極上の焼き芋の焼き方(50)

焼き芋コンポートの実験

以前に電気鍋(タイガーマイコンテーブルクッカー)の保温モード(80度)を使い、洗った紅はるかをジップロックに入れて、3時間30分加熱して、失敗したことを申し上げました。温水に入れる方法は、一定温度を保つには、おそらく、一番安定した方法と思われます。パナソニックのホームベーカリーSD-MDX100が自宅にあります。ホームベーカリーによっては、焼き芋モードがあるようですが、この機種には焼き芋モードはありません。類似のモードを探したところ、コンポートをつくるモードがあることがわかりました。

りんごの場合には、200gのリンゴに対して、水を250g入れて、砂糖を加え、シリコン紙(注1)で落とし蓋をして、90分加熱します。

これを参考に、サツマイモを2個、190g入れて、水を250gいれ、砂糖はなしで、落とし蓋をして、120分加熱してみました。120分経って、ホームベーカリーから取り出したところ、水はほとんど残っていませんでした。

サツマイモの温度は82度でした。これから、おそらく80度で90分以上加熱していたと推定されます。

写真1が、コンポートを取り出して、皿にのせたところです。コンポートは煮崩れしない温度で加熱することがポイントです。サツマイモの皮もきれいについたまま、加熱されていました。写真1の下側のサツマイモの皮が一部むけているのは、ホームベーカリーから取り出すときに、皮をひっかいてしまったためです。

写真2がコンポートの断面です。きれいに火が通っています。食感は、非常に良いのですが、甘くありません。

つまり、70度から80度で麦芽糖ができるとは思えない結果になりました。

レシピは砂糖を加える方法ですので、レシピに苦情は言えないのですが、70度付近で、麦芽糖ができることはないと考えられます。

 

注1

クッキングシート、クッキングペーパー、キッチンシート、キッチンペーパーなどの名称がありますが、ペーパータオルにも同様の名称が使われて混乱しています。ちなみにパナソニックのマニュアルはキッチンペーパーです。落し蓋なので、ペーパータオルではなく、シリコン紙と解釈しました。混乱を避けるために、ここでは、シリコン紙を使います。

 

f:id:computer_philosopher:20201202103252j:plain

写真1 出来上がったコンポート

 

f:id:computer_philosopher:20201202103316j:plain

写真2 コンポートの断面