2019-01-01から1年間の記事一覧

トーンカーブ(darktable第25回)

トーンカーブは、カラーグループの中で最も自由度が高いと思われます。ですので、何の改善を目指して、トーンを変更するのかという視点が不可欠です。しかし、この質問自体が、何がよい写真家という問いに対する答えでもありますので、簡単に答えられるもの…

ベースカーブ(darktable第24回)

ベーズカーブとトーンカーブはよく似ています。 カメラ付属の各メーカーのRAW現像ソフトには、トーンカーブはついていますが、ベースカーブがついているものは少ないようです。 RAW現像の手順 ここでRAW現像の手順を整理しておきます。 画像ファイルは、32bi…

Canon CR3ファイルをdarktableで読む(darktable第23回)

Canonの最近のデジタルカメラは、RAWファイルが従来のCR2形式から、CR3形式に変わっています。 darktableは2019年11月時点では、CR3形式のRAWファイルに対応していません。 このため、CR3形式のRAWファイルはそのままでは読むことはできません。 CR3形式のRA…

ノイズ低減(darktable第22回)

ワークフローを復習します。ノイズ低減 の基本は補正グループの「ノイズ低減(プロファイル)」モジュールを使います。この他に、同じ補正グループに「ノイズ低減(非局所平均)」、「ノイズ低減(バイラテラル)」モジュールがあります。これ以外に、RAWノ…

ホワイトバランスモジュール(darktable第21回)

ここでは、ホワイトバランスモジュールを開きます。 ホワイトバランスモジュール プリセットを開くと、次になります。 プリセットの値 要約すると、ホワイトバランスを変更する方法は、3つ選べます。 色被り補正と色温度を使う。 レッド、グリーン、ブルー…

チャンネルミキサー(darktable第20回)

風景写真を極めようとすれば、アンセル・アダムスとゾーンシステムについてふれないわけにはいかないと思います。 ところが、なぜか、日本語の文献は極めて少ないのです。ゾーン・システムは、複雑なこと、モノクロの印画写真であることなどが、障壁になって…

モジュールのグループ(darktable第19回)

darktableのダークルームには、次のモジュールグループのアイコンがあります。 最初の2つのアイコンは、次の2種類です。 アクティブモジュール お気に入りモジュール アクティブモジュールは、現在編集で使っているモジュールを示します。 お気に入りモジュ…

darktabelのワークフロー(darktable第18回)

いままで、個別の画像処理を扱ってきましたが、ここでは、全体像がみえるように、ワークフローを整理しておきます。 基本のワークフロー マニュアルは現像の基本のワークフローとして、次の手順を勧めています。以下に、モジュールを中心としたマニュアルの…

白飛び復元の課題ーその2(darktable第17回)

白飛び復元のサンプル画像がもうひとつできたので、紹介します。 Sonyの1インチセンサーのコンデジRX-100で撮った写真です。 センサーの評価ページ見ると、この機種は、9EVのダイナミックレンジがあります。 http://www.photonstophotos.net/Charts/PDR.ht…

EF-M用のSigma16mm1.4 DC DNを買いました(その4)

10月26日の試し撮りで、レンズの比較をしてみたので、その結果を報告します。 今回は、カメラも、レンズも違う場合の比較です。 EOS_M以外に、メインで使っているカメラはm4/3になります。このレンズで、単焦点広角は15mmf1.7しかもっていないので、これと比…

EF-M用のSigma16mm1.4 DC DNを買いました(その3)

10月26日の試し撮りで、レンズの比較をしてみたので、その結果を報告します。 手持ちのEF-Mのレンズで、シグマと同じ画角16mmを撮影できるレンズには、キットレンズの15-45mm f/3.5-5.6と広角ズームの11-22mm f/4-5.6の2本になります。この2本の画角を16mmに…

EF-M用のSigma16mm1.4 DC DNを買いました(その2)

今日は天気は少し晴れだったので、試し撮りをしてみました。 画像は、darktableの画面の切り取りです。あまり、正確を期さないで、雰囲気をご理解ください。 まずは、F8に絞った風景です。デジカメで、風景写真を撮る場合には、解像度を上げるために、絞りを…

犬の誕生日

機能は、我が家の犬の誕生日でした。9歳になりました。人間でいうと、60代で定年間際といったところです。 体力も落ちているようにおもわれます。 散歩にいくと、16歳くらいの犬もいますが、歩き方は非常にゆっくりしたり、犬用の乳母車に乗せてもらったりし…

EF-M用のSigma16mm1.4 DC DNを買いました(その1)

現在使っている主なカメラは、EOS MシリーズとオリンパスのPENシリーズになります。実は、3年ほど前までは、ニコンのAPS-Cカメラを主に使っていました。ところが、3年ほど前に、ニコンのカメラを海外旅行(フランス)に持っていったところ、重くて、疲れてし…

露光を補正するーその4(darktabel第15回)

露光の自動調整について、説明し忘れたので説明しします。 darktableには自動調整ができるモジュールは極めて少ないです。これには次のような理由が想定されます。 darktableはカメラの自動調整で上手くいかない場合に、使うツールです。 何が、自動調整の目…

形状の変更(darktable第14回)

今回は、形の変更に関連するモジュールを紹介します。 対称モジュールは、次の3つです。 トリミングと回転 レンズ補正 パースペクティブ補正 準備 サンプル画像は、電車の中からとった市役所の建物です。写真は移動している電車のドアについている窓に、カメ…

コントラスト 明るさ 彩度(darktable第13回)

今回は、基本モジュールの一番上にある、コントラスト、明るさ、彩度モジュールの説明をします。 このモジュールが、基本モジュールの一番上にあることには、意味があります。 画像編集の基本は、トーンカーブの変化にあります。例えば、露光モジュールのEV…

シャドウとハイライト・ヘイズ除去(darktable第12回)

基本グループの中のシャドウとハイライトモジュールを使って、第5回と同じような効果をかけてみます。シャドウとハイライトは、シャドウとハイライトの部分のパラメトリックマスクに対して、マスクを指定せずに露出を変化させるモジュールとも考えることがで…

パラメトリックマスクーその2(darktable第11回)

色空間では、RGBがよく知られています。これは、ディスプレイを表示するための基本的な設定です。RGB8ビットの場合には、各ピクセルがRGB各チャンネルで、0から254の値をとります。画面の表示は、各ピクセルのRGBの値がすべてなので、RGBの値を変えれば、な…

スポット除去ーその2(darktable第10回)

スポット除去の続きです。今回は、実際の操作を説明します。 スポット除去のインターフェース それでは。実際にスポット除去ツールを操作してみます。 補正グループにあるスポット除去を起動します。 (補正グループにスポット除去が見つからない場合は、右…

スポット除去ーその1(darktable第9回)

パラメトリックマスクの続きを説明する前に、スポット除去を試してみます。 ハスの花の画像は、darktableの例題と同じように、中央に赤い花、周辺が緑の画像を撮影したつもりでした。 でも、よく見ると右上に、小さな赤い花が写ってしまっています。この部分…

パラメトリックマスクーその1(darktable第8回)

ここでは、マニュアルに例が載っているような、花の色をのこして、周辺をモノクロームにするパラメトリックマスクを試してみます。 元の画像を示します。 元の画像 マニュアルに載っている例題は、このような花の画像で、パラメトリック・マスクを使って、花…

履歴の使い方(darktable第7回)

ダークルームの左のパネルにある履歴の使い方を説明します。 ダークルームの左パネルに履歴があります。もし、閉じていたた、開いてみてください。 履歴の復元方法 次は、何もモジュール操作をしないで、画像を読み込んだ状態です。 darktableは画像を読み込…

露光を補正するーその3(darktabel第6回)

引き続き、露光補正について、実際の例を示します。 クラデーションマスクによる露光補正の例題 次は、池と空を含む写真で、露光の問題は次の2つです。 水面の露光が空に比べて少ない。 全体に露光が少なすぎる。 全体の露光量を変えるには、前回説明したよ…

露出を補正するーその2(darktabel第5回)

画像の準備 前回の続きです。 露出補正を-2ev,0,+2evに変化させた、次の画像を撮影したところまで、説明しました。 絞り、露光時間、ISOのデータは、EXIFに書かれており、ダークルームで画像を表示したときの情報に表示されます。 0EVなどの基準露光量のシフ…

露出を補正するーその1(darktabel第4回)

アナログ写真を撮るときの基本は、焦点(ピント)と絞りとシャッター速度です。ピントは、静止物を撮影する場合には、マニュアルを使うことがありますが、ほぼ、自動におかませです。カメラとレンズが与えられた場合のカメラマンの腕は、光源をいじれない野…

マスクの作成1(darktabel第3回)

モノクローム・モジュールを例に描画マスクの作成を説明します。マスクの使いかたは、Photoshopやgimpと同じなので、その説明も参考になると思います。次がもとの画像です。 処理前の画像 カラーグループに含まれるモノクロームモジュールを選びます。 モノ…

Darktableの現像の概要(darktabel第2回)

まず、darktableをダウンロードしてインストールしてください。 RAWファイルの入ったフォルダーを準備しておいてください。 darktableの起動画面 つぎに、RAWの写真をフォルダーにコピーして、そのフォルダーをdarktableで読み込んでください。 起動画面:ラ…

犬の哲学

犬の世界 犬と散歩していると、犬にとって、世界はどのように見えているのか、考えることがあります。 (写真が一緒に散歩している犬です。ちなみに、犬と散歩しているというのは、おそらく、人間(自分)は、犬を散歩に連れて行っていると思っていますが、…

さいしょ

ここが、ブログの最初です。 関心事は、 コンピュータx画像(写真)x認知(哲学) といった分野です。 computational のが文法的には、正しいと思いますが、 computer and philosophyのほうかしらと思い、 IDをつくったら、's dairyがついてしまいました。…