データサイエンス
19)低所得世帯補助・ウォシング 19-1)東京おこめクーポン 東京都は、2023年2月から8月まで「東京おこめクーポン事業」として、低所得世帯に米25キロなどと引き換えられるクーポン券を郵送しました。クーポン券などには「転売、譲渡は禁止」と記載さ…
2)MFT MFTが問題であったかをアブダプションで考えてみます。 2003年に、オリンパスが、FTのカメラを出します。 2008年に、パナソニックは、MFTのカメラを出します。 2009年に、オリンパスが、MFTのカメラを出します。 2010年に、ソニーは、EマウントのAPC…
1)パナソニックのデジカメ 1-1)シェアの減少 今回のテーマは時系列データの読み方で、正解はありません。 2022年1月11日 の日経新聞の記事「パナソニック、カメラ事業正念場 動画配信に活路」は、2022年1月11日のデジカメInfoの記事「パナソニック『今…
18)専門家会議ロンダリング 政府は政策を決定するときに、専門家会議に丸投げします。 出てきた提案は、政府や官僚が作成した原案が、ほぼ無修正で通過したものか、専門家会議のオリジナルかは明示されませんので、不明です。 政府は、専門家会議でお祓い…
17)ゾンビ・ミーム 17-1)ドラキュラとゾンビの物語 ドラキュラは、血を吸われた人をドラキュラ(吸血鬼)にします。これは、ドラキュラの血の中にある(ウィルスの?)DNAが、人間を制御して、理性の制御を乗っ取って、ドラキュラ(吸血鬼、ゾンビ)…
16)カモフラージュとウオッシング 16-1)ネーミング ここまで、カモフラージュという単語をつかって来ましたが、カモフラージュはフランス語なので、英語圏では、あまり使われていない単語のようです。 英語圏では、 launderingか、washingが使われま…
15)声の大きい人理論 15-1)アン・ウーキョン氏の見解 イェール大学集中講義 思考の穴──わかっていても間違える全人類のための思考法」の著者のアン・ウーキョン氏の話を要約します。(筆者要約) < 他者の世界観を変えることは本当に難しい。システ…
14)形而上学の課題 14-1)パースとスノーと鄧小平の見解 パースは、「ブリーフの固定化法」で、ブリーフの固定化には、「固執の方法、権威の方法、形而上学、科学の方法」の4つの方法があり、エビデンスによる検証を伴う科学の方法以外の3つの方法は…
13)年功型雇用のジョブ型雇用の違いの整理 13-1)基礎事項 ジョブ型雇用と年功型雇用の特徴が、正確に理解されていない場合が多いので、整理しておきます。 (C1)ジョブ型雇用: 賃金は、ジョブを遂行する能力(スキル)に基づいて決まります。賃金…
12)司令塔の一元化 政府は度々、司令塔の一元化といっています。 12-1)一元化の効能 一元化には、独占の弊害以外のメリットはありません。 インフルエンザとガンの薬を一元化しても、無駄を省くことにはなりません、 害があるだけです。 資本主義は…
11)形而上学とドキュメンタリズムの構造 官僚が、無謬主義を実現するためには、形而上学のエビデンスに基づかない政策を遂行する必要があります。 このための装置がドキュメンタリズムになります。 ここでは、ドキュメンタリズムの具体例をあげます。 1…
NHKが、雇用政策に市場主義を持ち込む派遣法改正が、当たり前の生活ができる「中流」がなくなった原因であったというキャンペーンをはっています。 2点だけ指摘しておきます。 1)カッツ氏や国連の「グローバル・コンパクト」は、正規・非正規、ジェンダー…
10)空約束と形而上学 リチャード・カッツ氏の記事の「空約束」の要点をもう一度繰り返します。(筆者の要約) < 2003年に小泉純一郎首相は民間企業の女性管理職の割合を30%に引き上げると宣言した。 2013年に安倍晋三元首相は同じく2020年を期限にその…
8)空約束 8-1)女性管理職の割合 リチャード・カッツ氏の記事の「空約束」の要点は以下です。(筆者の要約) < 2003年に小泉純一郎首相は民間企業の女性管理職の割合を30%に引き上げると宣言した。 2013年に安倍晋三元首相は同じく2020年を期限にその…
3)形而上学と科学の方法 事例1: リチャード・カッツ氏は、男女雇用機会均等法のような法律ができることと、出来た法律がまもられていることを区別しています。 法律は、そのままでは、形而上学です。 法律がまもられることは、リアルワールドの問題であ…
前回は、カモフラージュという概念で、幾つかのおかしな政策を見破ることができるのではないかという提案をしました。 今回は、リチャード・カッツ氏の記事を参考にこの問題を彫り下げてみます。 1)公約のカモフラージュ リチャード・カッツ氏の記事の要点…
1)アダプションと因果モデル 2023年5月2日の東洋経済に、リチャード・カッツ氏は、次の様に書いています。 < 日本はデジタル分野の専門人材不足が深刻化する「2025年デジタルの崖」に直面する。経済産業省によると、2020年には30万人、2030年にはデジタル…
注1: 「最近建設された地下水貯蔵場は、1時間当たり50mmの豪雨しか想定していないが、2018年、日本の多くの都市ではその4倍の雨が降っている」には事実誤認があります。 9月7日に香港で観測史上1位の158mm/hの降雨が降りました。 日本の1時間降水量の最大…
5)The Japan Timesの記事 The Japan Timesは、2023年の洪水被害について、8月4日に、次の様にまとめています。 < 中国では今年に入り、洪水被害に遭った人が延べ3000万人以上に達している。ここ数日で20人以上の死者が出ており、気候変動によって拍車が掛…
4)科学的文化の基本 少子化、労働生産性の低下(DXの遅れ)など、現在の日本には、問題は山のようにあります。 例えば、次の例があります。 森まさこ首相補佐官の「ブライダル補助金(正式名:特定生活関連サービスインバウンド需要創出促進・基盤強化事業…
(帰納には、仮説作成能力はありません) 1)科学的な推論 科学的な推論の方法を整理します。 (S1)推論では検証可能なコイン型の因果モデルをつくります。 一般的な因果モデルは、「もし(原因A)があれば、(結果B)になる」とかけます。 コイン型の因果…
1)証券会社にて 証券会社に行くと、アクティブファンドを勧められることがあります。例をあげます。 AキャピタルファンドのBという商品の過去5年間の実績は、以下です。(図を省略)手数料(2%)を差し引いた後のリターンは、最低では1%、最高では40%あ…
2-2)反事実的思考 生成AIビジネスを始めるには、AIの技術動向、ソフトウェア・エンジニアや、ソフトウェアの評価ができることが必須でした。 2013年の日本政府には、そのような技術評価能力のある人材はいませんでした。 どうしたら、技術評価能力のある…
1)科学技術開発の対策のタイムラグ 最近政府は、生成AIの開発に対して補助金をつけています。 しかし、金額のオーダーが、GAFAMの100分の1以下なので、はたして、補助金に効果があるのかは、疑問です。 GAFAMも、現在は、規模が大きいですが、20年前は、…
1)日中の経済成長の違い 日本は、失われた30年と言われ、過去30年間経済成長しませんでした。 この場合の比較対象は、主に先進国です。30年間で、先進国の平均で、経済規模が2倍になっていますが、日本は、変わっていません。 中国のGDPは1990年が1,896.93…
1)2重盲検のヒント モニタリングをする場合に、バイアスがかかることがあります。 薬の場合には、プラシボ効果と呼ばれます。 これを避けるためには、2重盲検テストを行います。 福島原発事故の処理水のモニタリングでも、モニタリングが、利害関係者によ…
1)エビデンス革命の波及状況 エビデンス革命は、疫学・医学では、主流になりました。 また、データサイエンスの基礎理論のひとつになっていて、情報科学でも、主流になっています。ここでは、疫学に比べると、より広い裾野をもっています。 この2つの分野…
猫理論を繰り返します。 < 計画経済であろうと市場経済であろうと、経済は資源を配分する手段にすぎず、政治制度とは何の関係もありません。 社会主義には計画があり、資本主義には市場があります。経済が生産性を向上させることができる限り、両方を実際に…
1)鄧小平の猫 「黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのが良い猫だ」(中国語: 不管黑猫白猫,能捉到老鼠就是好猫)とは、中国共産党の指導者鄧小平に帰せられる有名な言葉であり、その考え方を猫論、白猫黒猫論、黒猫白猫論ともいいます。 中国語のウィキペディ…
1)放出計画の実態 福島第1原子力発電所の処理水海洋放出が8月24日に始まりました。 今まで、海洋放出計画と監視システムが明確にされていない状態で、放出は科学的であると主張されてきました。 筆者は、事故から10年経って、トリチウム濃度は半減してい…