2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

非ホイッグ史観(2)

4)非ホイッグ史観のメリット 非ホイッグ史観は、可能世界を扱います。 つまり、非ホイッグ史観に基づく歴史学は、帰納法にはなりません。 野口悠紀雄氏は、世界の大きな変化に気付かなかったことが、日本経済の停滞の原因であるといいます。 < 日本の国際…

非ホイッグ史観(1)

1)ホイッグ史観 パールは、「因果推論の科学」で、ホイッグ史観を、次のように言います。 < ゴルトンの物語に関する最後の個人的なコメントとして、歴史記述における大罪を犯したことを告白します。本書で犯すであろう多くの罪の一つです。1960年代には、…

イラン・イスラエル危機(12)

1)年表の修正 次の文献を参考に、年表を追加修正しました。 日本語のウィキペディアの引用文献は、日本語の文献ばかりで、古い文献は、1960年代のものです。1960年頃、日本で、英語の文献を参照することは非常に困難でした。また、第2次世界大戦関連のアメ…

イラン・イスラエル危機(11)

1)広島と長崎 < NATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席するため、オランダ・ハーグを訪れているトランプ大統領は25日、アメリカ軍によるイランの核施設への攻撃を、第二次世界大戦での広島と長崎への原爆投下になぞらえ、「広島や長崎をたとえにしたくな…

イラン・イスラエル危機(10)

1)マスコミの機能 ロイターは、イランも、イスラエルも、大勝利であるといっていると伝えています。 これは、停戦が実現するための前提条件なので当然といえます。 < イランメディアによると、ペゼシュキアン大統領は、同国が戦争を「偉大な勝利」で終結…

イラン・イスラエル危機(9)

1)停戦の継続 25日0時時点は、事態は予測通りに動いています。 ロイターは、次のように伝えています。 < [ワシントン 24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、数時間前に発表した停戦にイスラエル、イラン両国が違反したと指摘した。双方を非難…

イラン・イスラエル危機(8)

1)イスラエル首相、トランプ氏の停戦案に同意 2025/06/24 16:40 予想通り、ネタニヤフ首相が停戦合意を受け入れました。 < [エルサレム 24日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は24日の声明で、トランプ米大統領から提案されたイランとの停戦に…

イラン・イスラエル危機(7)

1)和平の方程式 2025年6月25日12時05分作成 1-1)失敗の原因 パールは、「因果推論の科学」で、「問い」がなければ、推論ができないといいます。 イラン・イスラエル危機で、多くの専門家は、過去のデータを引用して推論します。 この推論の方法は、帰…

イラン・イスラエル危機(6)

1)イスラエルとイラン、完全停戦で合意 トランプ大統領は、「イスラエルとイラン、完全停戦で合意」と発表しました。 状況は、まだ不明ですが、ここでは、報道機関の能力の差が現れます。 筆者の推薦は、次のBBCのライブレポートです。 << Iran says it …

2030年問題(8)

1)帰納法の間違い 帰納法の問題については、何度も書いています。 最近、考える点は、「問い」が設定出来れば、答えは得られるという事実です。 因果推論について、説明する人はたいてい、パールの「統計的因果推論」または、「因果推論の科学」を引用して…

イラン・イスラエル危機(5)

1)アメリカの参戦 トランプ米大統領は21日、イランの核施設3カ所を空爆したとSNSに投稿しました。イスラエルによるイランへの軍事作戦から距離を置いてきたが、方針を転換して直接的な攻撃に踏み切りました。イランをめぐる中東情勢は重大局面に突入しまし…

イラン・イスラエル危機(4)

1)トランプ大統領のノーベル平和賞 BBCのリーズ・ドゥーセット氏は、「イラン・イスラエル危機の最終局面の輪郭は、危険で予測不可能な対立の行方と、予測不可能なアメリカ大統領によって形作られる」といいました。 キーパーソンはトランプ大統領です。 …

2030年問題(7)

1)多様性 2025年6月19日の日経新聞に、投資家の取締役賛否基準の例として、「取締役の多様性の基準を求める機関投資家の数が、2018年の0(ゼロ)から、2024年には、37と急激に増えている」と述べられています。 多様性(ダイバーシティ)は、企業の成長を左…

イラン・イスラエル危機(3)

1)新しいステージ 今回も、関連情報の引用です。内容は、抄録です。 1-1)フォルドの核施設とアメリカの参戦 << イラン・ナタンズ核施設の遠心分離機、「破壊された可能性が高い」とIAEA イスラエルの攻撃で 2025/06/17 BBC https://www.bbc.com/japa…

財政問題の論点(3)

1)設計図の問題 イラン・イスラエル危機について、アメリカのシンクタンクは、ほぼ100%政治分析を出しています。 これは、イラン・イスラエル危機は、誰か(ある組織)の意図(設計図)を実現したものであるという信念を反映しています。 意図(設計図)…

イラン・イスラエル危機(2)

2)シンクタンクの機能 前回は、ブレーマー氏の話をしました。 アメリカには、シンクタンクが多数あります。 中国問題に強いアメリカのシンクタンク一覧は以下にリストがあります。 << アメリカのシンクタンク一覧 https://spc.jst.go.jp/link/under/list…

イラン・イスラエル危機(1)

1)イアン・ブレマー イラン・イスラエル危機は、どうなるかを考えます。 2025年1月6日に、ユーラシア・グループの イアン・ブレマー氏は、2025年トップリスク報告書の6番目に、「リスク6:窮地に陥るイラン」を取り上げました。 この解説がわかりやすいの…

Appleの論文とゲーリー・マーカス

ゲーリー・マーカス(Gary Marcus)氏は、「因果推論の科学」(p.54)に、登場します。 < マーカスは最近、ニューヨークタイムズ紙に、「人工知能の分野では、良いプレスリリースが書けそうな小さな発見が相次いでいる。だが、作られる機械はどれも失望するも…

財政問題の論点(2)

2)数的言語 2-1)ストックとフロー 唐鎌大輔氏は、次のようにいいました。 < 対外純資産残高の順位の変動自体に意味はない。思考の順序としては経常黒字が原因、対外純資産が結果であり、結果の変動に大騒ぎしても本質は見えない。 > 経常黒字は、フ…

コメの価格をさげる方法(15)

1)都議会選挙 2025年6月6日(金)から8日(日)の選挙ドットコムのアンケートは既に紹介しています。 5月7日と8日の紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI)のアンケートもあります。 6月10日には、高橋洋一氏が、予測結果を公表しています。 << 都議選、投票…

コメの価格をさげる方法(14)

1)都議選と段落の論理 令和7年6月22日に東京都議会議員選挙があります。 選挙ドットコムは、アンケート結果を公表しました。 < 選挙ドットコムは、JX通信社との共同で6月13日告示・22日投開票の東京都議会議員選挙2025(以下、都議選)の最新情勢調査を実…

財政問題の論点(1)

1)対外純資産高 唐鎌大輔氏は、次のようにいいます。 < 2024年末時点の日本の対外純資産残高は533兆500億円と6年連続で過去最大を更新したが、ドイツの569兆6512億円に追い抜かれ、34年ぶりに「世界最大の対外純資産国」のステータスを喪失した。 この原…

2030年問題(5)

1)選挙対策 自民党は、夏の参院選の公約に、物価高対策として国民一人当たり数万円の現金給付を盛り込むことを検討し始めています。 << 自公「所得制限なし」現金給付案 不信任案の立憲判断は?「可決リスク」揺れる与野党 2025/08/10 テレ朝 https://ne…

分数と確率の理解

1)確率 AIが間違いをすると非難する人がいますが、人間も間違いをします。 コマツは、採掘現場に、自動運転の大型トラックを随分前から提供しています。 採掘現場には、人はほとんどいませんので、事故は、脱輪等になります。 こうした事故の確率は、自動…

2030年問題(4)

1)トランプ大統領の骨太の方針 政府が経済財政諮問会議で「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」を提出する計画です。 読者は、「骨太の方針」のニュースを聞いた時に、どのような疑問をもったでしょうか。 1-1)トランプ関税 Newsweekは、次…

コメの価格をさげる方法(13)

1)段落の論理 西村カリン氏は、次のように言います。(筆者要約) < 毎日放映されている「備蓄米のテレビドラマ」は。数週間前から、ニュースを見ると必ず「コメ高騰」や「備蓄米」についての新しい情報が流れている。新聞の1面にも何度もなった。 言うま…

2030年問題(3)

1)予言(設計図)は実現する カッツ氏の主張は、次のように要約できます。 「消費税増歳+法人税減税」=>「実質所得の減少」=>「経済成長の停滞(結果)」 << 「消費税で家計が疲弊し、企業は利益を貯め込む」知日派ジャーナリストが嘆く日本の残念…

2030年問題(2)

1)社人研の人口予測 前回、出生率の減少率の「ー6.0」を問題にしました。 「社人研」の人口予測は、毎回外れまくっています。 予測ですので、外れることは止むを得ません。 しかし、科学の方法論でみれば、社人研の予測には、致命的な問題があります。 天…

2030年問題(1)

1)少子化問題 TBSは、2025年6月4日に、次のように報道しています。 < 去年(2024年)1年間に生まれた子どもの数はおよそ68万6000人で、初めて70万人を下回ったことがわかりました。また、1人の女性が生涯で出産する子どもの数を示す「合計特殊出生率」は…

共感の論理とディープステート

国民民主・玉木雄一郎代表の備蓄米「動物の餌になるようなもの」発言の報道には、問題が多いので、整理しておきます。 最初に整理しておきますが、2013年以降は、備蓄米を不作時に市場に戻すプロセスがなくなっています。 つまり、備蓄米を市場に放出するル…