東京都の感染者数の増加速度は思ったより大きいと感じられました。
そこで、いつもの「東京都の感染者数の推移」のグラフで、最近の増加曲線を、移動して、過去の増加曲線と比べたものが、図1です。
行動制限の効果はなく、ワクチン接種で、高齢者の感染者が減少して、現在の増加率ですから、減少に転ずると考えられる要素は、中年層へのワクチン接種だけです。
1月11日の1812.7人、5月13日の939.9人が過去のピークです。これから見ると、増加率は、1月のピークに、近いことがわかります。
そこで、実際に、グラフの上で重ねてみました。
図2は、7月1日からの7日移動平均の感染者数と1月以前の7日移動平均の感染者数を重ねています。ここでは、7月1日の感染者数に近い日として、12月15日を選んで重ねています。
これから、7月の方が、増加率が高いことがわかります。
変異株の影響が出ているのは、7月以降です。それ以前と比べ、変異株の影響で、増加率が変わっている可能性も考えられます。
そこで、図3では、図2と同じ操作を6月15日に対して行っています。
7月に入って、増加率が大きくなっているように見えます。2020年の12月下旬の増加率は、図2のオレンジ色の線の右側で、この傾きは、現在の増加率より大きいです。ここを除けば、現在の増加率は、大きいです。トレンドでみれば、7月中の1500人くらいになりそうです。
緊急事態宣下でも、バッハ会長の歓迎パーティを開催したり、酒類の提供を緩めたりしています。それは、必要なことでしょうが、コロナウイルスを封じ込めるという本気度を伝えるメッセージはなくなりました。ワクチンの接種証明や、PCR陰性証明による行動緩和といった海外では当たり前の対策すら目途がたっていませんので、緊急事態宣言以外に、打つ手がないというより、対策をするつもりがないように見えます。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/henikabu/screening.html
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L452R変異株スクリーニングの実施状況 7月15日 https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/cards/variant
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COVID-19 感染予測 (日本版)7月14日版
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NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
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都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
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Google Mobile Report
https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.7.17>2021-7-15version.
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