KirtaでG'MICの最新版(2.9.7)が動きましたので報告しておきます。
写真1は、Kritaの最新版で、G'MICを立ち上げたところです。
Equalize LightとGuided Light Raysがありませんので、G’MICのバージョンは古いです。
中央の下に、「インターネット」の文字が見えます。
ここでは、インターネットで、G’MICのバージョンアップをするアイコンです。これを使って、バージョンアップをします。
写真2は、バージョンアップした結果です。
このバージョンは、2.9.6です。つまり、目的の2.9.7には、この方法では、最新版までは、バージョンアップできません。
写真3は、G’MICの2.9.7を別途ダウンロードして解凍しておき、プラグインにパスを通しています。
写真4は、G’MICのバージョンをチェックしています。今度は、2.9.7になっています。
写真5は、G’MICのLights & Shadowsのフィルターを確認しています。Equalize LightとGuided Light Raysがありますので、フィルターが追加されたことがわかります。
写真6は、元の画像です。
写真7は、元の画像をG’MICで開いたところです。
写真8は、Equalize Lightを効かせています。暗い部分が明るくなり、明るい部分が暗くなっていますが、効果はあまり強くありません。これは、元の画像が、darktableで、トーンイコライザーで既に、暗所を明るくしていたためです。
写真9は、Guided Light Raysを使っています。画面の中の白い丸を動かすことで、光源の位置が指定できます。だだし、出来栄えはよくなかったので省略します。
写真10は、Dodge&Burnです。画像をHDR風にする目的に使えるかもしれません。
G’MICのEqualize Lightは機能的に、darktableのトーンイコライザーに重なります。そこで、この2者を比較してみます。
写真11は、鶏を追いかけている犬の写真です。芝生には、撮影者の影が写っています。写真の主題は、鶏と犬なので、撮影者は、邪魔なので、この影は、目立たないように消すべきです。
写真12は、G’MICのEqualize Lightで処理した結果です。確かに、明暗の差は小さくなっています。
写真13は、darktabeのトーンイコライザーで処理した結果です。犬の白い毛が、多少、グレーがかっていますから、この場合は、処理が強すぎて不適切です。とはいえ、処理の自由度は、写真12より大きいです。
つまり、G’MICのEqualize Lightは、darktabeのトーンイコライザーがあれば、不要と思われます。
これは、G’MICのEqualize Lightの性能が悪いのではなく、darktabeのトーンイコライザーの性能が卓越しているためと思います。フィルミィックRGBとトーンイコライザーがあれば、覆い焼、追い焼、などの処理はもちろん、ゾーンシステムが簡単に使えます。