露光を補正するーその4(darktabel第15回)

露光の自動調整について、説明し忘れたので説明しします。

darktableには自動調整ができるモジュールは極めて少ないです。これには次のような理由が想定されます。

  • darktableはカメラの自動調整で上手くいかない場合に、使うツールです。

  • 何が、自動調整の目標値は、決めようがありません。ベースカーブやスタイルファイルに、カメラメーカーやフィルムをシミュレートする設定が使えるようになっているので、好みで、最適な目標値をセットすればよいでしょう。

露光は、自動調整の少ない例外です。

露光の自動調整

サンプル画像は露光の説明でつかったのと同じ風景です。

露光モジュールのモードをマニュアルから自動調整に変更します。

 

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自動露光調整 その1

次が、自動調整後の画像です。

 

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自動露光調整 その2

自動調整は画面全体の平均値を目標値に合わせます。どうでしょうか。空が明かるすぎ、水が暗すぎるのではないでしょうか。

カメラの自動調整うまく働かない場合には、全体平均では、処理しきれない場合が多いと思います。このような場合には、平均値を使った自動調整を再度かけても、うまくいかないことが多いのです。

カラーピッカー

自動調整モードの場合には、画像全体をサンプルエリアとして、ヒストグラムを作成し、中央値が最適になる露光を設定します。

マニュアルモードで、カラーピッカーを使えば、サンプルエリアをマウスで指定することができます。

露光モジュールをマニュアルモードに設定します。クリッピングしきい値の行の右端にある矢印をクリックするピッキングモードになります。

 

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カラーピッカー その1

 

中央の画面で、マウスを使って、サンプリングエリアを指定します。

中央画面の四角がマウスで指定したサンプリングエリアです。水面の暗いところを指定したため、自動調整の場合より画像が明るくなっています。露光モジュールのパラメータはマニュアルモードですが、サンプリングエリアに合わせて、自動的に設定されます。

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カラーピッカー その2

 ただし、この設定では、空の部分が白く飛んでいるので、明るすぎだと思われます。

この場合の白飛びは、露出設定による白飛びで、もとのRAW画像には、空の部分に色のデータがあります。

露出を暗くしても、白飛びが止まらない場合があります。この場合には、RAW画像でも、白飛びの部分には、色のデータがないことになります。

この扱いは次回に説明します。