つくば市立二宮交流センター(旧二の宮公民館)
二宮地区の交流センターは高橋てい一による設計です。写真1にみる三角屋根(四角錘の屋根)は、筑波司法会館(内藤彰設計)でも見られたデザインなので、この時代の流行なのかもしれません。ただし、この場合の三角屋根には雨除けとしての屋根の機能はありません。利用面からすれば、屋根があった方が、はるかに便利なので、無理をしてやせ我慢している感じがします。こうした設計もその頃の時代精神だとは思いますが、交流センターですから、もっと、実を取ってもよかったと思います。
写真2は横からみたところです。2階部分の横縞と田の字の窓が印象的です。
写真3は、近くから中央の円筒を見たところです。公民館ですから、そんなにコストアップせずに、デザインに工夫をしてということであろうと思います。施工が難しくなる曲線は使わずに、直線と円だけで、仕上げています。横から見ると2階部分にある青い縞模様が、ここでは、1階の上部にまで下りてきて、デザインにアクセントをつけるように配慮されています。
写真1,3では打ちっぱなしの部分の上部が黒く変色していますが、この変化は設計者の頭の中にはなかったであろうと思います。
余談ですが、撮影時は雨の間の曇りでした。曇りと、雨の日は、写真の色乗りが悪くなります。ホワイトバランスは自動なので、マニュアルで曇りにすれば、若干改善されますが、微々たる改善と思われます。曇りの日の専用モードを作って、曇りの日でも晴れの日並みに、きれいな写真が撮れるカメラを作ってくれないかと思います。これは、見えている風景に忠実ではなく、晴れの日を再現した写真が撮れるという意味です。
地域交流センター 公式