第3のビール・トウモロコシ・鶏肉

今回は、食べ物の話です。

最近、人気のあるひろゆき氏が、第3のビールは日本にしかないもので、飲むべきではないといっています。

ビール・メーカーの人は、一所懸命、第3のビールを開発しています。こうした偽物を開発するために、時間を割いている人がいることを考えると悲しくなります。(注1)

最近、大手スーパーが、プライベートブランドの柿の種を出しました。価格は、通常は、190円くらいするパッケージと同じ量を、150円以下で、販売しています。

安い理由は、わかっていたので、味を確認するために、購入してみました。味は、合格ですが、あられやせんべいの味ではありません。実は、この柿の種の主原料は、コメではなく、トウモロコシです。コメも入っていますが、トウモロコシの方が量が多いです。

柿の種は出てきませんが、2021/10/17のPresident onlineに、平賀 緑氏が、トウモロコシの加工品が、食材に広く使われていることを述べています。

コーヒーに入れる、クリームの代替食品である植物性クリームは、トウモロコシが主原料です。トウモロコシの加工糖も多用されています。

イタリアでは、ハムに、塩と食肉以外を入れることを禁止していますが、日本の加工食肉には、すさまじい量の添加物が入っています。

ビーフカレーのルーを買ってくると、ビーフカレーですが、チキンエキスが入っています。肉で、一番、安価なものは鶏肉ですので、肉のだしには、かならず、チキンエキスが使われています。

水産物(魚介類)のほとんどは、輸入品か、外来種です。伝統的な、日本産の魚介類は、絶滅危惧種ばかりになってしまい食べられません。たとえば、日本在来種のシシャモを食べたことのある若い人は少ないでしょう。

東北では、ウニとアワビの澄まし汁をイチゴ煮といいます。これは、伝統食でしたが、現在は、ウニもアワビも国産ではなく、輸入品を使っています。それでも、1缶、1000円以上します。岩手県には、国産の材料で、イチゴ煮を作っているメーカーがありますが、1缶、3500円します。これでは、庶民はたべられません。

食料自給率という数字が、ひとり歩きしていますが、伝統食品の自給率は10%を切っているのではないかと思います。

これから、人口減少社会になりますが、人口圧力が減るわけですから、できれば、伝統的な国産の食材が復活して欲しいと思います。考えれば、明るい人口減少社会もあるはずだと思います。

ただし、水産資源については、河川環境の復元が必要で、今のままの環境整備では、難しいと思われます。

注1:

ふるさと納税も、第3のビールと同じように、王道での問題解決から、逃避することで、問題をより解決困難にしていると思います。

 

  • ひろゆきが呆れる「頭のいい人なら絶対に飲んではいけないもの」第1位は? 2021/10/30 DIAMOND ONLINE

https://news.yahoo.co.jp/articles/48ac67ce2722dce420407de4c4d60de841576ca8

  • 実は和食にもたっぷり 日本がアメリカに押しつけられた「デブ穀物」その実態とは 2021/10/17 President online 平賀 緑 京都橘大学准教授

https://president.jp/articles/-/50901

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