プリセットを開くと、次になります。
要約すると、ホワイトバランスを変更する方法は、3つ選べます。
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色被り補正と色温度を使う。
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レッド、グリーン、ブルーを使う。
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プリセットを使う。
ここでは、カメラ内現像でも使われている、1番目の方法を説明します。
色温度の設定
色温度とは、光の色を数値に置き換える方法で、「K(ケルビン)」を使います。大雑把にいえば、青(Blue)ー黄色ー赤の軸(Amber)で、青(日陰)-黄色(太陽光)ー赤(ロウソクの光)といった感じです。範囲は、Amber(3000K)-Blue(12000K)になります。
色被り(tint)とは、写真全体が、特定の色に偏っている状態をさし、全体が赤い(Magenta)のを赤かぶり、青緑(Green)のを青かぶりといいます。値の範囲は、0.1-5.0になります。
カメラがオートモードで撮影する場合には、色温度には、自動設定になっていますが、この自動では色温度の範囲が狭められていることも多く、当てにならないようです。色温度、色被りの違いは、2次元色空間の座標軸ののxとyの違いで、用語の違いは気にする必要はないようです。
代表的な光源の色温度を次に示します。
色温度 | 光源 |
---|---|
1000-2000 K | ろうそくの明かり:デジカメは非対応 |
2500-3500 K | 白熱電球 |
3000-4000 K | 日の出・日没(晴天) |
4000-5000 K | 蛍光灯 |
5000-5500 K | フラッシュ |
5500-6500 K | 晴天 |
6500-8000 K | 曇天 |
9000-12000 K | 晴天の日陰 |
夕焼けの実例
ホワイトバランスは、実際とずれている色を、補正して、実際に近づける使い方と、意図的に偏ったホワイトバランス作る使い方があります。カメラの撮影シーン選択の夕日モードは後者の例で、色温度を、夕日が目立つように変更する方法です、ここでは、この夕日の色の再現を試みます。
次が、手を入れていないサンプル画像です。家の屋根の上がそれなりに夕焼けになっています。また、画像の上の方には、夕焼けの間に水色が残っています。
ホワイトバランスもジュールの色温度を、11465Kに変えました。色温度のスライダーは、左に動かすと値が小さくなり、右に動かすと値が大きくなります。スライドダーを右にすると、基本的には、オレンジ色が強くなるのですが、中央あたりからオレンジ色の変化がなくなります。そこで、ここでは、変化がなくなる少し前の値を選びました。色温度のスライダーを動かすと、RGBのスライダーも連動して、動きます。
色かぶりは、ここでは、使いませんでした。カメラ内現像のできるカメラには、ホワイトバランスと色温度設定は、かならず、ついていますが、色かぶりはついている機種とついていない機種があります。
処理結果は次です。
全般にオレンジ色が強くなっています。特に、空の中央から、上側での色の変化がおおきいです。
最近のカメラでは、夕焼けシーンモードがついていることも多いです。その原理は、ここで示した、色温度の管理にあります。問題は、シーンモードを使うと、画像保存は、jpegのみの機種が多い点です。それでは、RAW編集ができません。最近は、シーンモードでも、RAWで保存できる機種も出ているので、シーンモードを使うのであれば、購入の時には、この辺もチェックポイントになります。