つくば三井ビルディング~つくば市とその周辺の風景写真案内(285)

つくば三井ビルディング(三井ビル)

三井ビルは、つくば市で1番高い建物で、高さ88m、地上19階建てで、1990年(平成2年)に竣工しています。設計・施工は、清水建設です。日本の超高層ビルを見ると、高さ80m以上は、一応、超高層ビルに分類されますが、東京都では、140m以上が超高層ビルの基準になっているようです。この基準に当てはまる超高層ビル茨城県内にはありません。表1のように、三井ビルは、現在の茨城県内の超高層ビルの中では、第5位の高さです。とはいえ、表1で、県庁を除く、超高層ビルは、住宅用が主流です。ソリッドタワーは土浦駅前再開発で、建築された超高層ビルで用途は、「共同住宅(180戸)、店舗、公益施設、駐車場」となっており、住宅が主な用途です。一方、三井ビルの用途は、「事務所、店舗」であり、住宅は含まれていません。

同様に、1月9日に紹介したひたち野うしく駅前のひたち野リフレも、民間営業ができずに、2010年に牛久市の施設になりました。駅前ビルの営業は、車社会では安泰ではないのです。

日本の超高層ビルによると、「土浦駅前再開発事業では「ウララ」(住宅・店舗・公益施設・駐車場)、「ウララ2」(病院・福祉施設等)、「ウララ3」(事務所等)が整備されています。 「ウララ」の住宅エリアが「ソリッドタワー」です。 店舗エリア(B1F~4F)には「イトーヨーカドー」(1997年10月開業)が入っていましたが2013年2月に閉店し、2015年9月からは土浦市役所になっています。」つまり、土浦市役所は、ソリッドタワーと同じ建物にあります。

つくば駅前では、西武デパートが撤退して空き家になっています。西武デパートと三井ビルの間は、陸橋で直結していたのですが、現在は、西武デパートの閉鎖に伴い、この陸橋は行き止まりになっています。三井ビルでは、事務所、店舗が多く撤退しています。以前、最上階には展望レストランがあったのですが、撤退しています。また、最上階の展望台も現在は閉鎖されています。三井ビルの空き店舗の状況をみると、三井ビルの経営は楽ではないと思われます。以前は、医院も入っていましたが、撤退してありません。車中心のつくばでは、駅前であることよりも、駐車場が整備されていることの方が、商店や医院の経営上重要なので、周辺より、高いテナント料が負担になっていると思われます。

写真1が、三井ビルの全景です。上部に展望台の出っ張りが見えます。

写真2が、ペデストリアンデッキから、三井ビルへのアクセス部分です。西武デパートが閉鎖されましたが、このルートを使うと、つくば駅から、地上に降りずに、三井ビルに入ることができます。

写真3が、正面入り口です。ここは、オフィスですと主張しているようなデザインで、東京にいると、うんざりする景観と思いますが、つくば市では、非常に、まれな景観です。

写真4が、エントランスホールです。これも、オフィスビルの模範解答のようなデザインですが、やはり、つくば市内のオフィスビルでは、珍しい正攻法のデザインです。

 

表1 茨城県超高層ビル

  1. 茨城県庁舎(水戸市,1998年) 116m

  2. ソリッドタワー(土浦市、1997年) 109.15m

  3. ライオンズマンション古河スカイタワー(古河市,1998年) 98.9m

  4. ブランズシティ守谷エアリータワー(守谷市,2009年) 95.05m

  5. つくば三井ビルディング(つくば市、1990年) 88m

  6. ライオンズタワーみどりのスタイリーナ(つくば市、2009年) 81.8m

 

2020年5月5日現在、高さ80m以上のビル、ただし、神奈川県、愛知県、大阪府兵庫県は高さ100m以上、東京都は高さ140m以上のビルを掲載。

https://skyskysky.net/building-japan/08ibaraki/05/001.html

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写真1 つくば三井ビルディング

 

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写真2 つくば三井ビルディング

 

 

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写真3 つくば三井ビルディング

 

 

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写真4 つくば三井ビルディング