darktableのシーン参照ワークフローでは、ベースカーブの代わりに、フィルミックRGBを使います。
フイルミックRGBは大変優れたモジュールですが、問題は、スタイルファイルの90%以上が、ベースカーブとセットになるトーンカーブを使っているためシーン参照ワークフローでは、使えません。
シーン参照ワークフローで、フイルミックRGBとセットで使える色合いの変換方法は、LUTになります。
darktableは、LUTのデータを読み込めますが、LUTのパラメータを作る機能はありません。
G’MICでは、2枚の画像を準備すれば、LUTファイルを作ることができます。
写真1は、Stuart SowerbyさんのCUBEファイルを使って、ベルビアのLUTを読み込んでいます。
ここでは、LUTを読み込む前(b:before)と読み込んだ後(a:after)の画像を保存しておきます。
この2枚の画像をつかって、Stuart Sowerbyさんのものと同じようなLUTが作成できるか、試してみます。
なお、写真1に含まれない色については、LUTに含まれませんので、Stuart Sowerbyさんのものと全く同じにはなりません。
写真2は、Kritaで、G'MICを起動しています。
カラーのサブメニューにLUT作成があります。
写真3では、2枚の画像をセットしています。
2枚の画像のセットは、baとabの2種類があります。
この区別は、説明しづらいので、2通りを試してみることをおすすめします。
2つのLUTができたら、darktableを起動して、LUTファイルを読み込んで、適用します。
写真4が、abの順でファイルを設定して、作ったLUTファイルを読み込んでいます。
写真5は、baの順でファイルを設定して、作ったLUTファイルを読み込んでいます。
写真4と写真5では、画面の左がLUTを適用する前の画像です。
写真4のabの順で読み込んで作成したLUTが期待したものです。
写真6では、画面の左が、abの順で読み込んで作成したLUTを適用し、画面の右が、Stuart SowerbyさんのベルビアのLUTを適用しています。
右と左の画像の色合いは、完全に同じとはいえませんが、概ね、一致しています。
Stuart Sowerby https://blog.sowerby.me/fuji-film-simulation-profiles/