カメラ雑誌の終焉

昨年から続いていたカメラ雑誌の廃刊・休刊は広がって、「日本カメラ」が休刊になり、カメラ雑誌がほぼなくなりました。もっとも、写真を紙に印刷する必然性はないので、当たり前とも思われます。

休刊の最大の原因は広告が集まらないことのようです。

カメラ雑誌や、カメラの紹介のWEBも、ステマである可能性が高いです。簡単に言えば、製品が出ると、全て、優れているような記事が書かれます。そして、モデルチェンジして、新製品が出ると、新製品は優れているように記事で書き、1年前に持ち上げた旧製品を今度は、まるでだめだから、買いかえるべきであると書くわけです。カメラのボディについていえば、新機種ほど、コストダウンが進んで、写りに関係のない部分は、手抜きになっています。今使っているカメラで、ボディが一番美しいのは、入門機のオリンパスのPL-6です。色は白を使っています。黒いカメラは、ボディの美しさは、気にしていないように思われます。ステマでは、ペニーオークション詐欺事件が有名ですが、その後も、ステマは後を絶ちません。海外では、ステマを違法に位置づけている国もありますが、日本では、基本的に取り締まっていません。

アドセンスで稼いでいるインフルエンサーの場合には、商品紹介が多いですし、その場合には、カメラと同じように、9割以上はステマと思われます。

大学生の就職のシーズンになりましたが、就職が内定すると、企業が学生に、大学の推薦状を求めることがあります。これも内容は、ステマです。ダメな学生を書いた推薦状はありません。企業は、推薦状があれば、2重に内定を取っていることはないと考えているようですが、そもそも、問題となるのレベルの学生さんは、2重内定を気にはかけません。2社とも推薦状を求めれば、タブルブッキングが避けられますが、1社だけの推薦状の要求では、推薦状には、ダブルブッキングを避ける意味はありません。ですから、推薦状は気休めです。

企業が、業績主義で、社員の成果評価をする場会でも、8割以上がA評価だったりして、ステマ体質が、文化になっている気もしまします。

それで、どうするかということになりますが、カメラやレンズの場合には、Jpegであれば、サンプル画像データがWEBで手に入るので、雑誌や、WEBの評判より、こちらを利用すべきです。昔は、撮影条件のバラバラな画像では、評価が難しいと考えていた時期もあります。しかし、実際に調べてみると、一目瞭然のことが多いです。

ただし、カメラについて流通している9割以上がステマ情報の中で、これを行うのは、孤独な作業ではあります。

 

 休刊した雑誌の最終号リスト

日本カメラ 2021年5月号 日本カメラ社

アサヒカメラ 2020年7月号 朝日新聞出版

カメラマン 2020年5月号 モーターマガジン社

1950年頃がカメラの雑誌数のピークだったようで、それ以降にも、休刊はあります。

カメラ毎日 1985年4月号 毎日新聞社