紫芋の焼き芋は、今まで一度も成功していません。
出典はわすれてしまいましたが、アントシアニンが、βアミラーゼの酵素の作用を阻害するという文献を見たのでので、紫芋の焼き芋は甘くならないと考えていました。
最近、「ポテトかいつか」が、紫芋の冷凍焼き芋の「華むらさき」を販売していることにきづきました。
つまり、紫芋でも、甘い焼き芋ができる可能性があります。
そこで、今回は、「華むらさき」を購入してみましたので、報告します。
説明に前に、次の頭の整理が必要です。
1)「ポテトかいつか」は、スーパーでは、「ほくほく山」という石焼き芋マシンをつかって、店舗で焼き芋を作って、販売していますが、「ほくほく山」のレシピと、冷凍焼き芋の工場生産のレシピは、異なります。工場生産の方が、加熱時間が長いと推定しています。つまり、同じ、メーカー、同じ品種でも、2種類の焼き芋があります。
2)販売促進用に、HPや実店舗の売り場に、焼き芋の写真が使われています。これは、焼き芋を半分に折って、湯気が出ているような写真が多く、90%以上が、ほくほく系の焼き芋です。この宣伝写真の焼き芋と工場の焼き芋のレシピは別ものです。
写真1が、袋から取り出した「華むらさき」です。サイズは、Sで、スティックのように細長いです。
端が切り取られていますが、これは、1袋500gで販売しているための重量調整のためです。
購入して、袋には、スーパーの売り場で確認した範囲では、3本入りの袋と、4本入りの袋がありました。本数が増えると、全形でなくなる確率が高くなりそうです。
写真2は、電子レンジで解凍した「華むらさき」です。色は、濃い紫色です。つまり、アントシアニンの量は多そうです。それから、「華むらさき」は、ほくほく系ではなく、しっとり、ねっちりの蜜焼系、つまり羊羹焼き芋系のレシピになっています。サツマイモの焦げ目は、ほとんどみられません。つまり、サツマイモが、100度以上になる状態での加熱の痕跡はありませんでした。
サツマイモを、糊化するまでは、100度近くで加熱し、そのあとは、80度で、長時間加熱したものと思われます。
紫芋の糊化温度は、紅はるかとは違うのかもしれません。
最後に、食味ですが、紅はるかの羊羹焼き芋と比べて、甘みが少なかったです。
つまり、色がお好みであれば、別ですが、紅はるかを止めて、紫芋に切り替える理由はありません。
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冷凍焼き芋 華むらさき ポテトかいつか
https://www.kuradashi-yakiimo.com/shop/default.aspx
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