露出を補正するーその2(darktabel第5回)

画像の準備

前回の続きです。

露出補正を-2ev,0,+2evに変化させた、次の画像を撮影したところまで、説明しました。

絞り、露光時間、ISOのデータは、EXIFに書かれており、ダークルームで画像を表示したときの情報に表示されます。

0EVなどの基準露光量のシフト値は、デフォルトのdarktableの画像情報には表示されませんが、EXIFを表示するソフトで、確認すると、RAWとJPEGEXIFに書き込まれていることがわかります。

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画像の準備



露光モジュールの使い方

今回は、露光のモジュールの使い方を説明します。

上でとった、写真を使って、次のような演習を考えてみました。ここでは、-2evの画像の露光を補正して、0evの画像に近づけてみます。

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課題の設定

まず、-2EVの画像を読み込んで、露光モジュールを開きます。

 

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露光モジュールを開く

 

ここで、注意したいのは、EXIFに書き込まれている-2evのデータが、露光モジュールには引き継がれておらず、0.00EVになっていることです。次が読み込んだ画像です。

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読み込んだ画像


 

露光のスライダーの上でマウスを右クリックすると、次のような入力窓が開くので、2.0とキーボードから入力します。

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露光値のキーボードからの入力

すると、露光の値が次のように2.0になります。

 

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設定された露光値

画像は次のようになります。

 

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露光補正された画像

ここで、スナップショットをとります。

 

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スナップショット


 

EV0の画像を読み込みます。

 

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EV0の画像

ほぼ、同じ露光量であることが確認できます。

先ほどとった、スナップショットを表示して比較します。

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画像の比較


カメラをテーブルの上に置いて、ブランケットで連射して撮ったので、画像にずれはないと思ったのですが、画像に微妙なすれがあります。しかし、2枚の画像の明るさは同じです。

まとめ

復習しておきます。カメラの撮影で、絞り優先で基準露光量を変化させると、シャッター速度とISOが変化します。darktableに-2EVのraw画像を読み込んで露光量を元に戻すように変化させると0EVの画像と同じ明るさの画像が得られます。しかし、-2EVの画像と0EVの画像が一致するのは、絞り値と明るさだけで、シャッター速度とISOは一致しません。カメラで基準露光量を変えることは、シャッター速度とISOを変えることを意味しますが、darktableでは、この2つは変化しません。darktableの露光量の変更は、フィルムであれば、印画紙に光を当てる露光時間の変更に相当すると考えられます。対象が静物であれば、撮影時の露光量の変更と現像時(darktable)の露光量の変更の差は、ISOの違いによるノイズの差だけと思われます。一方、被写体ブレが生ずる可能性のある動いている被写体では、差は異なります。