2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧
1)移民嫌いの理由 庶民は、移民が嫌いです。 これは、人種差別ではなく、生物の本能的な反応です。 ここには、「問い」があります。 これは、「移民が増えても、自分たちの所得は増えず、生活の利便性が減少するだけだろう。最悪の場合、所得が減少するか…
かつては考えられ無かったような急激な出生率低下は、ベビー・バスト(baby bust)と呼ばれるようです。 Nature 誌が少子化の課題を3ページにわたる特集記事を掲載しています。その一部は、次に紹介されています。 << 2050年には世界の4分の3以上の国が出…
1)実質国内生産(RDP) トッド氏は、「西洋の敗北」(p.295)で、実質国内生産(RDP)の概念を提唱しています。 これは、真の富の生産には、つながらない経済活動を、GDPから取り除く提案です。 しかし、この表現では、経済学者の支持を得ることは難しいと思…
1)ウクライナ戦争の行方 8月15日にアラスカで米ロ首脳会談が、18日に、ホワイトハウスでアメリカとウクライナとヨーロッパ諸国の首脳会談が行われました。いずれの首脳会談でも、会議では、何も決まりませんでした。 トッド氏は、「西洋の敗北」で、ウクラ…
1)日本のAI研究の現状 野口悠紀雄氏は、日本のAI研究のレベルを改善する必要があると主張しています。 見出しを並べると、次になります。 < 世界のAIトップ大学ランキング、1位はMIT、約3分の1が米英 日本や欧州は大学改革が必要、トランプ関税は産業構造…
1)TICADは有効か TICAD9は次の概要です。 < 石破首相は21日、横浜市で開催中の「第9回アフリカ開発会議」(TICAD9)で、日本とアフリカの経済連携を強化するため、産学官による検討委員会を設置すると表明した。アフリカ諸国を対象に…
経済には、市場経済と中抜き経済があります。 中抜き経済はレントシーキングになります。 下請け企業が、大企業に中間財を納入するときには、市場原理がはたらかず、原材料価格の高騰を、中間財価格に転嫁できません。これは市場経済ではありません。 それで…
1)エリート主義の終わり エリート主義は、政治代表は、国民の利益を代表するという信頼の元に成立します。この信頼が失われて回復が不可能であるという信念はポピュリズム主義になります。 データサイエンスで考えれば、ポピュリズム主義仮説は検証可能で…
1)日本のエンジニアの現状 「主要国(または地域、経済圏)における工学部卒業生の数と割合(2016)」が、気になったので、もう少し考えてみます。 << An Exploration on the Reform of China’s Engineering Education under the Background of ’Made in…
1)ドローンの作り方 トッド氏は、「西洋の敗北」(p,226)で次のようにいいます。 < エンジニア不足には、民営化、外部委託、減税(補助金、筆者注)では対応できない。 このエンジニア不足は、エンジニア養成を優先させない政策のすべてを失敗に終わらせる…
1)トランプ氏とゼレンスキー氏の会談 トランプ氏とゼレンスキー氏の会談の内容が明らかになりました。 要点を箇条書きに整理しておきます。 < P1:ロシアとウクライナの戦況は、どちらが有利か トランプ氏: それは言いたくない。私はここに…これは私の戦争…
1)トランスポータビリティ Writeモードは、レシピの書き換えを意味します。 これは、レシピという権威に疑問を持って改善する態度になります。 科学技術立国は、高等教育の成否にかかっています。 科学技術の進歩とは、それまでの技術のレシピの書き換えに…
1)ReadモードとWriteモード コンピュータのファイルとデータベースにアクセスする場合には、ReadモードとWriteモードがあります。 Readモードでは、エラーを起こしても、ファイルが壊れることはありません。 Writeモードでは、ファイルの内容を書き換える…
1)戦争終結に向けたプーチン大統領の提案 テレ朝が、「戦争終結に向けたプーチン大統領の提案」を報道しています。 < ロイター通信は16日、「戦争終結に向けたプーチン大統領の提案」として、以下のような条件を報じた。 (1)ウクライナ東部ドンバス地方…
1)スティーブ・ウィトコフ トランプ外交を理解する上では、スティーブ・ウィトコフ氏の活動の理解が不可欠です。 英語版ウィキペディア「Steve Witkoff」の一部を引用します。 < トランプ大統領は、ウィトコフ氏をロシアのウラジーミル・プーチン大統領へ…
1)アンカレッジの首脳会談 アンカレッジの首脳会談が終わりました。 「西洋の敗北」の主張は、変更が必要になったでしょうか。 2)会談の報道 会談の報道を引用します。 < トランプ米大統領は15日、米アラスカ州アンカレジで行ったロシアのプーチン大…
1)推論の問題 「因果推論の科学」は、科学的に正しい推論の方法を取り扱っています。 大学(University)は、色々な学部、学科から構成されています。 各学科は平等であるという建前です。 教授会では、各教授が1票を持っています。 学科毎に、研究の方法…
1)移民に対する問い 問題を議論する場合には、問いは、サッカーのゴールポストになります。 問いのない議論は無意味です。また、問い(ゴールポスト)を動かしてはいけません。 移民問題に対する問いは、「移民を受け入れても問題が生じないか」です。 も…
1)米ロ会談前 8月15日の米ロ首脳会談を前に、ロシアが占領地を拡大したというニュースが入ってきました。 << ロシア軍、ウクライナ東部で突如攻勢 米ロ会談前に占領地域拡大か 2025/08/13 ロイター https://news.yahoo.co.jp/articles/c24b97e29d8c906a5…
1)教育倫理の喪失 レベル2bの正義では、働くのは馬鹿だけという倫理になります。 働くことに価値があるという倫理は、勉強することに価値があるという倫理につながります。 この場合、勉強を十分にしていなくて、成績の悪い学生が、成績のよい学生に質問…
1)レベル1の正義 現実の正義の議論は、レベル2bの正義になっています。 なので、レベル1とレベル2aの議論は、しづらいです。 レベル2bの正義には、均衡点がありません。 つまり、満足のできる実装の選択が困難です。 さて、現実離れしたレベル1の正…
1)ロールズの正義論の問題点 正直にいうと、筆者は、ロールズの正義論が理解できません。 ジョン・ロールズの「公正としての正義」(正義論)は、実現可能なアルゴリズムになるのでしょうか。 正義論を参考にした資源配分アルゴリズムがあります。 しかし…
1)ポストザイム真理教時代 トッド氏は「エリート主義.VS.ポピュリズム」、あるいは、「ポストデモクラシー」の議論は、欧米の社会学者の中では、既に、平凡な仮説になっていると言います。 ポストデモクラシー仮説では、「エリート主義.VS.ポピュリズム」…
1)自由貿易の効果 日本では、経済学者を中心に、自由貿易が経済発展に望ましいという議論がくりかえされています。 この議論は、完全流体の経済学によります。 しかし、粘性(抵抗)のある世界でなりたつかは、検証が必要になります。 摩擦(せん断)が、…
1)外国人労働者に関する問い 7月の参議院選挙で、参政党が「日本人ファースト」(移民反対)を掲げ、得票を伸ばしました。 「エリート主義.VS.ポピュリズム」の脇組で考えれば、「日本人ファースト」(移民反対)を批判することは、「移民賛成」になり、有…
1)政府の政策転換 政府は、減反政策をやめて、増産をする計画です。 この計画はうまくいくのか考えます。 推論のポイントは、以下です。 <1>問い(政策の目的)は、何か <2>トッド氏流に考えれば、生産の条件を検討すべきです。 <3>推論の方法の…
1)エリート主義.VS.ポピュリズム トッド氏の「西洋の敗北」(p.162)に、「エリート主義.VS.ポピュリズム(Elitism .vs .Populism)」という表現が出てきます。 2025年5月には、The University of Texas at Dallasmの政治学者のCurtis Bram氏が、「エリート主…
1)流体力学の体系 流体力学という学問があります。 今回は、流体力学と経済学のアナロジーを扱います。 ニュートン力学では、大砲の玉は、剛体で扱います。 これは、簡単に言えば、重心の移動だけを問題にする立場です。 剛体の運動は、大砲の玉の初速度と…
1)中国の日本人スパイ 中国の日本人スパイ問題を整理しておきます。 2)スパイ問題の報道 共同通信とNHKによると、スパイ問題の経緯は以下のとおりです。 < アステラス製薬の60代の日本人男性社員は中国に長年駐在し、人事異動で帰国する直前の2023年3月…
1)問題の整理 前回の考察では、Cl1からCL6の階層を考えました。 この区分では、小さな例外は無視されています。 区分をまとめて、CL1、CL2、CL3を、CLUP、CL4、CL5、CL6をCLDOWNと呼ぶことにします。 こうした2分法では、近似精度が低下します。 たとえば…