失敗と成功の違い
羊羹焼き芋がいつも、上手くできるとうれしいのですが、サツマイモは、1つとして、同じものはありません。
サツマイモの選択も、できるだけ、同じ生産者のものを使っていますが、それでも、100%成功とは、言えない場合があります。
今回は、次の手順で、加工しました。
1)アルミホイルでくるみ、170度60分加熱、2時間以上保温。
2)1)を繰りかえす。
3)アルミホイルを開けて、キッチンシートの上に、焼き芋を並べて、170度30分加熱。
問題は、1)で、170度60分加熱が終わった時点です。
サツマイモを、アルミホイルに包んだまま、タオルにくるんで、発泡スチロールの保温箱に移します。
この時に、熱いサツマイモをミトンで、つかんで、タオルの上にのせます。
ミトンで、サツマイモをつかんだ時に、サツマイモがしんなりしていれば、加熱によって、デンプンの「糊化」が進んでいることになります。サツマイモに芯がある場合には、デンプンの「糊化」が不十分な可能性があります。サツマイモが大きくなると、加熱時間を長くしないと、デンプンの「糊化」が終了しません。
そこで、サツマイモに、まだ、芯があると感じられるときには、60分にこだわらず、追加加熱をすべきです。
ただし、保温のときにも、デンプンの「糊化」が進んで、サツマイモは、より、柔らかくなります。
今回は、少し、芯があったのですが、サツマイモが、太くなかったので、追加加熱をせずに、保温しました。
2)の工程で、保温箱から、アルミホイルで包んだ、サツマイモをとりだして、オーブンの天板の上に並べます。
今回は、その段階でも、サツマイモに、少し、芯がありました。つまり、保温のときのデンプンの「糊化」では、不十分で、やはり、1)で、60分を越えて、追加加熱すべきであったことになります。
今回は、4本のサツマイモを焼き芋にしました。
焼き芋を切ってみて、断面が透明であれば成功です。今回は、3本は、断面が透明でしたが、1本はだめでした。
写真1の左が、断面が不透明な失敗した焼き芋です。右が、断面が透明な成功した焼き芋です。
食べてみると、甘さと食感が全く違います。
失敗した焼き芋は、生芋の時点で、問題があった可能性は残りますが、今回は、1)の工程で、最善を尽くさなかったので、それが、失敗の主な原因と考えています。
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