トーンカーブは、カラーグループの中で最も自由度が高いと思われます。ですので、何の改善を目指して、トーンを変更するのかという視点が不可欠です。しかし、この質問自体が、何がよい写真家という問いに対する答えでもありますので、簡単に答えられるものではありません。そこで、マニュアルでは、トーンカーブについて、あっさりと触れているだけになっています。露光のように、最適なトーンを決めることは困難なのです。
マニュアルには、Lab空間で、bのカーブを修正することで、画像に青みがつく例が示されています。
ここでは、マニュアルのサンプルに似た画像を使って、同じ操作をしてみます。
色空間をLab、独立チャンネルにします。ここから、3枚の図は、ミスで、下の方が欠けています。
この時点では、Lチャネルが選択されています。
選択チャネルをbチャネルに変更します。
トーンカーブを中央が付近が、線形より小さくなるように変更します。
処理結果です。マニュアルの事例と同じように、画像に青みがかかりました。
前後比較を示します。
トーンカーブをいじるとき、ヒストグラムで、中央付近、中央より右、中央より左、最大付近、最少付近にわけると、画像との対応がわかりやすいという解説をする人もいます。今回の変換は、bチャンネルの中央付近の修正になります。