ホテルJALシティつくば(2)~つくば市とその周辺の風景写真案内(181)

ホテルJALシティつくば(2)

前回の写真で、広角側のアオリ補正が難しかったので、カメラを変えてみました。旅行等で写真を撮る場合に、メインのカメラが不調になることがあるので、心配であればサブカメラをもっていきます。サブカメラはかさばらないことが前提になるので、レンズ一体型のセンサーの比較的大きなコンデジが候補になります。

センサーが大きくて固定焦点(1.)か、センサーが少し小さくて、ズーム(2.)かの選択になります。センサーが大きくてズーム(3.)を出しているのはキャノンだけですが、キャノンのAPS-Cのセンサーサイズは他のメーカーより小さいので、他社から出てくることはないと思われます。また、コンデジ市場がほぼなくなったので、今後、機種の絞り込みが進むと思われます。前回はグループ2.のLX-100(mkIIでない古い方)、だったので、今回はグループ1.のXF10で撮影してみました。

  1. APS-Cの28㎜固定焦点:Nikon Coolpix A, Ricoh GRII, Fujifilm XF100、Fujifilm XF10

  2. 1inch程度のセンサーで、ズームレンズ:Canon Powershot G1X MkII, Canon Powershot G5X mkII, Canon Powershot G7X, Panasonic DC-TZ95, Panasonic LX-100 mkII など

  3. APS-Cでズームレンズ:Canon G1X mkIII

 

写真1がdarktableでアオリ補正をかけたものですが、ホテルが上の方に向かって広がっています。

写真2はアオリ補正をかけたパースペクティブ補正の画面です。ここで、lens shift(vertical)のパラメータを弱めに変更すると、上に向かって広がる問題が解消できることがわかりました。

写真3は写真2よりもlens shift(vertical)を弱めにかけたものです。前回はアオリ補正がうまくいかないのは、カメラのせいだと思ったのですが、実は、darktableの自動アオリ補正に問題があり、マニュアルで調整すればある程度はカバーできることがわかりました。

写真4は前回の写真2とほぼ同じアングルです。前回は換算24㎜でしたので、ホテルの駐車場の隣りから撮影できましたが、今回は換算28mmなので、道路を渡って、ホテルと距離を置かないと、全体が収まりませんでした。この写真はアオリ補正をかけています。写真4では、ホテルの側面の壁も撮影されていますが、前回の写真2ではこの部分が落ちています。アオリ補正をかけるときに、この部分があると立体感が維持できますが、この部分がないとトランプのように薄っぺらにみえてしまいます。細かいようですが、建物を撮影する時の注意です。

写真5は、レストラン側から見たホテルです。この写真もアオリ補正をかけています。

XF10は28mmF2.8、LX-100は24mmでF1.7です。風景の場合には、F8付近まで絞りますので、F値の違いは問題になりません。28mmは対象が入れば良いのですが、入らない場合(道路が渡れない場合)にはどうにもなりません。サブカメラは写真が撮れないときの保険なので、ひずみが大きいとはいえ、24㎜の価値は高いとおもいます。本当は電源が入ったときに、広角側の24㎜でなく28㎜になるように設定できると良いのですが。LX-100は、「ズーム位置メモリ:電源を切ったときのズームの位置を記憶します」があるだけで、電源ON時の画角の指定はできないようです。これができるカメラもありますので、サブカメラにズームをお使いの場合には、設定をチェックすることをお勧めします。

といわけで、当面は、LX-100がサブカメラになりそうです。

 

 

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写真1 ホテルJALシティつくば

 

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写真2 ホテルJALシティつくば

 

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写真3 ホテルJALシティつくば

 

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写真4 ホテルJALシティつくば

 

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写真4 ホテルJALシティつくば