砂糖ゼロのアップルバターを作りましたので、レシピを公開します。
アップルバターについては、乳製品のバターが入っているという誤解が蔓延しています。
OEDのButterを見ると、次の説明があります。
3.d. 1832年–(最古の使用例)
ピューレにした果物、挽いたナッツや種子などから作られた保存料またはペーストで、通常はスプレッドまたは調味料として使用されます。
アップルバター、ナッツバター、ピーナッツバター、パンプキンバターなど。
OREGON STATE UNIVERSITY Extension Serviceの説明は以下です。
フルーツバターは、ジャム、ゼリー、その他の保存料よりも砂糖の少ない昔ながらのスプレッドです。 ほとんどの果物または果物の混合物から作ることができます。 おそらく最も人気のあるバターはリンゴですが、アプリコット、モモ、洋ナシ、プラム、イチジク、マルメロ、クラブアップルも適しています。 バターは、一般に缶詰にできるほど品質が高くない地面に落ちた果物からも作ることができます。 (傷があり、腐っているものは使用しないでください。)
基本は、りんご、水、シナモン等、砂糖で作る砂糖の少ないジャムです。
ビン詰めで、常温で保存するには、ジャムと同じように、湯せんで蓋をします。
OEDは、「通常はスプレッドまたは調味料として使用されます」といいます。
スプレッドの場合には、シナモンや砂糖があった方がよいですが、調味料として使用するのであれば、シナモンと砂糖は不要です。
砂糖ゼロのアップルバターもありますので、砂糖なしでも作ることができますが、保存性は落ちます。
ただし、湯せんしてビン詰めするのは手間がかかります。
アップルバターをよほど大量につくらない限り、湯せんしてビン詰めよりは、冷凍保存の方が簡単です。
その場合には、りんごと水(お好みならば、リンゴジュース)だけで十分です。
アップルバター(調味料)のレシピ
材料
りんご3個(500g)
水(200ml)
スロークッカーで3から4時間加熱します。
りんごが、よく煮えたら、へらでつぶしてペースト状にします。
水分を飛ばすためには、蓋をあけるか、ずらします。
水分がなくなったら出来上がりです。
りんごは皮と芯をとります。
カットサイズは決まりはありませんが、小さい方が均等に加熱しやすいです。
水を加えて煮るだけなので、レシピとは言えないかも知れません。
ブレンダーでりんごをクラッシュしているレシピもありますが、3時間程度加熱するとりんごがやわらかくなり、へらでつぶせば簡単にペーストになります。
使用したりんご(フジ)は、1箱12個入りで1400円でした。1個120円になります。
青森などの産地の方は、高すぎると感じるかも知れません。
茨城県では、安売りでも1個100円以下にはなりませんので、このレベルで満足です。
りんごは、表面に、傷がありましたが、皮をむけば、問題はありませんでした。
糖度は、13度以上で、砂糖は入れませんでしたが、とても甘く仕上がりました。
アップルバター(調味料)は、調味料です。
ウスターソースやケチャップに入っているりんごと同じイメージで使います。
アップルバターを加えることで、市販のウスターソースやケチャップの味を調整することができます。
欧米では、アップルバターは市販されてますので、販売促進のために、メーカーはレシピ集を出しています。
補足:
スロークッカーは、アメリカでは、各家庭にかならずあると言われる調理器です。
ここ数年で、やっと、日本で購入できるスロークッカーの選択肢が広まりました。
高い製品である必要はありませんが、サイズは重要です。
写真1のスロークッカーは二人用なので、りんごが3個しか調理できません。
8人用であれば、一度に1ダースが調理できます。
クッカ―のサイズが変わっても、手間は変わらないので、ある程度、大きいサイズを選ぶことをお勧めします。
追記:
記事を書いたあとで、ホームセンターに行く機会があったので、調理器具のコーナーで、スロークッカーを確認してみました。
電気調理器では、温度と圧力の制御ができます。
火力は弱いですが、制御の精度は、高いので、調理方法が劇的に変わりつつあります。
変化は、急激に起きています。
過渡期なので、スロークッカーの購入時期は、少し待つべきかも知れません。
ただし、従来の家電メーカーで、生き残れるところは、少数でしょう。
https://www.musselmans.com/wp-content/uploads/The-Best-of-Our-Apple-Butter-Recipes-eRecipe-Book.pdf