マスクマネージャー(5)
今回で、描画マスクの説明は、区切りをつけて、次回からは、パラメトリックマスクを取りあげます。
今回は、履歴のコピーを使って、複数のイメージの間で、マスクをコピーする方法です。
実は、この機能については、discuss.pixls.usでも議論が出ていて、一部のOSでは、機能の一部が正常に、作動しないバグがあるといわれています。
筆者の場合には、windows10で、darktableを使っていますが、やはり、一部の機能が作動しませんでした。正常に作動しているOSもあるので、バグフィックスには、さほど、時間はかからないと思います。このバグについては、この機能を使う人が限られているため、バグの発見が遅れたと考えています。
写真1が、今回のサンプルです。左に、カラーライズで作った描画マスクがあります。
これを右の画像に、コピーします。
ライトテーブルの右にあるヒストリースタックをつかいます。
写真2が、ヒストリースタックです。
タブが、左が「部分コピー」、右が「コピー」になっています。
右の「コピー」タブを、右クリックすると写真2のサブメニューが、現れます。
ここには、「最初にCNTL+Cで、選んだ画像の、履歴スタックのコピー」と書かれています。
残念ながら、筆者のWindows10の環境では、右のタブは動作しませんでした。
そこで、左の「部分コピー」のタブを使ってみます。
ライトテーブルで、マスクのある画像が選択されているようにします。
ここで、左の「部分コピー」タブをクリックすると、写真3のようになります。
マスクは、カラーライズについているので、それ以外のモジュールのマークをはずします。
写真4が、カラーライズ以外のモジュールもマークを外した状態です。
左の「部分コピー」タブの下に「部分貼り付け」のタブがあります。
写真5は、そのタブを右クリックしたものです。
「履歴スタックの一部を『CNTL+SHIFT+V』で選んだ画像に張り付ける」とかかれています。
ショートカットキーの動作は不安定なので、今回は使いません。
ライトテーブルで選択された画像をターゲットの画像に変更します。
ここで、「部分貼り付け」のタブをクリックすると、写真6になります。
ここで、OKをクリックします。
写真7は、その結果で、左の画像のマスクが、右の画像にコピーされています。
写真8では、ターゲット画像の履歴を確認しています。
履歴の一番上に、カラーライズがコピーされています。
写真9は、マスクマネージャーでもマスクを確認しています。
マスクのコピーには、path #1はカラーライズのマスクで確かにコピーされています。
今回は、ここまでです。
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