軽井沢観光会館(長野県軽井沢町)~つくば市とその周辺の風景写真案内(521)

軽井沢観光会館

「明治四十四年館」は、1911年(明治44年)竣工の木造2階建ての洋館の軽井沢郵便局で、既に紹介しています。「明治四十四年館」は、旧軽井沢銀座にありましたが、その場所に、現在建っているのが、軽井沢観光会館です。

明治四十四年館(2)(タリアセン)(長野県軽井沢町)~つくば市とその周辺の風景写真案内(491) 20201/08/8

明治四十四年館(1)(タリアセン)(長野県軽井沢町)~つくば市とその周辺の風景写真案内(490) 2021/08/07

1971年に、郵便局は近接地に移転し、旧局舎は、軽井沢観光会館に転用されています。1995年に、旧庁舎は解体され、軽井沢タリアセンに移築され、1996年に「明治四十四年館」として開館しています。

軽井沢観光会館は、1995年に、旧建物の外観のイメージを残して、木造2階で、建てられています。

という訳で、軽井沢観光会館は、外装は、旧軽井沢観光会館(=「明治四十四年館」)のコピーになっていて、建築は新しいが、古い雰囲気を残しています。

写真1が、軽井沢観光会館の正面です。写真3に、「明治四十四年館」を、載せていますが、1階の入り口の形状は、コピーされています。

写真2は、サイドの写真です。

全体に、軽井沢観光会館の方が、硬い印象を持ちます。その原因の一つは、建物の色だと思われます。

一番の違いは、屋根の角度です。写真3の入り口の上の三角屋根は、鈍角です。全体に、ゆるやかな傾きの斜線で、建物が構成されています。その結果、「明治四十四年館」は、尖ったところの少ない、柔らかな線でできています。

軽井沢観光会館の入り口の上の三角屋根は直角です。水平な屋根の線に、直角な三角屋根が載っています。

写真2の斜めに見た場合でも、「明治四十四年館」は、1階と2階の角がずれているため、柔らかい印象を与えますが、写真3の軽井沢観光会館は、尖った印象を与えます。「明治四十四年館」のような構造にすると、工費がかさむので、単純化したのかもしれませんが、外装のコピーも難しいことがわかります。

 

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写真1 軽井沢観光会館

 

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写真2 軽井沢観光会館

 

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  写真3 明治四十四年館

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