2021年版darktableのマスクの研究(14)

まとめ

今回が、マスク連載の最後です。

図1にマスクのコピーを整理しておきます。

パラメトリックのマスクのパラメータは、同じモジュールであれば、履歴スタックや、スタイルファイルやパラメータでコピーできますが、異なったモジュールでは、色空間が同じでもコピーできません。ここだけは、マニュアルでスライダーをあわせるしか方法がありません。

その他は、各段の問題はないでしょう。

このマスクの連載記事をかくきっかけは、skin retouchスタイルのマスクが優秀で、肌色をかなり正確に抽出するので、コピーして使えないかという疑問でした。答えは、ラスターマスクが使えれば可能であるということになります。ラスターマスクのコピーは、パイプラインでの、モジュールの順番に依存します。skin retouchはコントラストイコライザーを使っていますので、パイプラインでの位置が、コントラストイコライザーより後になるモジュールであれば、利用可能になります。

最初に、skin retouchスタイルを読み込んで実行します。このスタイルは、コントラストイコライザーを使って、肌をなめらかにしますが、その機能は使わないで、マスクだけを利用したい場合には、コントラストイコライザーのパラメータを元に戻します。

次に、カラーバランスRGBモジュールを開いてみます。

写真1は、カラーバランスRGBを開いたあとの履歴で、履歴スタックを圧縮した状態です。ここでは、カラーバランスRGBが、コントラストイコライザーの後にきていますので、ラスターマスクが使える可能性があります。

写真2は、カラーバランスRGBで、ラスターマスクを呼び出しているところです。

コントラストイコライザーがありますので、このモジュールのラスターマスクを選択します。

写真3は、左が元の画像、右が、カラーバランスRGBで、肌を白くした画像です。このように、skin retouchのマスクを使って、肌の部分だけの色を変えることができます。

写真4は、同じことをカラーゾーンにモジュールで試しています。このモジュールも、コントラストイコライザーより、パイプラインの後にきていますので、ラスターマスクをコピーして、使うことができます。

skin retouchの使い方は、次の記事を見てください。

2021年版darktableのマスクの研究(10) 2021/07/2

 

 

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図1 マスクコピーのまとめ

 

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写真1

 

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写真2

 

 

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写真3

 

 

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写真4

 

 

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