落穂ひろいの続きです。今回は、カラーキャリブレーションのカラーチェッカー機能です。
この機能を使うには、カラーチェッカーを事前に撮影する必要があります。
最初に要約の復習からです。要約の引用は以下です。
カラーキャリブレーション:カラーチェッカーサポートを追加
カラーチェッカーは業界でよく知られているツールで、参照カラーパッチのハードウェア配列で構成され、その場で撮影され、照明条件や使用するカメラに関係なく、一連の写真の色の恒常性と正確性の確保に使用されます。
モジュールに新しいインターフェースが追加されました。カラーチェッカー画像から最適なホワイトバランスとRGBミキサー設定をすばやく抽出して、色ずれを最小限に抑えます。内部ソルバーは、ユーザーの設定に基づき、最適な設定を計算します。たとえば、優先度または平均を基準に、偏差または色相を最小化します。レポートは、フィッティングの品質をユーザーにフィードバックし、キャリブレーション後の残りの色偏差の平均および最大の偏差delta Eを示します。計算結果は、原色のグレーディングとして、プリセットとして定義するか、同じ照明条件で撮影されたすべての写真にコピーして貼り付けることができます。
同じインターフェースを品質管理quality controlとして使用すれば、カラーチェッカーの色偏差が測定できます。これは、一般的な入力ICCプロファイルの品質の分析に役立ちます。
X-Rite / Gretag Macbeth Passport 24(2014年以前および2014年以降)およびSpyder ColorCheckr 24および48(2018年以前および2018年以降)が現在サポートされています。ユーザーが独自のグラフを追加できるようにする予定はありません。将来的には、信頼できるメーカーの参照グラフのみがライブラリに追加されます。
このツールは、現在の照明下でのカメラの標準入力カラープロファイルの改良を目的としていて、カメラの置き換えや、一般的なICC プロファイルの作成を目的としていません。
この機能により、色調整は高速で信頼性が高くなり、緊急のカラーパイプラインやプロのセットアップでdarktableを使用できるようになります。または、望ましくない色かぶりcolor castsや低CRI 照明low-CRI lightingをすばやく修正できます。
darktable 3.6では、カラーキャリブレーション用のOpenCLカーネルが導入されています。これは、GPU のハードウェアに応じて、CPUパスより1.3倍から8倍高速になります。
ここでは、カラーキャリブレーションの操作方法を説明します。
写真2は、カラーキャリブレーション・モジュールです。
ここで、「calibrate with a color checker」を選びます。
そうすると、写真3のように、チェッカーが現れます。正しい使い方は、写真1のように、カラーチェッカー画像を使う必要があります。
写真4は、カラーチェッカーの種類です。カラーチェッカー画像のチェッカーに合わせて選択します。
という訳で、大変便利な機能ですが、カラーチェッカーを撮影しないと使えません。
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