1)バージョン
darktableは、RAW編集ソフトで、PhotoshopやGimpのように、Jpeg編集からスタートしたソフトではありません。公式には、Jpeg編集については、各段の保証はありません。
実際、darktable3.2までは、jpeg編集に使えるモジュールは限られていました。例えば、トーンイコライザーは、使えませんでした。
darktable3.8では、トーンイコライザーで、Jpeg編集ができます。
darktableでJpeg編集をすべき、各段の理由はありませんが、いつもは、darktableでRAW編集をしていますので、同じインターフェースで、Jpeg編集もできるのであれば、便利です。
以前に比べるとdarktableは、Jpeg編集に概ね使えると思います。
今回は、2002年のJpegで撮影した、写真をdarktableで編集しています。
気づいたことをメモに残しておきます。
2)白飛び
写真1は、白飛びしている例です。右半分は、Jpegの白飛び表示をつかっています。右も左も同じ画像です。RAWの場合、白飛びは、Jpeg変換に伴って発生するので、その大きさは、変換次第です。
darktableは、RAWから、Jpegに変換するとき、RGBの範囲外の値の処理を設定できます。基本的には、範囲外は、範囲内に変換し直します。
この機能のためと思われますが、読み込んだ時に、白飛びをしているJpeg画像は、変種すると範囲外の値(白飛び)の部分は、範囲内に、変換されるようです。
このため、編集すると、白飛びは消えてしまいます。
写真2と写真3は、別の画像です。2002年のコンデジなので、ダイナミックレンジは狭いです。
フィルム時代の写真に比べれば、カラー写真でも、解像度はあります。
この時代のJpegには、リミッターがかかっているように思われます。
トリミングと画像の回転は問題がありませんが、露光以外のダイナミックレンジの変更で、無理をすると、不自然な画像になってしまいます。
そのあたりについて、次回から、説明します。