極上の焼き芋の焼き方(137)アルミホイルの厚さの影響

羊羹焼き芋では、オーブンレンジで、焼く場合に、水分が飛びすぎることを防ぐために、サツマイモをアルミホイルで包みます。

いつも使っているアルミホイルの厚さは12マイクロメートル(10^―6m)です。

これに対して、厚手の35マイクロメートルのアルミホイルが手に入ったので、アルミホイルの厚さの影響を比較してみました。

加熱方法は、

1)予熱後、200度60分

2)保温

3)170度60分

4)保温

です。

写真1の上が、通常、下が、厚手のアルミホイルを使った焼き芋です。見たところの差は小さいです。

写真2の上が、通常、下が、厚手のアルミホイルを使った焼き芋の断面です。上の方が、ペクチン軟化が若干よいように見えます。

食べてみた結果では、通常のアルミホイルの方が甘かったです。

これから、次のことが推測できます。

オーブンレンジで、アルミホイルを使って、焼き芋を焼く場合の加熱ルートは以下です。

1)伝導系

1-1)オーブンの天板ー>アルミホイルー>サツマイモ

1-2)オーブンの熱風ー>アルミホイルー>サツマイモ

2)放射系

2-1)オーブンの天板ー>アルミホイルー>サツマイモ

2-2)オーブンの熱風ー>アルミホイルー>サツマイモ

放射の寄与が大きければ、アルミホイルが厚手であることはプラスに働くと思われます。

それがありませんでしたので、伝導系の熱伝達が、主流だったと思われます。

1-1)と1-2)の違いですが、これは、今回の実験では、わかりません。

天板からの熱伝導は、天板の上に、焼き網をおいて、天板からの熱伝導を遮断することで、比較できます。

オーブンレンジの場合、焼き網を置くと、加熱が遅くなります。

つまり、天板からの熱伝達の寄与は大きく、石焼き芋什器に似ています。

オーブンレンジで、壺焼き芋を焼くには、焼き網を使うべきと思われます。

ただし、熱効率が悪くなりますので、加熱時間がかかります。

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写真1 焼き芋(上12マイクロメートル、下35マイクロメートル)

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写真2 焼き芋(上12マイクロメートル、下35マイクロメートル)