極上の焼き芋の焼き方(34)

キャセロールの利用

キャセロールとは、鋳鉄に耐熱ガラスのコーティングをしたホーロー鍋です。一番人気はStaubというブランドですが、類似の製品も多数あります。鋳鉄の部分が普通の鉄板のホーロー鍋と混同されることもありますが、鉄の厚さが違います。Staubは大変高価なので、相当品も多数でています。今回使うのはイオンが以前に売っていた相当品です。Staubとの一番大きな違いは、鋳鉄の部分が層厚で非常に重くなっている点です。しかし、石焼き芋の石の代わりに、鋳鉄を使ってみるのであれば、この点は、弱点には、ならないと思われます。

キャセロールを使うメリットは、蓋も鍋と同じ素材でできているので、耐熱性の点で問題がないことです。

鍋の蓋は非常に重く、内部が、弱い圧力なべの状態になります。また、水分は逃げにくい構造になっていますので、水分が飛んで、焼き芋の甘味が増すことはあまり期待できません。逆に、乾きすぎることはなさそうです。

キャセロールの標準的な使用法は、鍋をガスまたは、電磁調理器にセットして使う方法でです。キャセロールのレシピ本もこの形態を想定して書かれています。

しかし、今回は、キャセロールをオーブンに入れて、間接的に加熱する方法を使ってみました。

この方法を使った理由は温度制御ができていて、調理の再現性が高いことです。

ネットで見る限り、「キャセロール+オーブン+焼き芋」は見かけませんでした。

加熱は170度で60分と90分の2種類です。60分の場合には、紅あずまも同時に調理しています。

写真1が60分で焼けたサツマイモです。

写真2が60分の焼き芋の断面です。

写真3が90分の焼き芋の断面です。

60分は時間が短い可能性がありますが、方法の妥当性を判断するだでけであれば、十分だろうと考えました。

しかし、結果は、60分では、まったく焦げ面がなく水分が出ていました。90分の場合には、すこし焦げ目がついて美味しかったです。90点くらいと思います。そのまま焼く場合に比べて、水分が保持されていますが、90分では水分が極端に多い訳ではなく、そのままよりは、良いかとおもわれました。ただし、鍋が温まるまで、時間がかかるので、加熱時間はより多めが良いかもしれません。

 

f:id:computer_philosopher:20201117134032j:plain

写真1 焼きあがったサツマイモ(左:紅はるか、右:紅あずま)

 

f:id:computer_philosopher:20201117134115j:plain

写真2 焼き芋の断面1(左:紅はるか、右:紅あずま)

 

f:id:computer_philosopher:20201117134138j:plain

写真3 焼き芋の断面2(紅はるか)