羊羹焼き芋では、オーブンレンジで、焼く場合に、水分が飛びすぎることを防ぐために、サツマイモをアルミホイルで包みます。
いつも使っているアルミホイルの厚さは12マイクロメートル(10^―6m)です。
これに対して、厚手の35マイクロメートルのアルミホイルが手に入ったので、アルミホイルの厚さの影響を比較してみました。
加熱方法は、
1)予熱後、200度60分
2)保温
3)170度60分
4)保温
です。
写真1の上が、通常、下が、厚手のアルミホイルを使った焼き芋です。見たところの差は小さいです。
写真2の上が、通常、下が、厚手のアルミホイルを使った焼き芋の断面です。上の方が、ペクチン軟化が若干よいように見えます。
食べてみた結果では、通常のアルミホイルの方が甘かったです。
これから、次のことが推測できます。
オーブンレンジで、アルミホイルを使って、焼き芋を焼く場合の加熱ルートは以下です。
1)伝導系
1-1)オーブンの天板ー>アルミホイルー>サツマイモ
1-2)オーブンの熱風ー>アルミホイルー>サツマイモ
2)放射系
2-1)オーブンの天板ー>アルミホイルー>サツマイモ
2-2)オーブンの熱風ー>アルミホイルー>サツマイモ
放射の寄与が大きければ、アルミホイルが厚手であることはプラスに働くと思われます。
それがありませんでしたので、伝導系の熱伝達が、主流だったと思われます。
1-1)と1-2)の違いですが、これは、今回の実験では、わかりません。
天板からの熱伝導は、天板の上に、焼き網をおいて、天板からの熱伝導を遮断することで、比較できます。
オーブンレンジの場合、焼き網を置くと、加熱が遅くなります。
つまり、天板からの熱伝達の寄与は大きく、石焼き芋什器に似ています。
オーブンレンジで、壺焼き芋を焼くには、焼き網を使うべきと思われます。
ただし、熱効率が悪くなりますので、加熱時間がかかります。