写真の解像度を上げる(1)撮影条件

撮影条件

写真の解像度の問題をシリーズで扱いたいと思います。

写真をくっきりさせることは、風景写真では、必須の条件です。

ポートレートでは、くっきりさせることは、必須ではありませんが、関連する範囲で、その場合も述べます。

今回は、darktableで編集する前の段階を整理をしておきます。

ISOはベースで考えます。

カメラは、絞りを絞る(F値を大きくする)と、被写体深度が広くなり、ピントが合う範囲が広がります。

この点で言えば、絞るほど、写真は、くっきりするのですが、それは、フイルムカメラの常識であって、デジタルカメラでは、センサーが、格子状に並んでいますので、絞りすぎると回析が起こって、解像度が落ちます。

そこで、一般には、F8からF11位が、一番解像度の高い写真が撮れるF値と言われています。

フジフィルムのカメラの一部には、回析を補正するモードがあるようですが、手元に該当するカメラがないので詳しいことは不明です。その改善効果は、F値を大きく変更しても、回析の問題が全く生じないほどではないと予想しています。

次に、レンズですが、特殊なポートレート用のレンズを除けば、どのレンズでも問題はないと思います。

F8まで、絞って、レンズの違いが大きく出ることは、あまりありません。

高価なレンズや、単焦点レンズは、絞りが、F3.2のように大きな場合でも、解像度があります。

しかし、F8まで、絞ると、差は小さくなります。

F8で、撮影できない場合は、光が不足する場合です。この場合には、絞りをより開けて撮影するか、F8で三脚をたてて、シャッター速度を長くすることになります。この辺りは、ケースバイケースになるので、自分のカメラとレンズで実験してみるしかありません。三脚があれば、高いレンズで、F値を下げて撮影する場合と、キットレンズで、F8でシャッター速度を長くして撮影する場合と比較してみるしかありません。

以下は、具体例で、例外の説明をします。

逆光で、太陽の光芒を出すには、回析が生ずることは我慢して、ひたすら絞ることになります。

写真1は、APSーCのカメラで、F22です。

写真2は、APSーCのカメラで、F16です。

写真3は、APSーCのカメラで、F8です。

カメラとレンズはすべて異なります。写真3は、F8ですが、木の葉に助けられて、光芒がでていますが、写真1と写真2のように、きれいにはでません。

なお、F8で撮影するには、絞り優先モードになります。プログラムモードでは、F5.6位が多いと思われます。

最近のレンズは、キットレンズや、広い焦点範囲(18〜250mm)のズームでも、性能が良くなっていて、F5.6でも大きな問題はありません。夕方になって、光の量が減って、F8で、手振れするくらいなら、F5.6の方がましです。

それから、F8が良いという主張は、光量が、十分にある場合です。光量が減った場合に、F8で撮影すると、手振れの危険がありますが、それ以外に、色のリが悪くなる気がします。この辺りは、まだ、気がするレベルで、確認はとれていません。

写真4は、iPadで、F1.8です。ローカルコントラストとトーンイコライザーは、かけていません。若干緩い気もしますが、解像感が全くない訳ではありません。iPadや、スマホは、センサーが小さいので、DSLRに比べると、レンズの中央をトリミングしたことに相当します。このため収差の問題が出にくくなります。つまり、小型センサーであれば、絞りを開けても、かなり、解像度があります。

写真5は、m4/3のM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 /50mm相当のF4.5の写真です。ローカルコントラストとトーンイコライザーは、かけていません。メーカーは、「収差の少ない、クリアーでシャープな画質」とうたっていますが、このレンズは、安価なレンズの中では例外的に、ソフトフォーカス風になります。このレンズで撮影すると、エッジの立ったような写真は撮れません。筆者は、このレンズを気に入っていますが、風景写真を撮るときには、それなりの勇気(思い切り)が必要です。

 

 

 

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写真1

 

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写真2

 

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写真3

 

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写真4

 

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写真5

 

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10年前の2011年の写真教室 2021/10/12

 

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中国ビジネスのリスクを考える

中国のビジネスリスクが問題になっています。

日本の財政も危ないのですが、まともな議論がなされていません。GPDに比べて、赤字国債額が大きいのに、破綻しないのは、隠れ資産があるからだという説もあります。だからと言って、無制限に赤字国債を出せるとは思えません。また、夕張市デトロイト市のように、自治体レベルでは、過去に破綻例があります。

データサイエンスで考えれば、物事が発生するには、複数の原因があるので、エビデンスに基づいて、どの原因から対処すべきか、解決法を比較する必要があります。

安倍政権の時に法人税減税をおこなって、消費税を上げていますので、税収としては、相殺しています。これから、弱者に再配分するといっても、財源はありません。消費税を上げなかった結果、サラリーマンの社会保険料が上がったので、消費税の増税は、サラリーマンには、優しい政策なのですが、労働組合はそういいません。

ロジカルに考えると、わからないことだらけです。

ともかく、問題があったときに、どこかに原因を擦り付けて、スケープゴートにしているように見えます。

SNAが、間違った情報を伝えると言われていますが、このままでいくと、衆議院選挙も間違った情報のオンパレードになりそうです。

 

さて、中国のビジネスリスクを例に、リスク整理をしてみます。

とり合えず、箇条書きで、整理します。

1)少子化、高齢化で、中国は人口オーナスに突入しています。

つまり、市場経済では経済成長率が低く、政権はもたないので、これから、政治介入は増えます。

2)収奪は、収奪に値する富が形成された時点で起こります。

日本は、今まで、海外から、植民地化されたことはありませんが、その原因は、収奪するような地下資源がなかったからだと言われています。

2021/10/12 の ニューズウィークで、 ビル・パウエルは、次のように伝えています。


日本の飲料大手サントリーホールディングス新浪剛史社長は、本誌のインタビューでこう語っている。「中国の生産施設を拡張すべきか判断しなくてはならない。当局に没収される可能性があることを承知の上で、さらに投資すべきなのか」

「そのリスクを取るべきなのか、取るべきでないのか。取るとして、どの程度のリスクを取るのか。100億円規模の投資は見送ったほうがいいかもしれない。では50億円なら? これはありかもしれない。どのくらいまでなら没収されても許容できるかを判断する必要がある」

グローバル企業のCEOが対中ビジネスについてこれほど率直に語ることも珍しいだろう。しかし、中国は実際に、自分たちの意に反する決定をした国の企業に報復している。


ここでは、「自分たちの意に反する決定をした国の企業」といっていますが、収奪が起こる時に、つける理由に意味はありません。

収奪が、起こったのは、企業の工場や生産システムが収奪に値する富になったからでしょう。

江戸時代の徳川幕府の御家断絶のときも、建前は、不祥事を起こしたから、お家断絶になると、幕府は言いますが、そもそも、藩をつぶして、直轄領にしたくて、うずうずしていたわけです。理由は、なんでもよかったと思われます。

外国企業が、中国に進出する時には、合弁会社をつくって、株の持ち分は最大でも49%にするルールですから、これは、いつでも収奪できる条件整備をしてきたとも言えます。

同じ記事には、次のように書かれています。


産業ロボットのファナックや、人工知能の開発も手掛ける東芝富士通などにとって、中国はもはや普通の市場ではない。ハイテク企業は「北京を捕食者と見なし、自分たちの知的財産を何としても守らなければならない」と、日産の元役員(匿名を希望)は語る。


これは、収奪そのものです。技術レベルが上がって、技術の収奪が可能な状況になったのでしょう。

 

同じ日のニューズウィークは、イギリス金融街のロイズが、過去の奴隷貿易に対する関与を調査し始めたと伝えています。

資本主義は、競争する市場経済で、効率性とチャンスの平等性を保っています。その場合には、ルールを守ることが前提で、そのルールには、温暖化等の環境問題、奴隷貿易等の人権問題が含まれます。

現在の奴隷制度は、表面に出ず、曖昧です。奴隷制度があれば、奴隷が生産した安い製品が、市場で、価格競争に勝ってしまう可能性もあります。こうなれば、最低賃金の引きさげが進み、表向き奴隷制度のない国でも、生活できない人が出てしまいます。これでは、だれも市場ルールを守らないので、市場ルールの順守は、大切になります。

これからは、環境を破壊しながら製品をつくること、CO2を排出しながら製品をつくることも、同じような市場ルール違反になります。

3)中国市場はどうなるか

恐らく、リスクを承知で、経営者が、中国市場や、中国での生産にこだわる最大の理由は、中国市場の大きさにあります。

この問題は、平均化する時間の大きさによります。収奪を前提にすれば、長期的な収益は、大きくならないと思います。それは、大きな利益があれば、かならず収奪が起こるからです。

日本の経営者は、米国以外から収奪された経験がありませんので、国際平均よりリスク意識が薄いと思われます。

4)技術はどうなるか

中国は2015年に、「中国製造2025」と呼ばれる産業政策を発表し、バイオテクノロジー、ロボット、通信など幅広いハイテク分野でトップ企業を育成し、「世界の製造強国の仲間入り」をする計画を立てました。

しかし、閉鎖経済になれば、多様性が失われて、技術開発の速度は落ちます。

日本は、1995年に、科学技術基本法を制定して、科学技術予算を増やしますが、その結果は、惨憺たる状態になっています。

日経新聞に、ノーベル賞を、受賞した、吉野彰氏の「私の履歴書」という連載がのっています。これを見ると、吉野氏は、会社の研究所に勤めて、最初の3件の研究は、それぞれ、2、2、4年かかって撤退しています。つまり、8年間は、全く成果がでていません。これは、人のやっていない分野にチャレンジしているので、当然なのですが、現在の科学技術基本計画では、こうした研究はできません。ほとんどの研究は、予定調和の、研究する前から、何が出てくるか、わかっている課題しか採択されません。

担当者は、こんなに大金を投じて、何も成果が出なくて、どうしているのかと聞かれることを恐れています。一方では、核融合や、核廃棄物処理のように、大金を投じても、成果が出ていない分野もありますから、研究者が生活できる程度の研究費は必要ですが、研究費が多ければ、成果がでる訳ではありません。吉野彰氏が、幸運だったのは、筋の悪い研究から、撤退する自由があったことかもしれません。

「中国製造2025」は、科学技術基本法と同じように、改良型の技術革新には、有効と思いますが、ブレークスルーを作り出すことは難しいと思います。

 

  • 中国進出の日本企業は、極めて苦しい立場に立たされている 2021/10/12 ニューズウィーク ビル・パウエル(ワシントン)

https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2021/10/post-97250.php

https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2021/10/post-97252_1.php

 

 

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小貝川ふれあい公園(1)シモンちゃんバス~つくば市とその周辺の風景写真案内(557)

小貝川ふれあい公園(1)シモンちゃんバス

小貝川ふれあい公園は、下妻市の旧小貝川の河川敷中心整備された公園で、28.26haあります。砂沼広域公園の25.56haを越えて、下妻市内では、一番大きな公園です。

写真2と写真3が、案合図です。

ちなみに、下妻市には、都市公園は12しかありません。田舎なので、公園がなくても自然があるのかもしれません。

どらえもんののび太は、資材置き場で遊んでいますが、最近では、事故がおこると私有地の持ち主の管理責任が問われることが多くなったため、グレーソーンで一部開放されている私有地はなくなりました。学校の校庭も、以前はグレーソーンで、早朝トレーニングに使っていた人もいましたが、現在では閉鎖されています。こうした点を考えると、街区公園が増えるのもやむをえないと思います。

つくば市には、都市公園が204ありますつくば市の公園は、数は多いですが、サイズの小さな街区公園が多く、一人当たり公園面積は、茨城県の平均レベルで、とても、学園都市とは言えないレベルです。特に、最近は、人口当たりの公園面積が毎年低下しています。

2つの市の諸元は以下です。

下妻市 面積 80.88km2 総人口 41,273人(推計人口、2021年9月1日)

つくば市 面積 283.72km2 総人口 249,434人 (推計人口、2021年9月1日)

これから見ると、差は6倍くらいです。そうすると下妻市に公園が、30以上はあってもよい気がします。

特に、砂沼広域公園と小貝川ふれあい公園を合わせた公園面積が、全公園面積の86%になっている点は、問題があります。こうなると人出は2つの大きな公園に集中するので、駐車場の容量が不足します。

現在の駐車場は、下妻市によれば、379台です。


・ネイチャーセンター北側 普通車102台、バス3台(開放時間6:00~22:00) ・上流コアゾーン      普通車77台、バス3台 (ネイチャーセンター北 500m)

・河川敷駐車場(増水時は使用できません)  ・スポーツゾーン駐車場  普通車100台  ・祝橋南側駐車場      普通車100台 


下妻市観光協会のHPには、普通車256台、大型車3台(上流コアゾーン含む)と書かれていますので、最近、駐車場の拡張が行われています。

下妻市で、小貝川ふれあい公園と面積のほぼ同じ、砂沼広域公園には、861台の無料駐車場がありますので、379台駐車場は十分ではないと思われます。

写真3の駐車場の位置を見ると、当初設計で、駐車場が軽視されていたことがわかります。

小貝川ふれあい公園は、写真1のように、「フラワーゾーン」、「バーベキュー場」、「こども広場」、「スポーツゾーン」、「ネイチャーセンター」、「自然観察ゾーン」、「パークゴルフ場」に分かれています。

さて、下妻市には、「シモンちゃん」というイメージキャラクターがあります。

 

ピクシブ百科事典と通信用語の基礎知識とによれば、次のようになります。


旧・下妻市にも「シモン」「ニューシモン」というイメージキャラクターが存在しており、旧・下妻市から数えた場合、このシモンちゃんは3代目のキャラクターになる。 現在の下妻市は、2006年1月1日にて旧・下妻市千代川村の合併により成立した。その合併がきっかけでシモンちゃんが誕生したものと思われる。 2013年に商標登録され、正式に下妻市イメージキャラクターとなった。

旧・下妻市のサイトに、子供向けキャラとしてあったのが「シモン」であったが、初代はディズニーのティンカー・ベルのようなキャラ、二代目はアメコミ風・ビックリマン風キャラの「ニューシモン」となるが、いずれも萌えとは程遠いものである。しかし、新・下妻市となった時に、このキャラは豹変した。


 

ここには、キャラクターの成立経緯が書かれていますが、何のキャラクターかは書かれていません。

 

下妻市は次のように、説明しています。


下妻市には、国蝶に指定されているオオムラサキの生息地があり、市が保護活動を続けていることから、オオムラサキをイメージしたキャラクター「シモンちゃん」が誕生しました。


 

なお、「下妻市公式萌えキャラクター『シモンちゃん』の変遷」をみると、初代から、「オオムラサキをイメージしたキャラクター」である点には、変更はありません。

 

実は、小貝川ふれあい公園のデザインには、オオムラサキが関係しています。

 

下妻市には、下妻市コミュニティバスシモンちゃんバス」があります。小貝川ふれあい公園は、シモンちゃんバスの起点でもあります。シモンちゃんバスは、小貝川ふれあい公園から、下妻市中心部、下妻駅、砂沼広域公園を通って、ビアスパークしもつま地ビールと天然温泉)の終点まで、運用しています。

 

下妻市のHPから、「シモンちゃんバス」の説明を引用します。

なお、以下の説明では、「ビアスパークしもつま」が起点のようにも読めますが、停留場No.は、「小貝川ふれあい公園」、No.1なので、ここでは、「小貝川ふれあい公園」を起点と考えます。


下妻市コミュニティバスシモンちゃんバス」(以下、シモンちゃんバス)は市民の日常生活の移動や砂沼地区をはじめとした観光客の移動の手段として、平成29年1月23日に実証運行を開始しました。西はビアスパークしもつまから、下妻駅や市役所など主要施設を経由して東は小貝川ふれあい公園まで、市内を東西に横断するルートとなっています。

  • バスロケーションシステム

シモンちゃんバスにはGPSを用いてバスの位置情報を収集し、今、バスがどこを走っているのかスマートフォンやパソコンへ情報提供するバスロケーションシステムを導入しています。

これにより、道路事情や天候での遅延によるバスの現在位置をリアルタイムで表示することができるので、バス停での待ち時間などの目安に活用することができます。

  • 愛称・デザインについて

下妻市コミュニティバスの愛称及びラッピングデザインは公募により決定しました。

愛称については市内にとどまらず、全国から合計306件もの応募があり、下妻市地域公共活性化協議会コミュニティバス愛称選定審査委員会における審査の結果、「シモンちゃんバス」が選ばれました。

また、愛称にふさわしいバスのデザインについても公募したところ、45件の応募があり、10月4日開催の下妻市地域公共活性化協議会においてバスのラッピングデザインが選定されました。

下妻市民の多くは、自家用車を利用して移動していますが、運転免許の持てない学生や自家用車の利用が難しくなった高齢者など、生活に公共交通を必要としている市民も多くいます。また、現在下妻市では砂沼周辺地区を中心ににぎわいのある街づくりを推進しており、今後観光客を積極的に呼び込むためにも市内の主要施設をめぐることのできる交通機関も必要となります。

現在下妻市内には、関東鉄道常総線関鉄パープルバスの路線バスなど、広域的な公共交通が運行されていますが、それらに加え、市内を移動するための公共交通が求められるため、市内を走るコミュニティバスの導入が決定しました。


 

写真4が、シモンちゃんバスです。

写真5が、シモンちゃんのキャラクターの部分を拡大しています。

 

https://www.city.shimotsuma.lg.jp/page/page001438.html

https://www.city.shimotsuma.lg.jp/page/page000198.html

http://www.shimotsuma-kankou.jp/section.php?type=0&mode=detail&code=201

https://www.city.shimotsuma.lg.jp/page/page001742.html

https://www.city.shimotsuma.lg.jp/page/page000589.html

https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93

https://www.wdic.org/w/MOE/%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93

http://www.skeeem.jp/archives/257

 

 

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写真1 小貝川ふれあい公園のゾーン(下妻市のHPより引用)

 

 

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写真2 小貝川ふれあい公園(案内板)

 

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写真3 小貝川ふれあい公園(案内図:下妻市のHPより引用)

 

 

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写真4 シモンちゃんバス

 

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写真5 シモンちゃんバス

 

 

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10年前の2011年の写真教室

2011年は、10年前です。10年前に、Marc Levoy 先生が、スタンフォード大学で行った「Digital Photography」の講義をWEBで垣間見ることができます。

  • CS 178 - Digital Photography Spring Quarter, 2011 Marc Levoy

https://graphics.stanford.edu/courses/cs178-11/class-business.html

これを眺めていたら、10年前のデジカメ事情と現在のデジカメ事情の違いが見えて面白いです。

この講義では、カメラをもっていない、受講生にカメラを貸し出しています。入門機種ですが、講義の実習をするには、十分な機能をもった機種です。年次と、重量は、筆者が追加しました。

  • キヤノンA590IS(2008年、約175g 、驚くほど良い写真を撮る!)

  • 18-55mmf / 3.5-5.6(28-88mm相当)のNikon D40(2006年)(またはD3000、2009年)

D3000は、CMOSですが、他の2機種はCCDです。

darktableでいえば、表示参照ワーフローの時代です。RAWより、Jpegが主流の時代です。

ちなみに、キヤノンA590は、RAWに対応していません。ただし、スタンフォード大学では、使っていないと思いますが、CHDKというRAW撮影を可能にするファームウェアもあるようです。

残念ながら、Nikon用はないようです。Magic lanternといい、非公式ファームウェアは、キャノンの独壇場です。

https://chdk.fandom.com/wiki/A590IS

  • Magic lantern

https://magiclantern.fm/

 

キヤノンA590に対して、「驚くほど良い写真を撮る!」というコメントには微笑んでしまいます。

D40は、デジタル一眼レフで、最初に出た、普及機です。CCDで色がきれいなことと、なにより小型だったので、人気がありました。

この時代の「驚くほど良い写真を撮る!」という意味は、フイルムカメラを越えているという意味だと思います。ISOは、1600が上限ですが、フィルム時代を考えれば、十分な感度です。

つまり、シーン参照ワークフローが必要になる前の状態です。

10年の変化は大きかったと言えます。

カメラを購入する場合に、ついては、次のようなコメントがついています。


(1)カメラの選択

1)お金があれば、オートフォーカスではなく一眼レフを手に入れましょう 。

センサーが大きい = 特に暗い場所でのノイズが少ない 。

より大きな絞り = 被写界深度のより詳細な制御 が可能。

2)気にしなくてよい点

メガピクセル-ほとんどのカメラには多すぎます

ブランド-主要なブランドならどれでも十分です

本体-安価なもので問題ありません(そして軽量です)

3)レンズに気を配りましょう。

ズームは便利ですが、画像品質は固定焦点と異なります

広い焦点範囲(18〜250mm)のズームは、「ソフト」なので、避けてください

最大絞り(最低F値)が重要です。

 

(2)追加グッズ

1)低照度用の50mm f /1.8「高速」「プライム」レンズ

2)三脚

頑丈なのは良いですが、持ち運びには重いです。

ミニ三脚、フレキシブル三脚などを見てください。

3)フラッシュ

天井に向けた外部フラッシュは、被写体に向けた内蔵フラッシュよりもはるかに優れた写真を撮ります

4)ビデオ機能

5)SLR +標準ズーム+三脚で、500ドルあれば、揃います。


こんな、感じです。

最近は、広い焦点範囲(18〜250mm)のズームの性能は、各段に良くなっています。

また、手振れ防止が強くなったので、三脚を使わない(あるいは、場所によっては、使えない)ケースも増えています。

しかし、大筋では、現在でも、使えるアドバイスだと思います。

言い忘れましたが、このサイトは、ガンマ補正等、写真の基礎を復習するには、非常に優れたサイトです。筆者は、日本語のサイトで、このレベルまで、基礎に踏み込んでいるところを知りません。

 

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カラーキャリブレーションの不調(2) 2021/10/11

 

 

2035年に、協調運転で、信号機が無くなり、交通事故は激減する

ここでは、自動車の協調運転を考えます。なお、煩雑になるので、歩行者の問題は別途、論じます。

現在の自動運転は、GPSと自動車のカメラの画像を分析して、ハンドル操作の判断をしています。高速道路の場合には、自動運転が容易な訳は、カメラには、車線の境界線と自動車以外の映像が、含まれていないためです。そこでは、カーナビと同じレベルの精度のGPSのデータが使われているはずです。そこには、車線の境界線や横断歩道のデータは含まれていません。

現在の自動運転のアルゴリズムには、協調運転は含まれていません。協調運転は、現在の道路交通法にも含まれています。例えば、信号機のない交差点で、2台の自動車が、出会った場合に、どちらが優先するかという一般ルールが決まっています。交差する2車線の一方に止まれの標識がついている場合もあります。このルールは、2台の自動車が同時に、交差点に達した場合で、一方が、明らかに、先に交差点に達した場合には、適用されません。このため実際には、ドライバー同士が、お互いの顔を見て、ルールを確認してから、発進します。

交差点の優先運転を、協調型の自動運転で行うのであれば、2台の自動車が通信して、調整をしてから、発進することができます。こうすれば、交差点での出会い頭の交通事故は無くなります。更に、交差点に達する前から協調運転をすれば、先に到達する自動車の速度を早めに、遅れて到達する自動車の速度を遅めに設定できれば、交差点で、一旦停止は不要になりますので、CO2の発生量を減らすことが可能です。

現在は、信号機のある交差点と信号機のない交差点では、信号機のある交差点の方が安全と考えられています。交差点で、事故が起こると信号機がつけられることがありますが、これは、信号機を付けると安全性が向上すると考えられているためです。

信号機の機能は、協調運転をすることです。協調型の運転が可能になると、信号機は不要になります。信号機が赤で、交差車線に自動車がない場合には、信号機は無駄な一旦停止によるCO2の発生源で、渋滞の原因にもなります。こう考えると、信号機は撤去して、協調運転に切り替えるべきです。

自動運転が協調運転をすると、信号機は、人間が運転する場合にのみ必要ですが、これは、自動車のフロントディスプレイの前景の上に、バーチャルな信号機を画像合成すれば、不要です。

現在、カーナビに使われているフロントディスプレイでは、画像表示を、リアカメラに限って使っていますが、これは不合理です。ドライブレコーダーがついていれば、フロントカメラもついています。また、リア画像にサイドカメラの画像を合成している場合もあります。つまり、自動車の周辺に全て、カメラを設置して、死角をなくすことは、データ収集の上では問題がなくなっています。

そこで、全ての自動車に死角のない4台以上のカメラがついて、お互いに通信して、協調運転をする場合を考えます。カメラの設置目的は、死角をなくすことです。協調運転で、データ通信を行なえば、どこまで死角がなくなるでしょうか。

自動車が、交差点に近づいた場合を考えます。同じ車線に自動車が見えますが、手前の自動車で、後ろの自動車が隠れて見えません。協調運転であれば、データ上には死角はありません。メインディスプレイの自動車の表示を半透明にすれば、重なって見えない部分も表示できます。自動車の間に、バイクや自転車があっても表示されます。バイク、自転車、歩行者などは、目立つ色で、表示することも可能です。

これらの表示は、最近の高性能カメラを使えば、日没や夜間でも可能です。

次に、交差点を左折するとします。左折した先に、何があるかは、見通しの悪い交差点では、現在は、左折するまでわかりません。しかし、協調運転であれば、そのデータは受信しているので、表示可能です。つまり、現在のリアカメラと同じように、交差点を左折した先の画像も、メインディスプレイの一部に表示できます。

フロントディスプレイは、仮想空間ですが、リアルにない長所があります。

こう考えると、信号機は、できるだけ早急に廃止して、協調運転に切り替えれば、交通事故が激減することがわかります。

今、何をすべきでしょうか。

  • 全ての新車に、4台以上のカメラの設置と通信装置の設置を義務づける。

  • 協調運転に必要な、通信プロトコルを決めて、通信装置にプロトコルを実装する。

  • 将来のソフトウェアのバージョンアップに対応したソフトウェアモジュールの規格を決めて、とりあえずは、データ処理をしないダミーモジュールを実装する。

つまり、自動車の耐用年数を10年とすれば、2025年以降の販売する全ての新車には、カメラと通信機器のハードの設置を義務付け、後付けで、ソフトウェアモジュールを追加できるような互換性を担保しておく必要があります。

監視カメラとの連携も考えるべきです。

なお、この種の技術革新は、中国が先行しているはずです。DXでは、どこかが成功してから模倣するという戦略は、できません。それは、成功の要因が、プロトコルとソフトウェア開発にあるためです。先手必勝です。

なお、自動車工業会の自動運転ビジョン(2015年)には、協調運転が全く入っていませんので、このままでは、時代おくれです。既に、古いので、改訂版を期待したいと思います。この2015年のビジョンのレベルのソフトウェア技術では、生き残りは困難と考えます。

  • 自動運転に関する取り組み 日本自動工業会

https://www.jama.or.jp/safe/automated_driving/

 

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つくばセンタービル(3)アイアイモール~つくば市とその周辺の風景写真案内(556)

つくばセンタービル(3)アイアイモール

前回、つくばセンタービルの改修計画が出ていると申し上げました。

つくばセンタービルは、大まかには、ホテル、ノバホール、広場、モールからなります。つまり、ビルという名称ですが、複合施設です。

つくばセンタービルの持ち分は、つくば市52.86%,ホテルオークラ38.48%,筑波都市整備株式会社8.66%です。2020年4月1日から、ホテルは、ホテルオークラから、ホテル日航つくばに経営が交代していますが、所有者はホテルオークラで、変更はありません。

アイアイモールから2018年6月22日、飲食店がすべて撤退しています。

図1は、つくばセンタービルのつくば市の所有分を示しています。改装計画は市が所有する区分です。

2018/06/22のNEWSつくばで、つくば市の小林睦営業部長は「建てられた当初はつくばの中心の中の中心だったが2009年に常陽銀行、10年に筑波銀行が撤退したころから役割が変わってきた。つくばエクスプレスが開通し、新しい商業施設ができ、人の流れが変わってきた」とし「つくば市から、センタービルの役割を見直してはどうかと言われている。私たちもそうだろうと思うので、その中でこれから何が必要か考えていきたい」といっています。

写真1、2、3は、2021年9月のアイアイモールです。

なお、アイアイモールは、一般には、1階の飲食店街を意味すると解釈されていますが、1階は、アイアイモール・レストラン街で、アイアイモールは、2階も含む可能性もあります。吾妻交流センターの2階入り口と同じでデザインの2階の円筒形の構造物には、aiaimollと書かれています。今回の写真は、アイアイモール・レストラン街です。

 

https://www.city.tsukuba.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/833/renewal_plan.pdf

  • レストラン街から飲食店すべて撤退 つくばセンタービル 2018/06/22 NEWSつくば

https://newstsukuba.jp/6803/22/06/

  • ついにアイアイモールの飲食店がすべて閉店する!2018/06/18 研究学園の生活

http://sciencecity.tsukuba.ch/e318571.html

https://rubese.net/gurucomi001/?id=3416219

http://tsud.co.jp/tsukuba_center/

 

 

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図1 つくばセンタービルのつくば市所有分

 

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写真1 アイアイモール

 

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写真2 アイアイモール

 

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写真3 アイアイモール

 

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つくばセンタービル(2)吾妻交流センター(旧吾妻公民館)~つくば市とその周辺の風景写真案内(555) 2021/10/11

 

 

 

つくばセンタービル(2)吾妻交流センター(旧吾妻公民館)~つくば市とその周辺の風景写真案内(555)

つくばセンタービル(2)吾妻交流センター(旧吾妻公民館)

交流センター(旧公民館)は、地区のブロックごとに建設されています。一般に、交流センターは、単独の建物になっていることが多いです。

単独の建物の交流センターは、次を既に紹介しています。

春日交流センター~つくば市とその周辺の風景写真案内(297) 2021/01/25

つくば市立二宮交流センター~つくば市とその周辺の風景写真案内(112) 2020/07/23

複合型の交流センターは、次を既に紹介しています。

つくば市大穂体育館(2)~つくば市とその周辺の風景写真案内(482) 2021/07/30

つくば市大穂体育館(1)~つくば市とその周辺の風景写真案内(481) 2021/07/29

吾妻交流センター(旧吾妻公民館)は複合型です。1983(昭和58)年7月に、つくばセンタービル4階に開館しています。和室1、会議室2、音楽室1などがあり、延べ床面積は505m2です。 

つくばセンタービルは、既に、一度紹介しています。

つくばセンタービル(1)~つくば市とその周辺の風景写真案内(110) 2020/07/21

つくばセンタービルは、建築家・磯崎新の代表作であり、日本のポストモダン建築の代表的な作品とされています。竣工直後に、磯崎新は、廃墟になったつくばセンタービルの絵をかいています。

つくばエクスプレスができた後で、ドーナツ化現象ストロー効果で、つくば駅周辺の商業施設は撤退が続き、つくばセンタービルも、商用施設は、撤退して、その部分は、廃墟のようになっています。このため、再開発計画が出てきています。つくば市長も、つくばセンタービルは文化財であると考えていますが、かといって廃墟のままという訳にもいかないので、再開発計画をまとめて、9月7日に入札しています。

この再開発計画について、現在、紛糾していて、つくば市は、最終的に、磯崎新氏にあって確認したいようですが、コロナウイルスのため、今のところ面接はできていないようです。

吾妻交流センターは、つくば市の再開発計画では、移転の予定です。

つくばセンタービル自体も、周囲のビルと比べると小振りです。人口が増えて、商業施設の規模が大きくなった現在では、商用施設を入れるには、フロアのブロックを大きくする必要があり、吾妻交流センターは移転になったと思われます。

このため、移転前に、9月に、吾妻交流センターの写真を撮りにいってきました。コロナウイルスの影響で、9月は閉館中で、内部の写真はとれませんでした。

写真1は、広場からの吾妻交流センターの入り口です。

写真3を見るとわかりますが、この入り口のデザインは繰り返しパターンのひとつです。

写真2は、4階にある、交流センターの入り口です。

写真4は、広場からの吾妻交流センターの入り口を遠くから見たアングルです。

写真3と写真4がわかりやすいですが、広場からの入り口の円筒形のデザインは、繰り返しパターンですが、3、4階の部分には、繰り返しでないパターンが使われています。

 

http://www.tsukubapress.com/bunka.html

https://newstsukuba.jp/33861/25/08/ 

  • 「建物の輪郭や広場の形状維持を」市民団体が再要望 つくばセンタービル 2021/09/03 NEWS つくば

https://newstsukuba.jp/33990/03/09/

  • つくばセンタービルの保存すべき価値示す 市民団体が報告書作成 2021/10/01 NEWS つくば

https://newstsukuba.jp/34459/01/10/

https://newstsukuba.jp/34587/07/10/

  • 市長、磯崎さんに面会熱望「改修着手前に意向の確認を」 つくばセンタービル 2021/10/08 NEWS つくば

https://newstsukuba.jp/34603/08/10/

 

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写真1 吾妻交流センター

 

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写真2 吾妻交流センター

 

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写真3 吾妻交流センター

 

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写真4 吾妻交流センター

 

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