スキンレタッチの方法を整理する予定でしたが、いろいろ試した結果、その前に、マスクの使い方を整理して置く必要があると考えるようになりました。
過去のマスクの説明は、次の3つです。
2019/10/21
2019/10/18
2019/10/12
この3つの記事を書いた時には、マスクには、次の3種類があると思っていました。
今回整理しなおして、2.は、モジュールが、Lab色空間か、RGB色空間かで、パラメータ設定が2種類に分かれることがわかりました。
また、ラスターマスクもあることがわかりました。
つまり、次のようになります。
特に、ラスターマスクは、マニュアルには、簡単にしか書かれていませんが、かなり、くせがあることがわかりました。
ラスターマスクは、直接、作ることはできません。1.、2.、3.の方法で、マスクを作ってから、ラスターマスクに変換して使います。
要するに、モジュールの中だけで、マスクを使うのであれば、1.、2.、3.の方法で、十分です。
問題は、複数のモジュールでマスクを共有する場合です。これを実現する方法がラスターマスクになります。
今回は、全体を概観しました。
最後に、どうして複数のモジュールでマスクを共有する必要があるかという例を示しておきます。
写真1は、肌の部分を抽出するパラメトリックマスクです。
肌の部分だけでなく、上着の上の髪の毛の周囲の部分もマスクされていますが、その点を除けば、かなり優秀なマスクです。
スキンリタッチでは、肌の部分を加工します。つまり、写真1の黄色のマスクを複数のモジュールで共有できれば、編集作業は、圧倒的に楽になります。ラスターマスクは、有力な候補です。
問題は、それができるかという点に絞られます。
「darktableのマスクの研究」では、最終的には、この問題に答えをだすことを目指します。
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