軽井沢ショー記念礼拝堂(長野県軽井沢町)
カナダ生まれの聖公会宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーによって建設された軽井沢最古の教会です。建物の原形1895年(明治28年)に建築され、1922年(大正11年)までに現在の形に増改築されています。礼拝堂の前にはショーの胸像と記念碑が建っています。
隣接してショーハウス記念館がありますが、今回は撮影していないので、別の機会に紹介します。
写真1は、斜めのアングルです。
写真2は、正面のアングルです。
写真3は、エントランスから中を見ています。
建物の構造は、切妻造の妻入りです。教会の場合には、切妻の上に、十字架が置かれることが多いのですが、ここでは、切妻を2段にして、妻入りの入り口の上の壁面に、十字架が置かれています。
最近の教会建築では、建物はほぼ、直方体で、壁面に十字架を置く場合もありますが、これは、コストを考えた設計と思われます。
軽井沢最古の教会ということで、日本の伝統建築との折衷がはかられたのでしょうか。
日本最古の西洋建築は、1863年に建築が始まった旧グラバー住宅です。このころから、擬洋風建築(ぎようふうけんちく)が流行します。しかし、1895年の軽井沢は田舎だったので、こうした流行とは、別の世界だったと思われます。
1911年(明治44年)に、旧軽井沢郵便局舎が建てられ、1933年にレーモンドが、夏の家を建てるまでには、まだ、時間があります。
2021/08/07
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