GROSSGRADE(LUT作成ソフト)のインストールとテスト

darktableのシーン参照ワークフローでは、トーンカーブとRGBカーブは、非推奨モジュールです。

ということは、提供されているスタイルファイルは、90% 以上は、トーンカーブとRGBカーブを使っているため、非推奨になってしまいます。

つまり、Lightroomで、言うところのプリセットは封印されています。(注1)

これは大変困った状況です。シーン参照ワークフローに、抵触しない方法を、Bruce Williams’さんはAurélien Pierreさんに確認して、トーンイコライザーを使うしかないが、使いにくいとこぼしています。

これ以外で、確実な方法は、lut 3dを使う方法です。この方法で、シーン参照ワークフローに問題はないですが、別の問題が生じます。それは、darktableは、LUTファイルを読み込めますが、LUTファイルを作ることができない点です。

このためには、LUTファイルを作ることのできるソフトが必要ですが、この分野は、発展途上で、ソフトが少ない上に、とりあえず試してみることのできるフリーのソフトが見つかりませんでした。

最近、GROSSGRADEというフリーのソフトがあることを知りましたので、さっそく、試してみました。このソフトはいまのところ、Windows版しかありません。作者は、将来は、Lightroomまたは、Photoshopに組み込みたいといっていますので、その時点では、有料になるか、現在のように、スタンドアローンでは、動作しなくなる可能性があります。

写真1は、インストールして、起動しています。

写真2が、読み込める画像ファイルのフォーマットです。

写真3は、使い方の例です。

左下のモジュールリストから、モジュールをクリックすると、右の窓に、モジュールが展開されます。

このパラメータをいじれば、LUTが変更できそうです。

写真4は、Fileメニューで、Look/gradingから、Export Lookを選ぶと、LUTファイルが保存できます。

試しに、LUTファイル(拡張子はcube)を保存して、darktableで読み込んでみましたが、エラーにはなりませんでした。

詳しい使い方は、理解できていませんが、daktableとリンクは可能です。

 

注1:

darktableではプリセットは、モジュールのパラメータのプリセットを指します。Lightroomのプリセットに相当するものは、スタイルファイルです。

 

  • GROSSGRADE

https://grossgrade.com/en/

https://support.grossgrade.com/en/

https://www.reddit.com/r/GrossGrade/

 

 

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写真1

 

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写真2

 

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写真3

 

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写真4

 

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