異なるのではないかと予想しました。
しかし、当たり前ですが、ある程度のコストをかけて造られたレンズであれば、画像が、大きく破綻することはありませんでした。