明治四十四年館(1)(タリアセン)(長野県軽井沢町)~つくば市とその周辺の風景写真案内(490)

明治四十四年館(1)(タリアセン)(長野県軽井沢町

明治四十四年館は、旧軽井沢郵便局舎のことで、1996年の「軽井沢タリアセン」の開園時に、タリアーセンに移設されています。

2008年5月に、国の登録有形文化財に指定されています。

建物は、1911年(明治44年)に、旧軽井沢の通りに建設されています。おそらく、現在の郵便局の位置と思いますが、確認できていません。

1911年に、軽井沢郵便局は、新築とともに、二等郵便局に昇格しています。この年の外国人避暑客数1191人です。

外国人避暑客が増えたためと思われますが、1912年(一説では1910年)に、軽井沢駅舎も改築されています。もっとも、この駅舎の保存状態はあまりよくなかったようです。新幹線開業とともに取り壊された旧駅舎を大改築往時の姿で軽井沢駅舎記念館として、再築しています。軽井沢駅舎記念館として利用された後、一旦休館し、現在は、しなの鉄道軽井沢駅舎として復活しています。これは、今回は見ていないので、機会があったら、訪れたいと思います。

このように、明治末期は、軽井沢の避暑が本格化した時期であったわけです。

明治四十四年館も、タリアセンへの移設時に、増築部分を取り除くなど、建設当時への復元がはかられています。

写真1は、明治四十四年館の案内板です。

写真2は、明治四十四年館の正面です。アジサイが、マッチしています。

写真3は、タリアセン側からみた、明治四十四年館です。右に、生垣が見えますが、生垣の左が、タリアセン内の有料エリアで、生垣の右は、タリアセンの外の無料エリアです。

タリアセンは、通常は、駐車場に隣接したメインゲートから入場しますが、明治四十四年館の近くにも、別の入り口があるのです。その場合には、明治四十四年館が、チケット売り場になるようです。つまり、写真2のアングルは、無料エリアからの撮影になります。

写真2の正面から見るとよくわかりませんが、写真3を見ると、建物中央の1階と2階の三角屋根には、細かなデザインの工夫がなされています。

今回は、外観です。建物内部は次回に示します。

 

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写真1 明治四十四年館(案内板)

 

 

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写真2 明治四十四年館

 

 

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写真3 明治四十四年館

 

https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/191750

  • 軽井沢を知る

https://karuizawa-kankokyokai.jp/knowledge/265/

 

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