雨引観音(1)(桜川市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(813)

雨引観音(1)(桜川市

アジサイは綺麗だというので、雨引観音にいってきました。今回は、アジサイの写真を載せます。

次回は、アジサイ以外の写真を載せます。

雨引観音は山にあるので、アジサイの本数はかなり多いです。

また、写真3のように、下界を見下ろすこともできます。

アジサイの数が多いとはいえ、フォーマルガーデンやイングリッシュガーデンのように、植物のレイアウトをデザインしている訳ではありません。

アジサイの枝張を制御することは難しいので、構成されたデザインには出来ないと思われます。

写真1 雨引観音アジサイ

写真2 雨引観音アジサイ

写真3 雨引観音アジサイ

Tammy Marlarさんのガーデン写真

Tammy Marlarさんは、英国でガーデン写真をとっています。

 

pdfでサンプル写真を見ることができます。

 

英国のガーデン写真なので、サンプルの前半は、風景写真です。

そのあと、植物のマクロ写真、昆虫のマクロ写真が続きます。

 

p.33には、飛んでいるハチの写真があります。

 

次のように、書かれているので、次席の受賞をしたようです。



2nd place, Captured at Kew category

‘International Garden Photographer of the Year’ 2017

Shortlisted, ‘Close-up Photographer of the Year

 

ハチの写真を写真1に示します。

 

撮影は、EF-M 18-150mmの150㎜を使っています。

 

飛んでいるハチではありませんが、ハチは動くので、三脚は使えないと思います。ギリギリのフレームでは、入りませんので、余裕をもって小さめに撮影して、トリミングすることになります。

被写界深度を十分にとることはできません。

 

ハチは動くので、深度合成はできないと思われます。

 

ポイントは、ハチの目に焦点を合わせることです。

 

ただし、普通のアングルでは、ハチの目が、カメラのレンズから最短距離にくることはまずありません。なので、焦点合わせは至難です。

 

花に止まっているハチより、飛んでいるハチの方が、まだ、目に焦点を合わせやすいかもしれません。

 

写真2は、トリミングしています。

 

写真1では目立たなかったのですが、写真2では目の部分にピンク色がはいってしまっています。

 

被写界深度をとるためには、絞るべきです。

 

被写体ぶれを防ぐには、シャッター速度を短くすべきです。

 

こうすれば、光量が不足するので、ISO感度をあげるか、フラッシュを焚くことになります。

 

日向であれば、光量は不足しませんが、白飛びを起こしやすくなります。

 

という訳で、まず、普通に写った写真をとることが難しいことがわかりました。

 

写真1は、絞り優先モードで撮影していますが、マニュアルモードを使った方が良い気もします。

 

写真1

 

 

 

写真2

引用文献

 

Tammy Marlar

https://www.tammymarlar.com/

 

https://static1.squarespace.com/static/5460c242e4b08eea0acd42e2/t/604b399ad7de875c6157894a/1615542698672/Tammy-Marler_PDF-portfolio-1a.pdf

 

https://urquharthunt.com/wp-content/uploads/2022/05/UH-A-Rewilding-Britain-Landscape-PR.pdf

 

QS World University Rankings 2023 をデータサイエンスから分析する~2030年のヒストリアンとビジョナリスト

(QS World University Rankingsには、大学のデータサイエンスシフトが明確に出ていますが、日本は取り残されています)

 

2022/06/9に、QS World University Rankings 2023 が出ています。

 

50位くらいまでに、入っている日本の大学は、以下の3校です。()は、2022年の順位です。

 

23(23)東京大学

 

36(33)京都大学

 

55(56)東京工業大学

 

今回、問題にしたいのは、大学ランキングに、データサイエンスシフトが起こっているか、否かです。

 

Heysの第4のパラダイムの視点にたてば、人文科学と社会科学は、データサイエンスの一部として、再編されると予測できます。このムーブメントがあれば、次の点が予測されます。

 

(1)人文科学と社会科学、特に、人文科学を含まない技術系大学のランキングが上がる。

(2)総合大学は、技術系学部の活動の程度によって、ランキングの順位を維持できる(あるいは、ランクをあげる)場合とランクを落とす場合に2分される。



1)アイビー・リーグの変遷

 

米国の大学の老舗は、アイビーリーグと呼ばれる、次の8つの大学です。ブラウン大学コロンビア大学コーネル大学ダートマス大学ハーバード大学ペンシルベニア大学プリンストン大学、イェール大学。

 

この中で、ビッグ3は、ハーバード、イェール、プリンストンを差します。

また、スタンフォードを加えて、ハーバード、イエール、プリンストンスタンフォードをビッグ4と呼ぶこともあります。

さらに、アイビーリーグの8校に、マサチューセッツ工科大学(MIT)・スタンフォード大学デューク大学シカゴ大学カリフォルニア工科大学・ジョンズ ホプキンス大学を加えた大学群は、アイビー・プラス(Ivy plus)と呼ばれます。

2023年のランキングで、アイビー・リーグ(=)総合大学(-)を頭につけた順位は、以下です。無印は、技術系大学です。

Stanfordは、米国のIT産業との結びつきが強いので、ここでは、技術系大学に分類しています。

 

10位以内のアイビー・リーグは、ハーバード大学だけです。20位まで広げると6校が入りますが、ブラウン大学ダートマス大学 は、圏外になっています。

20位以内には、技術系大学が6校入っています。古い総合大学では、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学とハーバード大学は健在ですが、それ以外は、技術系大学に勝てなくなっています。




 





1(1)MIT

- 2(3)ケンブリッジ大学

3 (3) Stanford

4(2)オックスフォード大学

=5(5)ハーバード大学

6 (6)Caltech 

6 (7) Imperial College

9 (8) ETH Zurich

-10(10)University of Chicago

=13(13) ペンシルベニア大学

14(17)  清華大学

=16(20) プリンストン大学

=18(14)* イェール大学

19 (12)  南洋工科大学

=22(19) コロンビア大学

=20(21) コーネル大学

24(25)Johns Hopkins 

-50(52) Duke

=63(60) ブラウン大学 Brown

=205(191) ダートマス大学 Dartmouth 



2)技術系大学のレベル

 

技術系大学のレベル別校数を見ると次のようになっています。

 

1-10 *****

11-20   **

21-30     *

31-40  ー 

41-50  ****

51-60  **

61-70  *

71-80  *

81-90  **

91-100 *

 

24位のJohns Hopkins大は、医学に特化していますので、これを除外します。

 

そうすると、技術系大学は、次のグループに分かれていることがわかります。

 

トップグループ(1-10位)5校

準トップグループ(14-19位)2校。

第2グループ(40-61位)7校。

それ以降(71,88,89、91位)4校。

 

トップグループ、準トップグループの技術大学と第2グループの間には大きな差があります。

準トップグループの14(17) 清華大学は、12(18) 北京大学と、19 (12)   南洋工科大学は、11(11) シンガポール大学tと似た順位につけています。2923年版では、中国のトップは、 北京大学で、2位が、清華大学シンガポールのトップは、シンガポール大学、2位が南洋工科大学でしたが、年によって、技術系大学の方が、総合大学より上にくることもあります。欧米では、英国のケンブリッジ大学とオックスフォード大学が不動の国内トップであることを除けば、技術系大学が、総合大学を上回るのは、一般的な傾向です。

 

そのような視点でみれば、東京大学の23位よりはるかに問題が大きいのは、東京工業大学の55位です。

他の国の例を見れば、東京工業大学の順位は、東京大学を越えることがあっても不思議ではありません。これは、総合大学は、科学技術パラダイムの変化に対応した組織改革が難しいので、当然のことです。

 

原因は不明ですが、技術系大学にいっても給与が上がらないので、レベルの高い入学希望者が少ない可能性もあります。

 

技術系大学のレベルで見れば、日本の技術レベルは、2流になってしまったと思われます。



以下は、技術系大学を中心に抽出したランキングです。




1(1) Massachusetts Institute of Technology (MIT) Cambridge, United States 100 

 

- 2(3) University of Cambridge

 

3 (3) Stanford University Stanford, United States 98.5 

 

-4(2) University of Oxford

 

-5 Harvard University Cambridge, United States 97.6 

 

6 (6)California Institute of Technology (Caltech) Pasadena, United States 97

 

6 (7) Imperial College London London, United Kingdom 97

 

-8(8) UCL London, United Kingdom 95 

 

9 (8) ETH Zurich Zürich, Switzerland 93.6

 

-11(11) シンガポール大学 National University of Singapore (NUS)  Singapore 92.7

 

-12(18) 北京大学 Peking University Beijing, China (Mainland) 91.3 

 

14(17) Tsinghua University Beijing, China (Mainland) 90.1   清華大学

 

19 (12)  Nanyang Technological University, Singapore (NTU) Singapore, Singapore 88.4 南洋工科大学

 

-23 The University of Tokyo Tokyo, Japan 85.3 

 

24 Johns Hopkins University Baltimore, United States 85.1 

 

-36 Kyoto University Kyoto, Japan 81.4 

 

40 The Hong Kong University of Science and Technology Hong Kong SAR, Hong Kong SAR 79.8 

 

42 KAIST - Korea Advanced Institute of Science & Technology Daejeon, South Korea 79.3

 

 46 Shanghai Jiao Tong University Shanghai, China (Mainland) 77.4 

 

49 Technical University of Munich Munich, Germany 76.4 

 

-50 Duke University Durham, United States 74.8

 

 52 Carnegie Mellon University Pittsburgh, United States 74.6

 

 55 Tokyo Institute of Technology (Tokyo Tech) Tokyo, Japan 72.5 

 

61 Delft University of Technology Delft, Netherlands 70 

 

-68 Osaka University Osaka City, Japan 68.2 

 

71 Pohang University of Science And Technology (POSTECH) Pohang , South Korea 67.7 

 

-79 Tohoku University Sendai City, Japan 64.9 

 

88 Georgia Institute of Technology Atlanta, United States 62.3 

 

89 KTH Royal Institute of Technology Stockholm, Sweden

 

94 University of Science and Technology of China Hefei, China (Mainland) 60.7 


引用文献

QS World University Rankings 2023 

https://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2023



西向児童公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(812)

西向児童公園

西向児童公園は、手代木公園の南にある児童公園です。

とても木が大きいので、公園が大きく感じられます。

最近の公園は、手入れを考えて大きな木は植えないので、このような児童公園はなくなりました。

大通りの木は、台風で倒れたので、間引いてしまいました。

米国の場合、1987年以降、山火事は、原則消化しません。

クマが、人間の食べ物をあさるようになると危険なので、殺すそうですが、クマは、人間の食べものを覚えなければ、人間に危害を加えないと考えています。

東南アジアには、ヤシの木があり、熟すと、ヤシの実が落下ししますが、ヤシの実にぶつかってけがをしてという話は聞きません。

森林生態系では、古い木は倒れて、ギャップ(空地)ができ、そこに、新しい芽がでます。

木は倒れるのが自然なので、そのことを織り込んでおけは、大きな木も植えるべきと考えます。

少なくとも、鳥の餌の量は、木の本数と大きさに左右されると思います。

写真1 西向児童公園

写真2 西向児童公園

写真3 西向児童公園

EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM(3)

マクロレンズで、シジミチョウとハチを撮影してみました。

 

三脚は使っていません。

 

写真1が、シジミチョウです。

 

概ね、満足できるレベルだと思います。

 

EF-M28mm F3.5で、シジミチョウは撮影できます。

 

写真2は、ハチです。

 

ハチは、動き回るので、三脚なしでも、フレームに入れるだけで、精一杯です。

 

被写界深度がたりないので、焦点があっていないところがあります。

 

シジミチョウは、奥行きがありませんが、ハチは、奥行きがあるので、マクロレンズを使わない方が良いかもしれません。

 

 

写真1

 

 

写真2

 

「PLAN75」と日本の社会システムの欠陥~2030年のヒストリアンとビジョナリスト

生物多様性労働市場の多様性は結びついています)

 

1)概要

 

「PLAN75」という映画を見てきました。

75歳で、安楽死を選べるという制度ができたという映画です。

安楽死が認められている国は、あります。

重度の症状から回復の見込みのない、いわゆる植物人間状態や、病気に伴う痛みなどのQOLが損なわれた場合に、安楽死を選択できます。

なので、安楽死自体は、宗教がそれを認めない場合でなければ、大きな問題にはなりません。

 

「PLAN75」は、財政対策として、国策として、安楽死を推奨する点が、異常なので、映画になっています。

 

つまり、政府の言っている安心の100年設計の年金では、実際に、老後の生活をするには不足であること、このため、働いている高齢者が多い訳ですが、高齢者の雇用環境が劣悪なため、健康で、QOLの高い高齢者が、失業して、安楽死を選ぶというケースが、映画のストーリーになっています。

 

これが、病気で、体が全く動かない、記憶がなくなってなどのQOLが極端に低くなった高齢者であれば、映画には、ならなかったと思われます。

 

映画館は、老人の顧客が多く、最近になく混んでいました。

 

高齢者問題は(少子化問題も)、第1に政治と行政が問題を放置(先送り)したことが原因で、第2には、政治・経済を研究対象にしてきた社会科学、(良かれと思って行ったとは思いますが、)高齢化を引き起こした医学が、解決策を提案できなかったことが原因です。

 

2)雇用の多様性問題

 

高齢者問題には、年功型雇用問題が、深く組み込まれています。

 

また、高齢者問題は、生物多様性問題でもあります。

 

この点は、自明と思いますが、指摘する人がいそうにないので、書いておきます。

 

生物多様性は、生物の多様性です。人間も生物なので、高齢者が生きづらい社会とは多様性が失われた世界です。多様性が失われたエコシステムは、持続性が失われます。

 

一人当たりGDPが増加すれば、豊かになります。これには、労働生産性の向上が欠かせません。DXを進めるには、ITの能力の高い人が、かんばって稼いでもらうことが必要です。そこで、IT落ちこぼれは食べていけるのかという問題が生じます。この問題の構造は、高齢者の雇用問題と同じです。ベーシックインカムは、国民年金生活保護を一元化して、無駄なコストを省いて、給付水準を上げるアイデアです。(注1)

現在の国民年金の水準で、生計を維持するのは大変なので、ベーシックインカムの基本的な考えに問題はありません。ただし、IT能力の低い人が、働く場がなくなるので、ベーシックインカムを給付するという見解には、同意できません。それは、労働の多様性を無視しているからです。

 

IT技術者の労働生産性を100とすれば、ITに不適合の人や、高齢者の労働生産性は、10くらいかもしれません。でも、10(10分の1)でも働ければ、1人あたりGDPの向上に貢献できることに変わりはありません。

 

これは、労働の多様性です。年功型雇用が労働の多様性を

 

1962年に種子島内之浦宇宙空間観測所を作ってロケットを打ち上げるために、後年、糸川英夫博士は、住民を説得するために、どぶろくを飲んで回ったと記述しています。

 

1990年のバブルの前までは、地価が上がり続けたため、土地の手配をすることは大変でした。1980年頃までは、日本も貧しかったので、事業資金を手にいれることが大変でした。

 

このため、お酒を飲んだり、マージャンやゴルフをすることが、組織で出生する必要条件でした。接待は、資金を得るための手段であったのです。

 

このタイプの代表的な政治家として、田中角栄氏をあげることができます。土木工事で、票を集めることで、選挙に当選するフレームワークです。

 

1990年代に入って、地価上昇が止まります。この頃までは、開発途上国が経済発展するために、技術と資金を調達することは至難でした。国連は、豊かな国は、益々豊かになるのに対して、貧しい国は益々貧しくなり、その経済格差が埋まらない南北問題があると主張していました。

 

この常識を覆したのは、中国です。1990年代に、外国から資金と技術を調達することで、中国は世界の工場になることができました。

 

現在、世界には、労働市場があり、多様な働き方が、実現しています。

 

2022/06/22のAFP-BBNews で、CCTNはアップル社が、アップルカーのために、中国で、フトウエアエンジニアを募集している可能性があると伝えています。

 

一方、国内では、2022/06/24のKYODOは、4社に1社は、70歳まで就業させており、年功型雇用が強化されていることを伝えています。

 

2022/06/22の東洋経済で、妹尾輝男氏は、飲み会に来ない若手を嘆く上司がいると伝えています。

 

糸川英夫博士は、どぶろくを飲んでロケット発射台を作りましたが、イーロン・マスク氏が、同じことをしているとはとても思えません。

 

「PLAN75」の問題は、労働市場の多様性なしには解決できません。



3)生物多様性労働市場の多様性

 

生物多様性労働市場の多様性は結びついています。

 

「PLAN75」で、安楽死したおじさんは、ダムやトンネル、橋の建設現場を転々として、働いてきました。

 

倍賞千恵子の演ずる主人公は、失業して、最後は、建設現場の交通整理の仕事をしています。

 

長野県知事であった田中康夫が、2001年2月、「脱ダム宣言」を表明し、浅川ダム以外は建設が中止されました。

熊本県球磨川水系の支流の川辺川では、ダム建設が中断されていましたが、令和2年7月豪雨による被害で、地元の意向はダム建設に戻りました。

 

土木関係者は、国土強靭化のために、日本では、まだ、土木施設を建設すべきだといっています。

 

2021/06/23のNewsweekで、加谷珪一氏は、2040年時点において水道事業が赤字にならないために、全体の94%の自治体で値上げが必要であり、18年を起点とした値上げ率の平均は43%にも達するという推定結果を例に説明しています。新規建設のほうが圧倒的に政治利権として魅力的だったため、設備の更新を考慮に入れず、新規建設の拡大を最優先してきたツケが来ている。維持管理を中心に、新規建設を抑制しないと破綻するといっています。

つまり、新規の土木施設の建設を中止して、維持管理を優先すべきという意見です。

 

2021/10/26の東洋経済で、リチャード・カップ氏は、「再保険会社のスイス・リーは、世界で最も脆弱な大都市圏として東京横浜地域を挙げている。最近建設された地下貯水施設は、1時間当たり50mmの豪雨しか想定していないが、2018年、日本の多くの都市ではその4倍の雨が降っていて、洪水対策は破綻している。洪水対策が、、建築会社への新たな『贈り物』にならないよう、環境省は災害に備える計画を立てる必要がある」という趣旨の発言をしています。

 

環境省は災害に備える計画を立てる」は、日本では、知られてないので、補足しておきます。

 

米国では環境省が災害対策をしています。これは、洪水対策の中心が、自然洪水管理(Natural Flood Management)だからです。

 

EUのFRAMES(Flood Resilient Areas by multi-layEr Safety ) projectのHPに、 自然洪水管理のわかりやすい動画がありますので、是非、みていただければと思います。

 

FRAMESのHPには、次のように書かれています。

 

ー-----------------

 

健全な河川流域は、景観に水を蓄え、下流の水の流れを遅くします。

 

私たちの現代の川の風景は、自然が意図したものとは大きく異なります。私たちは湿地での貯水を失い、水が流れ出る硬い表面を作り、川の水路を変えて水を非常に速く移動させました。私たちの川は、将来予想される雨に対応できなくなり、洪水が地域社会に影響を与える可能性が高くなります。

 

ー--------------

 

川を蛇行させ、氾濫原をつくって洪水をためれば、ダムや、地下貯水施設より安価で、より大きな効果があります。河川を蛇行させ、河畔帯の氾濫原を復元するプロジェクトや、海岸の塩性湿地を復元するプロジェクトが、2010年頃から、欧米では、本格的に行われています。



図1は、World Resource Institute WORKING PAPERにのっている雇用創出の比較です。

 

復元プロジェクトには、大きな雇用創出効果があります。




図1他の投資と比較した自然および保全投資からの雇用創出に関する研究



 

 



ダムを作れば、住民には、水没補償金が出ます。1970年頃までの水没補償には、雇用創出の視点はありませんでした。図1は、その点では、大きな問題を提起しています。

 

復元プロジェクトの多くは、ボランティアレベルの仕事です。決して、収入が高いとは言えません。しかし、自然が相手なので、急いでも始まりません。氾濫原であれば、木の根で、護岸をつくり、洪水氾濫で、土砂がたまって、湿地が復元するのを待ちます。これは、収入が高くありませんし、技術習得が各段に難しい訳ではありませんが、やりがいのある仕事です。多くの人にとっては、工事現場のダンプトラックの誘導よりも、より健康的で、やりがいのある仕事でしょう。なぜなら、復元した生態系のサービスの受益者は、地域住民であり、そこには、フィードバックが存在するからです。

 

このような点を考えると、ベーシックインカムは、ダムの水没補償と同じように、雇用問題を単純化しすぎているように思われます。

 

生態系復元プロジェクトは言うまでもなく、生物多様性条約に基づいています。

 

日本は1992年6月13日に署名、1993年5月28日に、寄託者である国連事務総長に受諾書を寄託することにより条約を締結しています。

 

つまり、生態系サービスを最大化することを国際的な公約にしています。

 

2021年2月に、ケンブリッジ大学のパーサ・ダスグプタ名誉教授は、英財務省から依頼されていた自然資本の報告書を提出しています。標準的な経済学では、自由に利用できるものとして資産価値やコストが考慮されていない自然資本(自然環境や天然資源など)の経済価値を評価しています。報告書は、1992から2014年の22年間で、生産設備や各種インフラなど一般的な資本ストック(1人当たり)は2倍に拡大したが、自然資本は40%近くも減少したと試算しています。

 

自然資本は、生物多様性条約の実現手段を目指しています。

 

「PLAN75」に登場する高齢者は、世界から切り離され、孤独です。友人の高齢者は、亡くなって、次第に、つながりを失っていきます。それは、パーサ・ダスグプタ名誉教授流に考えれば、自然資本が減少した世界で、生きることを強いられているためでもあります。



これは、生物多様性の喪失が、労働市場の多様性の喪失に繋がっている例であるとも見ることができます。



注1:

 

今回の選挙では、北欧のように、高負担、高福祉を掲げる政党はありません。

 

消費税の税率は、手段であって、目的ではありません。

 

目的は、高福祉か、低福祉かの違いです。

 

高福祉であれば、財源を考えねばなりません。

 

ビジョナリストは、誰もいないように見えます。

 

あるいは、ビジョンをだすと落選するのかも知れません。

 

引用文献



THE GREEN JOBS ADVANTAGE: HOW CLIMATE-FRIENDLY INVESTMENTS ARE BETTER JOB CREATORS

World Resource Institute WORKING PAPER  October 2021 

https://www.ituc-csi.org/IMG/pdf/the_green_jobs_advantage_-_wri_nce_and_ituc_working_paper.pdf



Peltier, H. 2020. Employment Impacts of Conservation Spending. Boston:Boston University. https://www.bu.edu/pardee/files/2020/06/Employment_Impacts_of_Conservation_Spending-Peltier2020.pdf

 

The Economics of Biodiversity: The Dasgupta Review 2021/02

https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/962785/The_Economics_of_Biodiversity_The_Dasgupta_Review_Full_Report.pdf

 

日本がずっと「停滞」から抜けられない4つの要因 2021/10/26 東洋経済 リチャード・カップ

https://toyokeizai.net/articles/-/463987

 

What is Natural Flood Management? Flood Resilient Areas by multi-layEr Safety (FRAMES) project 

https://catchmentbasedapproach.org/learn/what-is-natural-flood-management/




アップル社 中国で自動車ソフトウエアエンジニアを募集 自動車産業に進出か 2022/06/22 AFP-BBNews CCTN

https://www.afpbb.com/articles/-/3410938



70歳まで就業、4社に1社 2022/06/24 KYODO

https://nordot.app/912930667765268480

 

「飲み会来ない若手」嘆く上司は仕事ができない訳 2022/06/22 東洋経済 妹尾 輝男

https://toyokeizai.net/articles/-/598526

目先の利権を優先してきたインフラはもう限界...日本人が知らない大問題 2021/06/23 Newsweek 加谷珪一

https://www.newsweekjapan.jp/kaya/2021/06/post-146.php

白畑児童公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(811)

白畑児童公園

白畑児童公園は、洞峰公園から、100m位の距離にあります。

宮下児童公園ほどではありませんが、それでも、コンクリートの構造が多くあります。

写真1には、左に、コンクリートの壁があります。

こうした構造物があると、ボールが、公園の外の道路に飛び出さないメリットがあります。

ただし、構造物は、コンクリート以外に、植生、土盛りと植生、木材、土盛りと木材でつくることもできます。

コンクリートは古くなると、表面が汚くなります。

木材は、腐敗します。

植生は、枯葉がでます。

木材の腐敗や落ち葉は、生態系に必要な有機物です。

コンクリートに比べると、維持管理費がかかりますが、その分、植物や、鳥などの動物の食物連鎖に組み込まれます。

コンクリートが、汚く見えるのは、表面だけではなく、周辺の生態系に元気がないためでもあります。

写真1 白畑児童公園

写真2 白畑児童公園

写真3 白畑児童公園