今回は本の紹介です。
焼肉は、キャンプなどで人気のメニューです。
多くのキャンプ料理では、肉を焼いて、市販の焼肉のたれをつけて食べているのではないでしょうか。
焼いてからたれをつける場合と、たれをつけてから焼く場合があります。
一方、焼肉、特にBBQの本場は米国です。BBQはカウボーイ文化にフィットします。
ここ20年くらいの間に、米国では、南部料理はソウルフードとして人気を集めています。クレオール料理とかケイジャン料理と呼ばれる南部料理です。アンダーソン夏代の「アメリカ南部の家庭料理 」はこうした、南部料理を紹介した数少ない日本語の書籍です。
この本には、南部風のBBQの焼き方がのっています。日本では特殊な調味料に秘伝のたれという言い方がなされます。一方、「アメリカ南部の家庭料理 」にのっているBBQの焼き方は、ラブと呼ばれる下味調味料(パプリカ、コショウ、タイム、洋からし、砂糖、塩などで作成)を使って、1日前に肉に下味をつけて置きます。BBQソースをつけるのは、焼く前で、事前に、ラブで下味をつけることによって、ソースの乗りがよくなります。このラブの味付けは、秘伝のようです。
おそらく、「アメリカ南部の家庭料理 」にのっているラブを使う方法が、オーセンティックなBBQの調理法と思われます。しかしながら、日本のBBQレシピでは、ラブを使う方法をみたことがありません。焼肉屋さんでもラブを使う方法でメニューを出しているところはすくないと思います。
ラブを使うと、かなり味が濃いめになります。しかし、これが、カウボーイ風のBBQと思われます。
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アメリカ南部の家庭料理 アンダーソン夏代