アオリ補正

アオリ補正は、建物を撮影する場合の縦の線が平行になるように補正する方法です。

フィルム時代には、アオリレンズという特殊なレンズを使っていました。

デジタル化カメラになって、レンズを交換しなくとも、画像補正で対応できるようになりました。

写真1は、左がアオリ補正後、右がアオリ補正前です。

写真2は、画像を読み込んだ後のレンズ補正を示します。

写真2のカメラはパナソニックコンデジLX100で画角は12mm(換算24mm)です。

このカメラは、14mm(換算28㎜)では、レンズ補正をすれば、歪みはほぼなくなりますが、12mmの場合には、レンズ補正をかけても、歪みが残ります。筆者は、LX100では、通常は広角側を14㎜までとして、どうしてもフレームに収まらない時に、12㎜を使うのがよいと考えています。コンデジは、デフォルトでは電源をいれた起動時に最も広角側に自動的にセットされるようになっています。この電源を入れた起動時の画角を、設定できるカメラもあります。例えば、LX100であれば、起動時の画角を14㎜にセットしておく方法も考えられます。

カメラとレンズにもよりますが、広角で撮影する場合、レンズ補正をかけても歪みが残ることがあります。

広い風景は、広角で撮影すると広がりが表現できますが、一方では、レンズの歪みも大きくなります。なので、風景写真に広角は使うべきでないというカメラマンもいます。

広角の歪みも、効果の一種なので、最初は面白い写真だと感心しますが、数枚続けてみると、歪みが気になることもあります。

アオリ補正をする前に、撮影する画角を検討しておいて下さい。

写真3では、回転と遠近モジュールで、構造の行の縦線4本のアイコンをクリックしています。こうすると、写真3のように、縦の線が検出されます。

写真4では、回転と遠近モジュールで、フットの行の台形のアイコンをクリックします。

写真5が、台形のアイコンをクリックした結果です。縦の線がほぼ平行になって、アオリ補正がなされています。

写真1 左:アオリ補正後 右:補正前



 

写真2 レンズ補正 

 

写真3 縦線の検出



写真4 アオリ補正アイコン

 

 

写真5 アオリ補正後