データサイエンス

今、日本で起こっていること(5)

(日本のブードゥー経済学について説明します) 9)ソフトウェアの一般化 夢のソフトウェアが生産性が高いということは、高い一般性を持っていると考えます。そこで、ソフトウェア開発における一般化とは何かを考えます。 9-1)横の一般化 横とは、分野…

今、日本で起こっていること(0)

順番が入れ替わっていますが、「今、日本で起こっていること」の冒頭の部分をつくりました。 概要 変わらない日本といわれて30年が立ちました。日本経済は依然として足踏みして、先進国からずり落ちています。日本の社会は、この状態からの出口を探している…

今、日本で起こっていること(4)

(日本のブードゥー経済学について説明します) 8)魔法のソフトウェアとAIの得意分野 8-1)魔法のソフトウェア デジタル企業の中心は、ソフトウェアです。 日本にも、ソフトウェアを作るITベンダーはあります。しかし、ITベンダーとGAFAのビッグテック…

今、日本で起こっていること(3)

(日本のブードゥー経済学について説明します) 5)レジームシフトの現実 5-1)レジームの区分 レジームシフトは生態学の概念で、生物が棲息する環境が一括して変化してしまう非可逆的な変化を指します。 ここでは、次のレジームを想定しています。 (1…

今、日本で起こっていること(2)

(日本のブードゥー経済学について説明します) 3)日本経済の生産性 図1に、日本とアメリカの1人当たりGDPの推移を示します。 数字の出典は以下です。 一人当たりの名目GDP(USドル)の推移(1980~2022年) (アメリカ, 日本) 世界経済のネタ帳 https://ecodb…

今、日本で起こっていること(1)

(日本のブードゥー経済学について説明します) 1)現状認識とルート検索 山に登るときには、現在位置を確認できなければ、迷子になります。 現在位置と山頂の位置関係から、最短ルートや、最適ルートを検索して、登山計画を立てる必要があります。恐らく、…

古い平和と新しい戦前

(新しい戦争のリスクは上がっています) 1)新しい戦前 2022年最後のテレビ朝日の「徹子の部屋」で、ゲストのタモリさんが2023年は「誰も予測できない、新しい戦前になるんじゃないですかね」と答えました。 それから、「新しい戦前」という言葉が、あちこ…

英雄のトランペット

(データサイエンスの仮説について説明します) 1)英雄のコーダのトランペット ベートーベンの第3交響曲「英雄」の第1楽章のコーダに出て来るトランペットは、指揮者を悩ませる部分です。 コーダの最後に、トランペットが、第1主題を盛大に奏で始めます。…

無駄な人材を省く

(所得向上の基本はレイオフです) 1)高度人材募集 政府は、高度人材の就職活動期間を90日から、2年に延長するようです。 しかし、政府のこの政策は、効果がないと思われます。 その理由は次の2点です。 (1)海外との比較 香港、シンガポールなどと比べ…

製造業で繰り返される失敗

(製造業で繰り返された失敗の原因を考えます) 1)シェア喪失のプロセス 日本がかつて大きなシェアを持っていた分野で、現在は撤退している分野があります。 (a)ICとくにメモリ (b)家電製品 (c)太陽電池 これらに共通する特徴は、低価格競争になった…

ジョブ評価とは何か

(ジョブ評価は、第1に問題解決に必要なスキルで決まります) 1)ヘッジファンドのショートポジション 海外のヘッジファンドは、いま成立している国債の先物価格よりも、将来の時点における現物価格が安くなるだろうと予想している。そこで、先物売り(ショ…

低度人材国日本

1)失業率のバイアス 2022年の中国の若年の失業率は20%近いと言われます。 韓国も似たような状況です。 これを見ると日本の若年の失業率は、より低いので、日本の方が状況が良いように見えます。 しかし、この見方には、問題があります。 2023年になって、…

絵画の逆襲

(写真と絵画の境界は消滅しています) 1)19世紀の写真 19世紀に写真が発明されると、写真は、画家にとって、脅威になります。 それまで絵画は、対象を正確に再現することを理想していましたが、この点では、絵画は、写真に勝てそうにありませんでした。 …

経験科学とデータサイエンスのギャップ

(経験科学とデータサイエンスの間には、ギャップだけでなく、コンフリクトがあります) 1)攻守交替 最後に扱うべきギャップは、経験科学とデータサイエンスのギャップです。 このテーマは書きあぐねていました。 理由は、書くべきことが余りに多いためで…

GAFAの給与が高い理由

(GAFAの給与が高い理由を考えます) 1)DXと労働生産性 過去20年間、先進国の中で、日本だけが、賃金があがっていません。 過去20年間、先進国の中で、日本だけが、労働生産性があがっていません。 過去20年間は、労働生産性をあげる代わりに、非正規雇用を…

社会システム改革のロードマップ

(社会システム改革に残された時間はわずかです) 1)リスキリングの背景 岸田首相をはじめとした日本政府は、リスキリングを提唱しています。 リスキリングの背景には、習得した技術や知識が10年程度で入れ替わってしまう変化の速度があります。 これは、2…

軍隊と表現型

(自然科学では、表現型と真の値を区別します) 1)表現型の課題 自然科学は、エビデンスに基づくので、エビデンスが自然科学であるという誤解が流布しています。 ある分野の学会では、観測値を記載すること科学的であって、観測値の解釈は、科学ではないと…

ブロック経済と戦争

(ブロック経済化は、戦争リスクの高まりです) 1)日本とウクライナ 1月10日、中国、日本人のビザ発給を停止しました。 岸田文雄首相は13日(日本時間14日未明)、米ワシントンのホワイトハウスでバイデン大統領と会談しました。日本政府が保有を決めた反…

マウントアダプターとジョブ型雇用の話

(統一規格で比較することには価値があります) 1)マウントアダプターの購入 カメラにつけるマウントアダプターというものがあります。 カメラは、レンズが、センサー上に焦点を結びます。 ミラー付のカメラの場合、レンズとセンサーの間にミラーが入って…

経験科学と人文的文化

(人文的文化と経験科学の間には、ギャップがあります) 1)経験科学と理論科学 経験科学は、理論科学と比べると検証があまいので、どこまで、科学と見なすかは判断が分かれます。 しかし、経験科学は、科学という看板を掲げているので、問題が理論科学によ…

続「子ども予算倍増」の不思議

(教育とエリート養成は不可分です) 1)舞田敏彦氏の記事と大学教育 2022年1月11日のNewsweekに、舞田敏彦氏が次の統計を紹介しています。 <== (1)国の教育費支出の対GDP比率(OECD2019年) 37カ国中36位 (2)「世帯の収入の範囲で生活をやりくりす…

パラダイムと労働生産性

(パラダイムは労働生産性に直結します) 1)識字率の例 経験科学とデータサイエンスのギャップの検討に入る前に、データサイエンスの特徴を検討しておきます。 最初は、労働生産性の問題です。 義務教育が公共財として提供されるようになった、原因は識字…

経験科学と計算科学のギャップ

(計算科学は、経験科学と代替科学を圧倒するようになりました) 1)計算科学の特徴 計算科学では、理論科学の方程式をコンピュータで数値計算して解きます。 理論的な背景は、理論科学に、離散化するための工夫を加えたものです。 つまり、理論面でみれば…

ニュートン力学の論理

(ニュートン力学は、A1A2B論理です) 1)A1A2B論理 A1A2B論理は筆者の造語です。 ラッセルの七面鳥問題と同じ内容ですが、名称から内容が推測しやすくなるので、最近は、A1A2B論理と呼んでいます。 因果モデルで、原因がA、結果がBの場合を、AB論理を呼ぶ…

理論科学と経験科学のギャップ

(二つの文化論争自体は、古くからある実証主義と解釈主義の方法論の論争です) 1)スノーのギャップと方法論 まず、最初に、理論科学と経験科学の間のギャップを考えてみます。 チャールズ・パーシー・スノー(ウィキペディア、日本語、英語共通)を引用し…

文化のギャップを認める視点

(文化のギャップを認める視点に立てば、世界が違って見えます) 1)スナク首相の発言 2023年1月4日の年頭演説でイギリスのスナク首相は、「18歳までの全生徒が何らかの形で数学を学ぶ教育プログラムを導入すると発表しました。現在、16歳から19歳のうち半…

「子ども予算倍増」の不思議

(子ども予算倍増は、基本的なスタンスに問題があると考えます) 他の原稿を途中まで書いたのですが、優先順位を入れ替えて、「子ども予算倍増」のことを書きます。 2023年の年始に、政府は、子ども予算倍増すすため、6月に大枠を決めるといっています。 児…

メタ判定基準と市場原理

(間違いは必ず起こります。問題は、メタ判定基準です) 1)スノーの指摘とメタ判定判定 スノーは、人文的文化と科学的文化の間にギャップがあると主張しました。 「二つの文化と科学革命」は、日本では、二つの文化の間のキャップをうめるべきであると、ギ…

オブジェクト志向とファンクション

(問題解決のアプローチには、オブジェクト志向と関数があります) 1)プログラム言語の2つの流れ コンピュータは天才的な数学者のフォン・ノイマンが基本的なフレームを作りました。 フォン・ノイマンは数学者でしたので、対象や場面が違っても、数学的に…

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

(孫子の教えを守らずして、日本が先進国に留まることはできません) 1)孫子の教え 「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」あるいは、「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」は孫子の有名な言葉です。 正月のYahoo ニュースを見てい…