カラーキャリブレーションによる夕陽の色の調整

darktable3.4では、カラーのワークフローをモダンにすると、ホワイトバランスに代わって、カラーキャリブレーションを使う設定になっています。

夕陽を赤くする方法では、一般には、ホワイトバランスの色温度を調整する手法が知られています。

カメラのモード設定で、夕日を選ぶと、色温度が高く設定されることが知られています。(注1)

写真1は、サンプル画像です。

写真2は、カラーキャリブレーションで、色温度を調整しています。

このスライダーは、ホワイトバランスのスライダーとおなじです。

ところで、カラーキャリブレーションには、ホワイトバランスにはない機能もあります。

写真3は、R(RED)の調整で、スライダーを右に動かして赤を強くすれば、夕日は赤くなります。

写真4が、G(GREEN)の調整で、スライダーを左に動かして緑を弱くすれば、夕日は赤くなります。

写真5は、カラーコントラストです。カラーコントラストに、green-magentaとblue-yellowのコントラストを調整するスライダーがあります。このため、カラーコントラストでも、カラーキャリブレーションと似たような操作は可能です。しかし、スライダーが2本しかないことは、カラーコントラストは、Lab色空間で、動作していることを示しています。

一方、カラーキャリブレーションは、RGB色空間で動作しています。

Lab色空間は、ダイナミックレンジが、7EVを越えると、画像劣化しますので、お勧めできません。

つまり、カラーコントラストは使わずに、カラーキャリブレーションを使う方法がお勧めです。

 

注1:

夕陽モードは、色温度だけではなく、他の微調整も含まれている場合があります。例えば、パナソニックのデジカメには、2種類の夕日モードがあります。撮影シーンモードは使ってはいけません。理由は、シーン処理の内部設定が、カメラメーカーで異なるからで、メーカーの違うカメラを使うと、同じ名前のシーンモードでも、内部処理が異なります。これは、混乱の原因なので、避けるべきです。

 

 

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写真1

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写真2

 

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写真3

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写真4

 

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写真5

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