darktableとLightroomの比較(10)

2-3)編集例

割り込みが長くなったので、アドビシステムズの説明を再度示します。

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ツールストリップで補正ブラシツールを選択し、写真左側を部分的に補正します。

濡れている岩の表情を出すため「露光量」「コントラスト」「ハイライト」の微調整を行います。川の流れは「色温度」を低くして青みを出し、「露光量」「コントラスト」で微調整します。

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手順2のテーマは2つです。

(1)「露光量」「コントラスト」「ハイライト」の微調整

(2)「色温度」を低くして青み

手順1のテーマは以下でした。

(1)「色温度」を調整。

(2)「色かぶり補正」で発色を整え、「ハイライト」と「シャドウ」の微調整。

手順1と手順2の2つのテーマは似ています。

手順2では、マスクを併用しています。

今回は、手順2のマスクの利用を行います。

写真1では、描画マスクを作っています。

手順1では、カラーバランスRGBのmasterタブのサブメニューを使いました。

「ハイライト」と「シャドウ」の調整は、masterタブのサブメニューでできます。

手順2では、マスクと併用しながら色をシフトしています。

darktableでマスクと併用しながら色をシフトする方法には、次があります。

 

(1)カラーカリブレーションの新しいインスタンスで、色温度をシフトする(写真2)。

(2)カラーバランスRGBの4waysタブを使う(写真3)。

(3)カラーバランスRGBのmasterタブのサブメニューのHueシフトを使う(写真4)。

(4)カラーゾーンを使う(写真5)。

Lightroomは、(1)といっていますが、カラーモデルが違うので、(1)にこだわる必要はないと思います。

色温度をシフトすると影響が全体の色に及ぶので、部分的な色だけを調整するのであれば、カラーゾーンが使いやすいです。

色もデルが異なるので、darktableの方が、Lighroomよりは選択の幅はひろいと思います。

 

写真1 描画マスクの作成

 

 

写真2 カラーキャリブレーション

 

 

写真3 カラーバランスRGB(4ways)

 

 

写真4 カラーバランスRGB(hueシフト)

 

 

 

写真5 カラーゾーン