坂野家住宅は、平成10年(1998年)に、坂野家より、水海道市に寄贈されました。それまでは、坂野家は、坂野家住宅を使われていたようです。
そのあと坂野家は、150mほど離れた土地に家を建てて、荒れ地を開拓してローズガーデンをつくります。
これが、坂野ローズガーデンの由来のようです。
坂野ローズガーデンの案内HPには、バラの見ごろは5月20日くらいからですとあったので、6月に入っていけばよいと考えていたのですが、今年は例年になく暑かったため、バラの多くは既に、開きすぎになっていました。
写真1,2,3、4はローズガーデンの様子です。写真1,3、4はF2.8の同じRAWで、写真3では、LUT3DのVelviaを使っています。写真2はF1.4で撮影しています。[]内はフルサイズセンサー換算の焦点距離です。使っているのは、micro4/3とAPS-Cのセンサーです。写真1,3、4はオリンパスのレンズ、写真2はパナライカのレンズなので、写真2の方が色が鮮やかに出る傾向があります。そのため、写真3では、LUT3DのVelviaを使ってみました。写真4では、Style FileのVelvia100を使ってみました。写真4のみがベーズカーブを使用し、その他の写真はFilmicRGBをつかっています。
結論からいうと、最近は、意図的にF8を外して撮影しています。
なので、写真1,3,4はF2.8、写真2はF1.4と絞り開放での撮影です。
写真1に見るように、4/3では、F2.8でもぼけません。ぼけは、画角換算に比例するようなので、フルサイズであればF.5.6に相当します。一方、写真2では、手前の花がぼけています。
darktableでVelviaのフィルムシミュレーションをする方法には、スタイルファイルを使う方法とLUT3Dを使う方法があります。前者は、トーンカーブとして、Velviaを設定しているので、ベースカーブとセットで使うことを前提としていると思われます。darktableでは、ベースカーブを使うよりも、フィルミックRGBをつかったRGBわーくふろーが推奨されるので、このばあには、LUT3Dを使うべきであると考えています。ダイナミックレンジや中間トーンの再現は、写真3のほうが写真4より良くなるはずです。
実際に、写真3と写真4を比較すると、必ずしも、写真3が良いとは言えないと思います。
問題点の1番目は、ベースカーブのダイナミックレンジの狭い画像に慣れているためか、ダイナミックレンジの狭さが余り気にならないことです。
問題点の2番目は、darktableのRGBワークフローのモジュールは、まだ、開発中で、おそらくは、今年のクリスマスのバージョンアップにならないと、モジュールがそろわないことです。RGBワークフローでは、空の青色がどうしても出ません。
写真5は、写真2にソフトフォーカス処理をかけてみました。ぼかしの強さの調整が難しいです。
写真6は、別のアングルです。ここでは、赤色は、飽和しているようにも見えます。
写真7はAPS-Cのカメラでの撮影です。これも絞り開放でとっています。
開放近くでとると解像度は落ちますが、色合いがきれいに出て、絵を見ているような感じになるので、こうした表現もありかと思います。
坂野ローズガーデンには、ランドマークがありません。
写真1から5では、人物の後ろ姿が、画面の中での注目点を醸し出しています。
写真6、7では、そのような注目点がありません。
その結果、なんとなく、座りの悪い写真になっています。
クローズアップについては、次回説明します。