仕上げ工程の見直しは、次の視点によります。
焼き芋を作る時に、焦げて炭になると失敗です。
羊羹焼き芋は、表面に糖蜜が出ていますので、焦げやすいです。
そこで、仕上げとして、焦げない温度で、水分を飛ばす方法として、140度で、30分加熱しています。
140度の加熱であれば、アルミホイルの上のサツマイモは、焦げることはありません。
この温度で、さらに、長時間加熱をすれば、干し芋をつくることも可能です。
ところで、市販の「蜜焼き芋」は、羊羹焼き芋に似ていましたが、少しだけ焦げ目がついていました。
2021/10/21
料理において、料理が焦げてしまうのは、ご法度ですが、焦げ目がつくことは、香りが良くなる調理法です。
その点を考えると、140度で、焦げ目をつけない方法には、問題があると考えなおしました。
もちろん、加熱は、焦げ目で留めて、焦げないようにしなければなりません。
これは、加熱の調整が微妙になることを意味します。
ここでは、次の3つのレベルで実験をしました。
2度加熱と保温の後で、140度30分で、水分を飛ばした焼き芋をAとします。
Bは、Aに170度10分の加熱をして、更に、水分を飛ばした焼き芋です。
Cは、Aに170度20分の加熱をして、更に、水分を飛ばした焼き芋です。
今回は、AとBの比較の結果を述べます。
写真1は、焼き芋Bです。この状態では、麦芽糖の糖蜜が焦げて、焼き芋が、アルミホイルに張り付いています。アルミホイルから、焼き芋をかろうじて、はがすことができました。
写真2は、焼き芋Aと焼き芋Bの比較です。右の焼き芋Bの方が、水分が飛んで、断面に割れ目ができています。
食べてみたところ、水分の少ない焼き芋Bの方が、焼き芋Aより甘かったです。
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