OMDSが、「OM SYSTEM OM-1 Mark II」を発表しました。
ハーフNDフィルターがセールスポイントになっています。
しかし、ハーフNDフィルターは、カメラ内現像です。
ハーフNDフィルターには、汎用性がありません。
フジフィルムのフィルムシミュレーションもJpegだけの、カメラ内現像です。
撮影時に、どのフィルムシミュレーションが好ましいかを決めることは不可能です。
開発の方向が、袋小路に入っています。
darktableのRAW現像の基本は、露光調整です。
これは、全てのRAW現像処理の中で、画像劣化のもっとも少ない編集が、露光調整だからです。
darktableで、ハーフNDフィルターを実現するモジュールは、2つあります。
第1は、gradation densityモジュールをつかう方法です。
第2は、露光モジュールで、グラデーションマスクを使う方法です。
明らかに、画像劣化の少ない方法は、第2の方法です。
写真1は、日の出の画像を読み込んだ状態です。
写真2は、露光モジュールで、グラデーションマスクを使って、空を暗くしています。
写真3は、グラデーションマスクを示しています。
写真4は、全体の露光を調整しています。
写真5は、太陽の周りに、円形の描画マスクを設定しています。
これは、露光モジュールのインスタンスは3つになります。
写真6は、最終結果です。
写真7は、別の編集の最終結果です。
写真7では、太陽の周りに、円形の露光マスクをかけていないので、太陽が滲んでいます。
RAW編集では、露光マスクの自由度は、極めて高くなります。
問題は、もとの画像のダイナミックレンジだけです。
Jpegは、袋小路ですが、多くのカメラメーカーとカメラマンは、Jpegにこだわっています。