2021年版darktableのマスクの研究(8)

マスクマネージャー(4)

今回も、マスクマネージャーの操作の説明をします。

説明に入る前に、おさらいをしておきます。

draktableには、レイヤーはありません。レイヤーの代わりに、モジュールのインスタンスを複数つくることと、マスクとマスクのopacityを使います。マスクには上下の区別はないので、マスクの和と積は取れますが差はとれません。つまり、レイヤーで実現している処理が100%再現はできませんが、実用上は90%以上の場合には、問題はないと思います。

ただし、レイヤーにしなかった結果、マスクの処理は、複雑になってしまい、マニュアルには、簡単な場合しか書かれていません。このため、ここで示しているように、実際に、操作して理解することが必須になります。

写真1は、前回の続きです。

ます、カラーライズで、「path #1」と「path #2」を作っています。

次に、カラーコレクションで、家の部分に、「path #3」を作っています。

更に、カラーライズで、家の隣に、「path #4」を作っています。

ここまでが、前回です。

写真1では、更に、カラーゾーンで、左のネットのところに、「path #5」をつくっています。

写真3は、この状態で、マスクマネージャーで、GRP カラーコレクションのマスクを表示していますが、家(path #3)と、カラーライズで作成した、path #1とpath #2とpath #4が、表示されています。

写真4は、カラーコレクションで、パスの管理アイコンを右クリックしています。ここでは、追加して利用可能なパスに、path 1#とpath #2とpath #4が見えます。つまり、この時点で、カラーコレクションが使用しているパスは、path #3だけです。これは、写真3のマスクとは一致しません。これは、写真3には、一度設定して、削除したマスクも含まれているためです。

前回は、マスクマネージャーのpathの上で右クリックして得られるサブメニューを使いました。

今回は、「GRP モジュール名」の上で右クリックしてみます。

写真5が、その結果で、pathの場合に、準じるサブメニューが表示されています。

写真6は、図形の複製を選択しています。

写真7が、その結果です。「copy of GRP XXX」と「copy of path YYY」が同時にできます。ここに、XXXはモジュール名で、YYYは、パス名です。

写真8では、マスクマネージャーで、ゴンドラの部分に、マスク(path #6)を作りました。

ここで、マスクのクリーンアップをしてみます。

写真9では、編集の初期状態である履歴の露光モジュールを反転させています。ここで、履歴の圧縮をすると、露光より上のモジュールの処理は取り消されます。

写真10は、履歴の圧縮をしたあとのマスクマネージャーです。マスクはそのまま残っています。

ここで、未使用シェープ(マスク)のクリーンアップを実行します。

写真11が、その結果で、全てのマスクは消えています。

以下は、マスクのIDに関するおまけです。

写真12では、マスクマネージャーで、ゴンドラの部分に、path #1を作りました。

写真13では、path #1をカラーライズで、使っています。

写真14では、path #1のコピーをつくっています。

写真15では、更に、パスを追加していますが、追加したパスの番号は、path #3になっています。

今回は、ここまでです。

次回は、複数画像間のマスクのコピーを扱います。

 

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写真1

 

 

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写真2

 

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写真3

 

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写真4

 

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写真5

 

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写真6

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写真7

 

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写真8

 

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写真9

 

 

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写真10

 

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写真11

 

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写真12

 

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写真13

 

 

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写真14

 

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写真15

 

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