トーンカーブ(darktable第25回)

トーンカーブは、カラーグループの中で最も自由度が高いと思われます。ですので、何の改善を目指して、トーンを変更するのかという視点が不可欠です。しかし、この質問自体が、何がよい写真家という問いに対する答えでもありますので、簡単に答えられるものではありません。そこで、マニュアルでは、トーンカーブについて、あっさりと触れているだけになっています。露光のように、最適なトーンを決めることは困難なのです。

トーンカーブの使用例

マニュアルには、Lab空間で、bのカーブを修正することで、画像に青みがつく例が示されています。

ここでは、マニュアルのサンプルに似た画像を使って、同じ操作をしてみます。

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サンプル画像


 

色空間をLab、独立チャンネルにします。ここから、3枚の図は、ミスで、下の方が欠けています。

この時点では、Lチャネルが選択されています。

 

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トーンカーブ(Lab独立チャンネル)

 

選択チャネルをbチャネルに変更します。

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トーンカーブ(bチャネル)



 

トーンカーブを中央が付近が、線形より小さくなるように変更します。

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トーンカーヴ(bチャネル編集)


 

処理結果です。マニュアルの事例と同じように、画像に青みがかかりました。

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処理結果


前後比較を示します。

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処理結果の比較

トーンカーブをいじるとき、ヒストグラムで、中央付近、中央より右、中央より左、最大付近、最少付近にわけると、画像との対応がわかりやすいという解説をする人もいます。今回の変換は、bチャンネルの中央付近の修正になります。