コントラスト 明るさ 彩度(darktable第13回)

今回は、基本モジュールの一番上にある、コントラスト、明るさ、彩度モジュールの説明をします。

このモジュールが、基本モジュールの一番上にあることには、意味があります。

画像編集の基本は、トーンカーブの変化にあります。例えば、露光モジュールのEVの変更は、トーンカーブに反映されます。トーカーブをもっとも少ないパラメータで変更する方法は、トーンカーブを表す関数のガンマ値の変更になります。コントラスト、明るさ、彩度モジュールは、ガンマ値の変更に対応しています。

すべてのモジュールの中で、1つだけしか、使えないとしたら、このモジュールを使うべきです。

傾きの補正や、トリミングといった形状の変化以外の処理は、このモジュールで基本処理ができます。

露光モジュールを使わずに、画像を明るくできます。

コントラスト 明るさ 彩度

サンプル画像は、露光モジュールの説明で取り上げた画像です。

 

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サンプル画像


コントラスト、明るさ、彩度モジュールを開きます。プリセット値は全てゼロです。

 

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コントラスト 明るさ 彩度 モジュール その1

明るさを中心に、中央画面を見ながら、スライダーで値を変えました。

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コントラスト 明るさ 彩度 モジュール その2

 

次が、編集後の画像です。

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サンプル画像 編集後

 

細かな点は変更できませんが、基本的な編集はこのモジュールだけで可能です。また、必ずしも露光モジュールが必須でないこともわかると思います。

履歴の削除

今回のおまけです。

色々な編集を続けていくと、履歴スタックが大きくなります。部分的な履歴の削除方法は説明しました。しかし、履歴が、大きくなりすぎると、履歴そのものをリセットしたい場合があります。そのときには、履歴自体を削除できます。

まず、ライトテーブルを開きます。対象画像を選びます。1つの画像だけであれば、マウスの左クリックで抽出できます。複数の画像を選ぶには、CNTLキーを押しながら、マウスをクリックします。

次の例では、左から3,4番目の画像が抽出されました。

 

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画像の抽出

右パネルにある履歴スタックから、破棄を選びます。

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履歴の削除 その1

次の確認が出るので、良ければ、OKを選びます。このときに、枚数に注意します。

3枚以上であれば、上の2枚の画像以外の画像も抽出されていることになります。

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履歴の削除 その2


 

履歴を削除しても、編集元の画像は残っています。

今回は以上です。